ふらんす 2017年12月号

特集「アフリカの〈存在感〉」

ジャンル 雑誌『ふらんす』
出版年月日 2017/11/22
判型・ページ数 A5・84ページ
定価 本体639円+税

内容説明

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■特集 アフリカの〈存在感(プレゼンス)〉
アフリカの「プレゼンス」「現前」を名に冠した、黒人文化総合雑誌Présence Africaineが創刊されて、今年で70周年。1950年代のアフリカ脱植民地期に重要な役割を果たした、この歴史的雑誌をめぐる国際シンポジウムが東京で開催されました。


[講演]『プレザンス・アフリケーヌ』:理念の歴史、行動する思想  ロミュアルド・フォンクア

現在、雑誌「プレザンス・アフリケーヌ」の編集長を務める、ソルボンヌ大学教授ロミュアルド・フォンクア氏の基調講演の内容をお届けします。Présence Africaine(PA)とはなにか、創刊者アリウン・ジョップとはいかなる人物なのか、また「新しいアフリカ」の歴史や文学をどのように発信してきたのか――(翻訳/構成:中村隆之)

雑誌Présence Africaine  http://www.presenceafricaine.com/info/9-revue

編集長フォンクア氏に聞く  聞き手:中村隆之 

雑誌「プレザンス・アフリケーヌ」の現在、編集に関わった経緯、日本での国際シンポジウムの印象、またアフリカにおける言語の問題について、フォンクア編集長にお聞きしました。



亀裂の上に世界を作る  国際シンポジウム「『プレザンス・アフリケーヌ』研究」  佐久間寛

「プレザンス・アフリケーヌ」をめぐって、3日間にわたり8カ国21名の研究者が発表をおこなった、熱気に満ちた国際シンポジウムの模様をレポート。



『プレザンス・アフリケーヌ』とフランスの知識人  中村隆之

アフリカやカリブ海出身の黒人知識人のみならず、サルトル、カミュ、ジッド、レリスといったフランス人知識人たちがこの雑誌に関わっていたことも無視できません。かれらはどのような関わりをもっていたのでしょうか。




【表紙連載】
レオナール・フジタ〈小さな職人たち〉〈9〉 《帽子屋》 今井敬子

2017年度の『ふらんす』の表紙は、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品が飾ります。彼の晩年の連作〈小さな職人たち Petits Métiers〉のなかから毎月1点を、ポーラ美術館学芸員の今井敬子さんがご紹介くださいます。今月は《帽子屋 modiste》です。ココ・シャネルのキャリアの出発点でもあり、当時の女性たちにとっての憧れの職業モディスト(帽子屋)。最後の妻、君代夫人に捧げられた一点です。





【巻頭エッセイ】

フランスと私 「なりきり」の奥義 ウスビ・サコ

各界で活躍中の方々に、月替わりで「フランスと私」をテーマに個人的な体験や思いを自由につづっていただくエッセイ。 今月は、空間人類学を研究するウスビ・サコさんです。2018年4月より京都精華大学学長に就任が決定しているサコ教授は、マリ共和国出身。母語のソニンケ語やバンバラ語、公用語のフランス語のほか、中国語、英語、ロシア語、日本語を自在に操る語学の達人でもあります。語学修得の秘訣についてもお聞きしました。





【語学系記事】
ヨシとクニーのかっ飛ばし仏語放談〈21〉 福島祥行+國枝孝弘  (全レベル対象)

NHK講師としてもおなじみの、ヨシこと福島祥行さんとクニーこと國枝孝弘さんの、明快で痛快なフランス語放談もついに2年目に突入! 今月のテーマは「フランスの中等教育と主体性」。今回はクニーがパリに突撃!? 先生が産休になったら生徒は自習? 彼の地の高校の事情を報告してくれます。一方ヨシは・・・



街角のフランス語を読んでみよう〈9〉 伊勢晃+谷口千賀子+ Benjamin SALAGNON  (初級者対象)

看板やレストランのメニュー、商品のパッケージなど、街で目にするフランス語を読み解きながら、フランスの生活習慣や文化に触れていきます。



【CD 収録】フランス語でインタビューを聞いてみよう ~日本で暮らすフランコフォンたち~〈9〉  Sophie KUBOTA +久保田剛史  (中級者対象)

日本で働く6 名のフランス人へのインタビューを通じて、ナチュラルスピードの会話の聞き取りに慣れましょう。今月は「ふらんす」愛読者の方にはおなじみ、「作文ラボ」のクリス・ベルアドChris Belouadさんにお話をうかがいます。



友だちだよね? フランス語と英語のちがうところ〈9〉  姫田麻利子+ Steve MARSHALL  (初・中級者対象)

似ているけどちがう、そんな英語とフランス語の微妙な差をさぐっていきます。今月のテーマは「関係代名詞」。フランス語の関係代名詞qui, queと英語のwho, which, thatなどを、比較しながら整理します。これでスッキリするはず!



【CD 収録】LE LABO-PHONÉTIQUE〈9〉 Sublime +小西英則  (初~上級者対象)

日本で長年シャンソンやオペラなどの発音指導を行ってきた、フランス人歌手Sublimeさんのユニークで効果的な指導方法をご披露します。今月のテーマは「R +Toutes les voyelles)」。先月、難関の「三つの鼻母音」を練習したところで、ひととおりの母音が終わりました。今回はRの発音と併せながら、これまで見てきたすべての母音を練習します。
→YouTubeのチャンネル「Sublime Chanson Salon」では、発音ラボの動画レッスンを公開しています
https://www.youtube.com/channel/UCWTpBleiibuxrlIVoRWGSyg/

仏検対策4~2級 初級から中級へのステップアップ〈9〉 久保田剛史  (初・中級者対象)

実用フランス語技能検定試験(仏検)の4級・3級・準2級・2級について、共通するテーマにおけるそれぞれのレベルでの学習ポイントや練習問題をご紹介します。今月のテーマは「単語について(準2級・2級レベル)」。決まり文句や会話表現のなかのキーになる単語、また日本語からの発想ではなかなか思い浮かばない単語など、単語に関する問題の出題傾向をおさえましょう。
久保田剛史・高橋信良著『徹底整理フランス語動詞のしくみ』



ことばのあそびば シャラード&パズル〈69〉 Marie-Emmanuelle村松  (初・中級者対象)

偶数月は、Marie-Emmanuelle 村松さんによるフランス語の文章で表された複数のヒントから答えを見つけだすあそび「シャラード charade」、奇数月は、杉村裕史さんによる好評のクロスワード・パズルです。正解者には抽選でプレゼント(図書カード1000円分)を進呈。どしどしご応募ください。



対訳で楽しむ カリブ海アンティル諸島の民話と伝説〈3〉 松井裕史  (中~上級者対象)

怪談で知られるあの小泉八雲ことラフカディオ・ハーンも2年ほど滞在し取材したという、フランス領アンティル諸島に伝わる民話や伝説を6回(半年)にわたり読んでいきます。第3回目は、神様が白人とムラートと黒人をつくったという民話「黒人は生まれながらに不幸」の後半です。



C’est vrai ?〈57〉/フランス語っぽい日々〈57〉」Karyn NISHIMURA-POUPÉE/じゃんぽ~る西  (全レベル対象)

大人気連載5年目突入! 妻はジャーナリスト、夫は漫画家。目下子育て中のふたりが送る日仏夫婦コラボ連載。フランス語にまつわる小粋なコラムに「ふむふむ」、フランス語習得に悩む(?)日本人の心の叫びを描いた漫画に「あるある」と頷きたくなること請け合い! 今月のコラムと漫画は、いま話題のカズオ・イシグロをめぐるあれこれ。





【文化系記事】
寝るまえ5分のパスカル『パンセ』入門〈9〉   山上浩嗣
未完の断章、パスカルの『パンセ』から、毎月テーマに沿いながら山上浩嗣さんがシビれるような珠玉の名句をご紹介。横断的で多様な読解が可能な『パンセ』の楽しみ方を伝授します。今月のテーマは「正義の不在」。今月と来月とでパスカルの政治思想を概観します。

→山上浩嗣『パスカル「パンセ」を楽しむ 名句案内40章』(講談社学術文庫)
 
 アントワーヌ・コンパニョン著、山上浩嗣・宮下志朗訳『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』(白水社)



天使だけが翼を持つ 鳥たちのフランス文学〈9〉   岡部杏子

さまざまな作家や詩人に愛され、謳われた鳥たちに焦点を当てて、フランス文学の森を散策しましょう。岡部杏子さんと福田桃子さんが毎月交替でお届けします。今月のテーマは「オンドリ coq」。フランスのシンボル、白水社のロゴでもある雄鶏をとりあげます。ココリコ! キキリキ!



Le Monde diplomatique で世界を読む〈9〉  ル・モンド・ディプロマティーク日本語版編集部

世界の諸問題について考察・発信する独立メディア、パリ発の月刊紙Le Monde diplomatiqueの記事から、毎月選りすぐりの1本を抄訳でお届けします。今月の記事はイオアナ・ピュスカス(GCSP研究員)による「強化兵士、人体改良の実際」(2017年8月号)。
この記事の全訳は、ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版(www.diplo.jp/)に掲載されています。



もうひとつのニューカレドニア〈9〉   星埜守之

世界遺産の珊瑚礁や多くのダイビングスポット、美しいビーチに臨むリゾートホテル……「一度は訪れてみたい南海の楽園」ニューカレドニア。この土地にまつわる文学作品を手掛かりの一端としながら、観光地にとどまらないニューカレドニアの存在感や「今」を辿ります。今月のテーマは「ジャン=マリー・チバウ 止むことなき再定式化」。ニューカレドニアの独立運動のリーダー、ジャン=マリーチバウとはいかなる人物なのでしょう。



ケアの社会 フランス看護・介護事情〈9〉   原山哲

「ケアの社会 une société du « care »」を構想するフランスの哲学者ファビエンヌ・ブルジェールの思想に拠りながら、フランスにおける看護・介護の理論と実践をみていきます。今月のテーマは「北フランスのケアのネットワーク(2) 在宅ケアのコーディネート」。北フランスの無医村のまちでの「おひとりさま」の在宅ケアは、どのような体制で実現できているのでしょうか。



 今月の原書レクチュール〈81〉   福田桃子

福田桃子さん、鈴木和彦さん、笠間直穂子さん、新島進さんの4名が、毎月交代でフランス語で楽しむ読書の世界に誘います。今月は福田桃子さんで「会計を待ちながら」。 マリー= エレーヌ・ラフォンの「わたしたちの人生」をとりあげます。 
Marie-Hélène Lafon, Nos vies(Buchet / Chastel, 2017)
(http://www.buchetchastel.fr/nos-vies-marie-helene-lafon-9782283029763)





パリのボヘミアン〈9〉   小倉孝誠

きわめてパリ的、そして19世紀的な文化現象としてのボヘミアン。作家・詩人・画家・音楽家……ボヘミアン芸術家たちの栄光と悲惨の輪郭を素描していきます。今月のテーマは「グドーと水治療派」。「パリのボヘミアン」のひとつの転機をなした、ジャーナリストのエミール・グドーが率いた運動とは?

小倉孝誠『ゾラと近代フランス』(白水社)



ドビュッシー 最後の1年〈9〉  青柳いづみこ

2018年3月に没後100年を迎える、フランス近代を代表する作曲家ドビュッシー。そのドビュッシーの研究家にして名演奏家の青柳いづみこさんが、ドビュッシー最後の1年をたどりながら、彼がなしとげたこと、なしとげられなかったことの意味を考えていきます。今月のテーマは「アッシャー家の崩壊」。ポーの小説のオペラ化を目論んだドビュッシーの構想とは?

→青柳いづみこ公式HP:http://ondine-i.net/



パリ風俗事典〈165〉 右岸編(その31)  鹿島茂
カフェ、キャバレー、ミュージックホール、劇場など19世紀のパリを彩った文化を、われらが鹿島茂さんが網羅的に解説。ゾラ、バルザック、ユゴー、デュマ、スタンダールらの時代が生き生きと甦ります。先月に引き続き、泣く子も黙る「オテル・リッツ」をとりあげます。「プルーストのリッツ」と来たら、当然次は「ヘミングウェイのリッツ」となります!



対訳シナリオ『ルージュの手紙』(監督マルタン・プロヴォ)  中条志穂
最新公開作品を日仏対訳のシナリオ抜粋とともに紹介する、中条志穂さんによる『ふらんす』名物コーナー。今月は、カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロ、フランスの二大ベテラン女優がまったく性格の異なる親子に扮し、衝突しながらも互いを理解してゆく爽やかな感動作『ルージュの手紙』。女性の内面を描く手腕に定評のあるプロヴォ監督が、二人の女優のために書き下ろしたオリジナル脚本。12月9日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開 

→公式HP : http://rouge-letter.com/

マルタン・プロヴォ監督インタビュー  編集部

プロヴォ監督に『ルージュの手紙』の撮影秘話などをお聞きしました

追悼 アンヌ・ヴィアゼムスキー  四方田犬彦

この10月に他界した女優で作家でのアンヌ・ヴィアゼヌスキー。四方田犬彦さんに思い出をつづっていただきました。
webふらんす「追悼 アンヌ・ヴィアゼムスキー」
アンヌ・ヴィアゼムスキー著、國分俊宏訳『少女』


Actualité アクチュアリテ 在仏執筆陣による情報記事

 POLITIQUE 政治  山口昌子 今月のテーマは「前仏文化相、ユネスコ事務局長に当選」

 FAITS DIVERS 社会  仁木久惠 今月のテーマは「ハイヒールと職務の関係」

 CINÉMA 映画  佐藤久理子 今月のテーマは「伝記映画あれこれ」

 ART&SPECTACLE アート&スペクタクル  岡田Victoria朋子 今月のテーマは「ニュイ・ブランシュ/フクシマを題材にした新作オペラ」

 SCÈNE CULINAIRE 食  関口涼子 今月のテーマは「サロン・ド・サケ2017」

 SPORTS スポーツ  芦立一義 今月のテーマは「古式テニス〈バスクペロータ〉とは?」



 *時事通信社ウェブサイト「時事ドットコム」に「アクチュアリテ」記事を配信しています。

  http://www.jiji.com/jc/v2?id=2017franceactu




書評 ジャブロンカ『私にはいなかった祖父母の歴史』  小倉孝誠
書評 コルバンほか監修『男らしさの歴史』 高岡尚子 



でたらめ解釈 おかしな歌詞 中島みゆき「わかれうた」 豊﨑由美 



[往復書簡]拝啓 平松洋子様  友川カズキ

FIPF 第4 回アジア太平洋大会報告  小松祐子 


「さえら」

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