ふらんす 2017年8月号

特集「バタイユからナンシーへ」

ジャンル 雑誌『ふらんす』
出版年月日 2017/07/22
判型・ページ数 A5・84ページ
定価 本体639円+税

内容説明

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■特集 バタイユからナンシーへ
ブランショ、フーコー、デリダといった20世紀の思想家たちに多大な影響を与えた、フランスの思想家・作家ジョルジュ・バタイユ。生誕120年の今年、フランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシー氏も招かれ、国際シンポジウム「神話・共同体・虚構 バタイユからナンシーへ」が東京で開かれました。その模様を、ナンシー氏のインタビュー(聞き手:澤田直)と併せてお届けします。

ジャン=リュック・ナンシー インタビュー (聞き手:澤田直)
『ジャン=リュック・ナンシー 分有のためのエチュード』(白水社)の著者澤田直さんが、この春、来日をはたしたジャン=リュック・ナンシー氏にインタビュー。ナンシー氏にとってバタイユがどのような意味と位置を占めるのか、また最新刊「Sexistence」についてや共同体と宗教の問題について、たっぷり語っていただきました。

神話・共同体・虚構ーー「ジョルジュ・バタイユ生誕120 年記念シンポジウム」概観 市川崇 
バタイユ記念シンポジウムを主催した慶応義塾大学文学部仏文学専攻の市川崇さんが、レヴィナス、ブランショ、ナンシーなど複数の思想領域を横断する開かれた議論の場となった、2日間にわたるシンポジウムの模様をレポートします。

[特別寄稿]フランスの哲学教育事情 中島さおり
今年もバカロレア(大学入学資格試験)の季節がやって来ました。フランスの哲学の試験問題を眺めてみましょう。フランスの高校生は、週に何時間、どんな哲学の授業を受けているのでしょうか。筆者は『哲学する子どもたち』(河出書房新社)の著者中島さおりさんです。


【表紙連載】
レオナール・フジタ〈小さな職人たち〉〈5〉 《ガラス売り》 今井敬子

2017年度の『ふらんす』の表紙は、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品が飾ります。彼の晩年の連作〈小さな職人たち Petits Métiers〉のなかから毎月1点を、ポーラ美術館学芸員の今井敬子さんがご紹介くださいます。今月は《ガラス売りVitrier 》。パリの街にはいろいろな「物売り」の声が響いていました。板ガラスを背負って通りを売り歩く〈ガラス売り〉をとりあげます。


【巻頭エッセイ】
フランスと私 ベルリオーズ、武満、タメスティ 今井信子

各界で活躍中の方々に、月替わりで「フランスと私」をテーマに個人的な体験や思いを自由につづっていただくエッセイ。 今月は、世界的なヴィオラ奏者・今井信子さんです。ベルリオーズ没後百年記念の国際演奏会の思い出から今年26回目を迎えた音楽祭〈ヴィオラスペース〉まで、豊かな音楽家人生のその一片を語ってくださいました。


【語学系記事】
ヨシとクニーのかっ飛ばし仏語放談〈17〉 福島祥行+國枝孝弘
  (全レベル対象) NHK講師としてもおなじみの、ヨシこと福島祥行さんとクニーこと國枝孝弘さんの、明快で痛快なフランス語放談もついに2年目に突入! 今月のテーマは「移動と旅」。旅と散策、思索をめぐる放談です。

街角のフランス語を読んでみよう〈5〉 伊勢晃+谷口千賀子+ Benjamin SALAGNON  (初級者対象)
看板やレストランのメニュー、商品のパッケージなど、街で目にするフランス語を読み解きながら、フランスの生活習慣や文化に触れていきます。

【CD 収録】フランス語でインタビューを聞いてみよう ~日本で暮らすフランコフォンたち~〈5〉  Sophie KUBOTA +久保田剛史  (中級者対象)
日本で働く6 名のフランス人へのインタビューを通じて、ナチュラルスピードの会話の聞き取りに慣れましょう。今月は横浜のフレンチ・レストランのシェフ、ジャン=ローラン・バイヨンJean-Laurent Bayonさんにお話をうかがいます。

友だちだよね? フランス語と英語のちがうところ〈5〉  姫田麻利子+ Steve MARSHALL  (初・中級者対象)
似ているけどちがう、そんな英語とフランス語の微妙な差をさぐっていきます。今月のテーマは「質問のしかた」。なに?どこ?どんな?などをたずねる、フランス語と英語のそれぞれの疑問文の作り方、また語順などを比較します。

【CD 収録】LE LABO-PHONÉTIQUE〈5〉 Sublime +小西英則  (初~上級者対象)
日本で長年シャンソンやオペラなどの発音指導を行ってきた、フランス人歌手Sublimeさんのユニークで効果的な指導方法をご披露します。今月のテーマは「P / V 」。6月号のテーマ「F / B」とも対になる発音練習です。 →YouTubeのチャンネル「Sublime Chanson Salon」では、発音ラボの動画レッスンを公開しています。 →https://www.youtube.com/channel/UCWTpBleiibuxrlIVoRWGSyg

仏検対策4~2級 初級から中級へのステップアップ〈5〉 久保田剛史  (初・中級者対象)
実用フランス語技能検定試験(仏検)の4級・3級・準2級・2級について、共通するテーマにおけるそれぞれのレベルでの学習ポイントや練習問題をご紹介します。今月のテーマは「代名詞問題について(4級・3級レベル)」

ことばのあそびば シャラード&パズル〈65〉 Marie-Emmanuelle 村松  (初・中級者対象)
偶数月は、Marie-Emmanuelle 村松さんによるフランス語の文章で表された複数のヒントから答えを見つけだすあそび「シャラード charade」、奇数月は、杉村裕史さんによる好評のクロスワード・パズルです。正解者には抽選でプレゼント(図書カード1000円分)を進呈。どしどしご応募ください。

対訳で楽しむ ナタリー・サロート『トロピスム』〈5〉 たけだはるか  (中~上級者対象)
ナタリー・サロートの『トロピスム』を6回(半年)にわたり読んでいきます。しずかで長い、前代未聞の挑戦のはじまりをくっきりと印した、サロートの最初の作品を、たけだはるかさんの導きで味読しましょう。

C’est vrai ?〈53〉/フランス語っぽい日々〈53〉」Karyn NISHIMURA-POUPÉE/じゃんぽ~る西  (全レベル対象)
大人気連載5年目突入! 妻はジャーナリスト、夫は漫画家。目下子育て中のふたりが送る日仏夫婦コラボ連載。フランス語にまつわる小粋なコラムに「ふむふむ」、フランス語習得に悩む(?)日本人の心の叫びを描いた漫画に「あるある」と頷きたくなること請け合い! 今月は「なぜ、誰と、哲学するのか?」。フランスのバカロレア事情をめぐるコラムと漫画です。


【文化系記事】
寝るまえ5分のパスカル『パンセ』入門〈5〉   山上浩嗣

未完の断章、パスカルの『パンセ』から、毎月テーマに沿いながら山上浩嗣さんがシビれるような珠玉の名句をご紹介。横断的で多様な読解が可能な『パンセ』の楽しみ方を伝授します。今月のテーマは「〈圧政〉と精神の自由」→山上浩嗣『パスカル「パンセ」を楽しむ 名句案内40章』(講談社学術文庫)アントワーヌ・コンパニョン著、山上浩嗣・宮下志朗訳『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』(白水社)

天使だけが翼を持つ 鳥たちのフランス文学〈5〉   岡部杏子
さまざまな作家や詩人に愛され、謳われた鳥たちに焦点を当てて、フランス文学の森を散策しましょう。岡部杏子さんと福田桃子さんが毎月交替でお届けします。今月のテーマは「アトリ pinson」

Le Monde diplomatique で世界を読む〈5〉  ル・モンド・ディプロマティーク日本語版編集部
世界の諸問題について考察・発信する独立メディア、パリ発の月刊紙Le Monde diplomatiqueの記事から、毎月選りすぐりの1本を抄訳でお届けします。今月の記事はニコラ・アウトマン(ジャーナリスト、ドキュメンタリー映画作家)による「“金になる” 難民支援ビジネス」(2017年5月号)。この記事の全訳は、ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版(www.diplo.jp/)に掲載されています。

もうひとつのニューカレドニア〈5〉   星埜守之
世界遺産の珊瑚礁や多くのダイビングスポット、美しいビーチに臨むリゾートホテル……「一度は訪れてみたい南海の楽園」ニューカレドニア。この土地にまつわる文学作品を手掛かりの一端としながら、観光地にとどまらないニューカレドニアの存在感や「今」を辿ります。今月のテーマは「ニューカレドニアの日本人」

ケアの社会 フランス看護・介護事情〈5〉   原山哲
「ケアの社会 une société du « care »」を構想するフランスの哲学者ファビエンヌ・ブルジェールの思想に寄りながら、フランスにおける看護・介護の理論と実践をみていきます。今月のテーマは「ケアにおける関係と組織」

今月の原書レクチュール〈77〉   福田桃子
福田桃子さん、鈴木和彦さん、笠間直穂子さん、新島進さんの4名が、毎月交代でフランス語で楽しむ読書の世界に誘います。今月は福田桃子さんで「鳥たちの音楽」。パルカル・キニャールの最新刊Dans ce jardin qu’on aimait(「私たちが愛したこの庭で」Grasset, 2017)をとりあげます。

パリのボヘミアン〈5〉   小倉孝誠
きわめてパリ的、そして19世紀的な文化現象としてのボヘミアン。作家・詩人・画家・音楽家……ボヘミアン芸術家たちの栄光と悲惨の輪郭を素描していきます。今月のテーマは「政治の季節」。先月号で触れた『ラ・ボエーム』の原作者ミュルジェールの友人、写真家のナダールをとりあげます。 →小倉孝誠『写真家ナダール』(中央公論新社)

ドビュッシー 最後の1年〈5〉  青柳いづみこ
2018年3月に没後100年を迎える、フランス近代を代表する作曲家ドビュッシー。そのドビュッシーの研究家にして名演奏家の青柳いづみこさんが、ドビュッシー最後の1年をたどりながら、彼がなしとげたこと、なしとげられなかったことの意味を考えていきます。今月のテーマは「パラードとベトルーシュカ」 →青柳いづみこ公式HP:http://ondine-i.net/

加藤周一とフランス〈5〉   片岡大右
戦後日本を代表する知識人、加藤周一(1919~2008)。彼とフランスを語ることで何が見えてくるのか。今月のテーマは「加藤周一とレジスタンス」。

パリ風俗事典〈161〉 右岸編(その27)  鹿島茂
カフェ、キャバレー、ミュージックホール、劇場など19世紀のパリを彩った文化を、われらが鹿島茂さんが網羅的に解説。ゾラ、バルザック、ユゴー、デュマ、スタンダールらの時代が生き生きと甦ります。今月は、作家ドーデが偏愛し、ホテル王リッツも修行を積んだ名店「デュラン」をとりあげます。

対訳シナリオ『エル ELLE』(監督ヴァーホーヴェン)  中条志穂
最新公開作品を日仏対訳のシナリオ抜粋とともに紹介する、中条志穂さんによる『ふらんす』名物コーナー。今月は、オランダ出身の鬼才、『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン監督、イザベル・ユペール主演でおくる、ショッキングな描写をふんだんにちりばめた異色のサスペンス『エル ELLE』です。2017年8月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開 →公式HP : http://gaga.ne.jp/elle/


Actualité アクチュアリテ 在仏執筆陣による情報記事
 POLITIQUE 政治 山口昌子 今月のテーマは「本物のファースト・レディ登場」
 FAITS DIVERS 社会 仁木久惠 今月のテーマは「フランス牛乳事情」
 CINÉMA 映画 佐藤久理子 今月のテーマは「実力派たちの話題作」
 ART&SPECTACLE アート&スペクタクル 岡田Victoria朋子 今月のテーマは「カイユボットの家、再オープン」ほか
 SCÈNE CULINAIRE 食 関口涼子 今月のテーマは「フランス発!難民が主役の食のイベント」
 SPORTS スポーツ 芦立一義 今月のテーマは「パリ五輪の可能性」

 *時事通信社ウェブサイト「時事ドットコム」に「アクチュアリテ」記事を配信しています。
  http://www.jiji.com/jc/v2?id=2017franceactu_01

書評 塩塚秀一郎『ジョルジュ・ペレック』 新島進
新刊案内 メルロ=ポンティ編著『メルロ=ポンティ哲学者事典』 加賀野井秀一

パリジェンヌと行く東京の居酒屋  新橋・ビル地下の迷宮  坂崎重盛 

[往復書簡]拝啓 平松洋子様  友川カズキ  

「さえら」
フランスやヨーロッパ関連の新刊、さまざまなイベント案内、読者プレゼントなど多彩な情報コーナーです。

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  • 白水社2016売上トップ10