ふらんす 2016年7月号

特集「〈シャルリ〉以後の世界」

ジャンル 雑誌『ふらんす』
出版年月日 2016/06/22
判型・ページ数 A5・84ページ
定価 本体639円+税

内容説明

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昨年、われわれ日本人にも大きな衝撃をあたえた「シャルリ・エブド事件」や「パリ同時テロ事件」。悲劇はなぜ繰り返されるのか? 憎しみの連鎖とどう向き合えばよいのか? 政治と文学、宗教と思想という多角的かつ重層的な視野で、混迷を深める《いま》をとらえる緊急シンポジウム「駒場で考える〈シャルリ〉以後の世界」が5 月16日(月)東京大学駒場キャンパスにて開催されました。伊達聖伸氏(宗教学)の司会で、宇野重規氏(フランス政治思想史)、野崎歓氏(フランス文学)、増田一夫氏(フランス思想)の3名が白熱した議論を交わしたその模様をレポート。

「フランスは自由と普遍主義を捨てるのか?」 宇野重規
「シャルリを憐れむ歌」 野崎歓
「自己免疫症に陥る共和国」 増田一夫
「〈駒場で考える〉トークセッション・レポート」 伊達聖伸
「トークセッションを終えて」 辻谷寛太郎(東大生協駒場書籍部)

【表紙連載】
「映画の向こうにパリが見える〈4〉破天荒雑種系、だから愛してる♥ 『戦争より愛のカンケイ』」清岡智比古
毎回映画作品をひとつ取り上げ、そこから見えてくるリアルなパリの風景・人々について考えます。今月は、フランスで大ヒットした爆笑ラブコメディ『戦争より愛のカンケイ』(2010)。はたして愛は人種や宗教を越えられるか? 〈共生〉というテーマを核とした、奔放で個性的なヒロインが印象的なこの物語の舞台は、パリ20区から環状高速道を少し東へ出た郊外バニョレです。
→参考『パリ移民映画』 →公式ブログ http://tomo-524.blogspot.jp/

【巻頭エッセイ】
「フランスと私 ふたつ以上であること」関口涼子
各界で活躍中の方々に、月替わりで「フランスと私」をテーマに個人的な体験や思いを自由に綴っていただくエッセイ。 今月は著述家・翻訳家の関口涼子さん。第2回日本翻訳文学賞を受賞したばかりの関口さんが、日本とフランス(さらにそれ以外の土地)、また日本語とフランス語のあいだを行き来しながらの、自身の著作活動について語ってくださいます。

【語学系記事】
「ヨシとクニーのかっ飛ばし仏語放談〈4〉」福島祥行+國枝孝弘
NHK講師としてもおなじみの、ヨシこと福島祥行さんとクニーこと國枝孝弘さんが、発音・冠詞などフランス語のエッセンスについて明快で痛快なやりとりを繰り広げます。今月は「記憶と動詞」。映画や歌の話題のなかで、s'envoler, se monter, se souvenirなどさまざまな再帰代名詞について楽しく考えます。

「おるたな・ふらんす〈4〉」おおくぼとものり
「主流」「王道」から抜けおちたフランス語的なるトピックを取り上げた、昨年度の「おるたな・ふらんせ」をさらに発展させた本連載は、フランス語に限定せず、フランスの社会や文化における「おるたな」を探っていきます。今月は「すみません、感謝のことばが(ホントニ)ありません……」。なぜ日本人はこんなに謝ってばかりなのか、というお話です。

「Dessine-moi un mouton !〈16〉」釣馨+ Ghislain MOUTON
フランス語学習者のためのフランス情報サイト「FRENCH BLOOM NET」の主宰者フレンチブルーム(釣)さんと沖縄で「ひつじフランス語教室」を運営するひつじ(ムートン)さんによる人気対談連載が2年目突入! 今月は「音楽でフランスを日常化する」。Fête de la musique(音楽の祭典)や二人の好きな歌・歌手などについての対談です。
→FRENCH BLOOM NET http://www.frenchbloom.net/ ひつじフランス語教室 http://hitsujiji.ti-da.net/

「にわとり語学書クロニクル〈4〉」倉方健作
昨年度は、表紙連載で『ふらんす』90年の歴史を振り返ってくださった倉方健作さんが、本年度は101年目を迎える白水社のフランス語の語学書の歴史に切り込みます。今月のテーマは「問題集」。大学入試、各種資格試験や仏検の対策問題集、またいわゆる文法問題集など、フランス語の問題集の歴史をふりかえります。

「【CD収録】文法力で突破 聞き取り・書き取り講座〈16〉」大塚陽子+ Christine ROBEIN-SATO
聞き取りや書き取りは、耳だけでなく文法力が左右します。紛らわしい語の識別に役立つ文法の「鍵」を毎号お届けします。今月は「鼻母音を含む語:on, en, an. un… 」

「【CD収録】Vin et Culture〈4〉」Corinne VALLIENNE + 丸山有美
絵画やオペラ、宗教、医学といったさまざまな文化に垣間見えるワインのイメージについて、作家であるCorinne VALLIENNE さんによる短いフランス語テキストを読んでいきます。ワインにまつわる名言や表現もご紹介します。今月は「ワインと絵画 歴史画②」

「目で見る世界、言葉でつくる世界〈4〉」守田貴弘
この連載のテーマは意味。しかし日本語とフランス語の意味の違いなどではなく、日本語を通して考えることとフランス語を通して考えることは同じかという点について考えていきます。今月は「実験で見えてきた日本語とフランス語の違い」。「来る」という表現をめぐる考察です。

「Le Nouveau Labo-traduction plus もっともっと!仏作文〈4〉」Chris BELOUAD
クリス先生の仏作文ラボ(研究所)連載が3年目に突入。日本人がおかしやすい間違いの解説コーナー、仏訳問題に取り組む「実践編」(解答例は翌月掲載)をご用意しました。微妙なニュアンスを大事にした仏作文のテクニックをものにしましょう! 今月は「思う②」

「仏検準2級対策 フランス語マスターへの一歩〈4〉」久保田剛史
昨年度の仏検3級対策に引きつづき、本年度も久保田剛史さんと仏検に挑戦します。初級フランス語を終え、いよいよ中級「フランス語マスター」への大いなる一歩を踏み出します。今月は「代名詞問題の攻略法①」

「対訳で楽しむ サン=テグジュペリ『人間の大地』〈4〉」渋谷豊
小説家にして民間パイロットの草分け的存在だったサン=テグジュペリが、空から地球を見下ろしながら「人間」について思索したエッセイ『人間の大地』を、6回(半年)にわたり訳者の一人渋谷豊さんと読んでいきます。『星の王子さま』をもっと楽しむために欠かせない一冊です。

「ことばのあそびばシャラード&パズル〈52〉」杉村裕史
偶数月は、Marie-Emmanuelle 村松さんによるフランス語の文章で表された複数のヒントから答えを見つけだすあそび「シャラード charade」、奇数月は、杉村裕史さんによる好評のクロスワード・パズルです。正解者には抽選でプレゼント(図書カード1000円分)を進呈。どしどしご応募ください。

【文化系記事】
「モンテーニュ『エセー』を読む〈4〉」宮下志朗
斬新でわかりやすいと大評判の新訳『エセー』(全7冊)が先ごろ完結したばかりの訳者宮下志朗さんが、古典の名著をたっぷり味わうコツを伝授。ツボを押さえればどこから読んでもよいという、肩の凝らない読書をお約束します。今月は「〈わたし〉を貸し出す」
『エセー』 →連載バックナンバー

「科学的想像力の時代 18世紀フランス自然科学小史〈4〉」中村英俊
理系・文系といった現代の知のあり方とは異なる「啓蒙Lumières」の18世紀に、自然科学がどのように実践されていたかを中村英俊さんが探ります。今月は「地球形状論争とカッシーニ一族」。地球は果たしてまんまるなのか、という論争のゆくえと、測地学で偉大な足跡を残したフランスのある一族についてのお話です。

「レンメン・アイチ通信 no.4」今井達也
レンメンとはクレオール語で「愛する」。ハイチ(アイチ)在住の今井達也さんが、ゾンビやヴォドゥ(ヴードゥ)で知られるハイチの等身大の姿をレポートしてくれます。今月は「ハイチ系ディアスポラ①」。さまざまな理由から合衆国やドミニカ、カナダなどに渡る、ハイチの移民事情をお伝えします。

「パリ、いま注目のあの人この人〈4〉」山口昌子
ジャーナリストである山口昌子さんによる「パリ、政界に生きる女たち」「パリ、政界の気になる男たち」につづく話題の人物シリーズ第3弾! 政界にかぎらず、いま注目を集める人々を紹介します。今月は「明暗綾なす人生、ジャック・シラク」。元パリ市長、元大統領として、また大の親日家としてもよく知られる、ジャック・シラクを取り上げます。政界を退き、いまはどうしているのでしょうか。

「C’est vrai ?〈40〉/フランス語っぽい日々〈40〉」Karyn NISHIMURA-POUPÉE/じゃんぽ~る西
大人気連載4年目突入! 妻はジャーナリスト、夫は漫画家。目下子育て中のふたりが送る日仏夫婦コラボ連載。フランス語にまつわる小粋なコラムに「ふむふむ」、フランス語習得に悩む(?)日本人の心の叫びを描いた漫画に「あるある」と頷きたくなること請け合い! 今月は、デモやストばかりのフランス人の気質について、コラムと漫画でお届けします。

「今月の原書レクチュール〈64〉」新島進
福田桃子さん、鈴木和彦さん、笠間直穂子さん、新島進さんの4名が、毎月交代でフランス語で楽しむ読書の世界にみなさんを誘います。今月は新島進さんで「ロランスとロランスと〈ロランス〉」。
取り上げるのは、CD付の小説Isabelle Monnin "Les gens dans l'enveloppe"

「詩(うた)と歌(うた)のあわいで〈4〉」小沼純一
うたは、音楽か、ことばか。「うた」と深くかかわった3人――ジャック・プレヴェール Jacques Prévert、ボリス・ヴィアン Boris Vian、セルジュ・ゲンスブール Serge Gainsbourg――を通して、小沼純一さんと考えていきます。今月は「薩めぐみ/春の大舞踏会」。プレヴェールを歌う日本人の女性歌手、また写真家イジスについて触れられます。

「19世紀のオカルティストたち〈4〉」中村隆夫
19世紀フランスは万国博覧会の世紀。科学や技術がめまぐるしく発達したその背後では、オカルトがはびこった世紀でもありました。ユゴー、ネルヴァル、ユイスマンなど、オカルトに魅せられた人物たちを取り上げます。今月は「ヴィクトル・ユゴー」。大作家ユゴーとオカルティスムの深い関わりについて紹介します。

「パリ風俗事典〈147〉 右岸編(その14)」鹿島茂
カフェ、キャバレー、ミュージックホール、劇場など19世紀のパリを彩った文化を、われらが鹿島茂さんが網羅的に解説。ゾラ、バルザック、ユゴー、デュマ、スタンダールらの時代が生き生きと甦ります。
今月は、パレ・ロワイヤルの名店「ボーヴィリエ Beauvilliers」「メオー Méot」などを取り上げます。

「対訳シナリオ『ミモザの島に消えた母』」中条志穂
最新公開作品を日仏対訳のシナリオ抜粋とともに紹介する、中条志穂さんによる『ふらんす』名物コーナー。今月は、『サラの鍵』原作者タチアナ・ド・ロネのベストセラー小説の映画化作品。幼いころに母親を悲劇的に亡くし、大人になってからもその傷から立ち直れず苦しむアントワーヌ。母の死を不審に思う彼は、その真相を探るうちに長年封印されていた家族の秘密に触れてしまう。30年の謎が徐々に解き明かされるミステリーと家族の愛憎劇とが見事に折合わさった、珠玉のサスペンス・ドラマ。公式HP:mimosa-movie.com/


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