台湾生まれ 日本語育ち

三歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った四年の歩み。

著者 温 又柔
ジャンル 一般書 > 評論・エッセイ(日本)
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出版年月日 2015/12/21
ISBN 9784560084793
判型・ページ数 4-6・251ページ
定価 本体1,900円+税
在庫 在庫僅少

内容説明

【第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞】
注目の若手台湾人作家、待望の初エッセイ集

三歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った四年の歩み。

「台湾と日本。ふたつの国家の間で、国とは何だろう? 国とはいったい誰のものだろう? と問いながらいつも生きています。個人にとって、国とは何か? わたしたちがあたりまえのように思い描く地図の上に引かれた境界線とは何か? 台湾が「日本」ではなくなった1945年から35年後の台湾に生まれ、その後、日本で育った一人の「台湾人」として、わたしは考えたい。」(本文より)


[内容詳細]
東京在住の台湾人作家による言葉をめぐるエッセイ

著者は1980年に台湾人の両親の間に台湾・台北市で生まれた。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもと、中国語・台湾語・日本語の3つの言語が交錯する環境で育った。2009年、自身を投影した家族の物語「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。将来を期待される若手作家だ。
「あなたの母語は何ですか」と聞かれると、いつも戸惑う――。自由に操れるのは日本語だが、幼いころ耳にし、覚えかけたのは両親が話す台湾語混じりの中国語だった。相変わらず両親は家で台湾語混じりの中国語を話すし、たまに混じる日本語はオカシイ。学校では日本人の生徒と同じように振舞っていたが、街中で中国語を耳にすると懐かしく感じる……。「ピンインやカタカナを駆使してでも、どうにか輪郭をつけたい記憶が、私にはたくさんあるようなのだ」。
本書は、台湾人の著者が、台湾語・中国語・日本語の3つの言語のはざまで、揺れ、惑いながら、ときには国境を越えて自身のルーツを探った4年の歩みである。両親が話す中国語は鞭をもって覚えさせられたものであり、祖父母が話す日本語も同様に覚えさせられたものだと知った著者が辿りついた境地とは。


[目次]

私のニホン語事始め
なつかしさよ、こんにちは
ピンイン様の逆襲
眠る中国語
ママ語の正体
南方訛り


ペーパーガイジン
「投票」したい
台湾総統選挙を控えて
台湾総統選挙の日
わたしの国々


母「國」語の憂鬱
幻の原稿
龍の年
祖母語、母語、娘語
永住権を取得した日


イマジナジア――馬祖への旅(1)
台湾海峡の彼方へ――馬祖への旅(2)
「国語」を抱きしめて――馬祖への旅(3)


失われた母国語を求めて
終わりの始まり

 あとがき


[著者略歴]
温又柔(おん・ゆうじゅう)
作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。2009年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。2011年、『来福の家』(集英社)を刊行。同年9月から白水社のHPで「失われた"母国語"を求めて」の連載をスタート。(2015年5月まで)
2013年、音楽家・小島ケイタニーラブと共に朗読と演奏によるコラボレーション活動〈言葉と音の往復書簡〉を開始。(http://www.sunnyboybooks.jp/author/ponto)同年、ドキュメンタリー映画『異境の中の故郷――リービ英雄52年ぶりの台中再訪』(大川景子監督)に出演。

*略歴は刊行時のものです

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