パリ同時テロ事件を考える

ふらんす特別編集

新たな危機とどう向き合うか? シリア内戦からEU統合まで、27名の識者が事件の背景を検証。論客による座談会も収録。

著者 白水社編集部
ジャンル 一般書 > 社会 > 国際情勢
おすすめ
出版年月日 2015/12/25
ISBN 9784560084908
判型・ページ数 A5・110ページ
定価 本体925円+税
在庫 在庫あり

内容説明

いまここにある危機に向き合うために

緊急事態宣言が日常化した時代に、新たな危機とどう向き合うか? シリア内戦からEU統合まで、27名の識者が事件の背景を多角的に検証。論客による座談会も収録。


[座談会]鹿島 茂 + 柄谷行人 + 酒井啓子 + 堀 茂樹 (構成:尾原宏之)
テロと戦争の時代を生きる ——反復する歴史のリズム

1 どのように「憎しみ」はもたらされたのか?
宇野重規 ◉ 寛容はニヒリズムに屈してはならない
野崎 歓 ◉ わがネルヴァルのシリア
山口昌子 ◉「自由・平等・博愛」の陰に何が?
陣野俊史 ◉ スタッド・ド・フランスの「カミカゼ」
飛幡祐規 ◉ 死の欲動に抗して、生の歓びと愛を
重田園江 ◉「隔たり」について
岩城京子 ◉ バタクラン劇場の悲劇 違和感のあるドラマツルギー
岡田利規 ◉ そのとき僕の周りで起こっていたこと

2 なぜ「暴力の連鎖」がつづくのか?
伊達聖伸 ◉ 偽の問題を退けること、問題提起の仕方を変えること
髙山裕二 ◉〈リベラル〉の敗北? フランスの社会統合と「暴力」
吉田 徹 ◉ テロには勝てない、テロには屈しない
澤田 直 ◉ 信と知のあいだで ―― 宗教×戦争
三浦信孝 ◉「テロとの戦争」には終わりがない
渡邊啓貴 ◉ 揺れる理念大国フランスのジレンマ
柴山桂太 ◉ 欧州グローバリゼーションの岐路
遠藤 乾 ◉ 危機との競争、あるいは問題としてのEU パリ同時テロ後のヨーロッパ統合

3 はたして「今度は戦争」なのか?
国末憲人 ◉ 現場が語る同時テロの実像
木村一浩 ◉「春」の夢破れて テロと独裁容認論
中島さおり ◉「緊急事態」宣言下のフランス
井上武史 ◉ 同時テロ事件以後のフランスの法的・政治的対応
山岸智子 ◉ 敵の敵の敵は……自分!?
高橋和夫 ◉ ISのテロ戦術の背景
池内 恵 ◉「イスラーム国」の2つの顔

[巻頭言]白水社編集部
[付録]事件のドキュメント(地図と年表)

 

27名の識者による緊急レポート!

2015年を今後ふりかえるとき、あなたはどのような記憶をよみがえらせるだろうか。この特集は、シャルリ・エブド事件に始まり、パリ同時テロ事件にまで至り、「戦争」という言葉が拡散された年として記録すべく編まれている──一連の事件の犠牲となられた数多くの方々に、心より哀悼の意をこめて。
緊急事態宣言が日常化した時代に、新たな危機と向き合うために知っておきたいことは何か。本書は、三つの問いを立てた。テロという「憎しみ」はどのようにもたらされたのか? 十字軍からの「暴力の連鎖」がEU統合後もつづくのはなぜか? はたして「今度は戦争」なのか? フランス学をはじめとする人文知に立脚しつつ、イスラームはもちろん、宗教、文化、政治、経済、憲法……多角的検証を試みた。また、座談会「テロと戦争の時代を生きる──反復する歴史のリズム」(鹿島茂+柄谷行人+酒井啓子+堀茂樹)を収録し世界史についても討議。それらの答えの先に、「共生する世界」がおとずれることを願って。
9・11、3・11、11・13……列せられた数字が意味をまとい、恐怖に脅かされるときだからこそ、「平和」について、あらためて考える。

ジャンル

シリーズ

  • エクス・リブリス
  • ライ麦畑でつかまえて
  • キャッチャー・イン・ザ・ライ
  • ニューエクスプレス
  • 白水社創立百周年