フランス・ルネサンス文学集 2

笑いと涙と

フランス・ルネサンス文学の全貌を伝える。第2巻には、物語や対話篇などのフィクションと恋愛詩、宗教詩などの韻文を収録してある。

著者 宮下 志朗 編訳
伊藤 進 編訳
平野 隆文 編訳
岩根 久
荻野 アンナ
鍛治 義弘
篠田 勝英
田中 聰子
濱田 明
ジャンル 一般書 > 海外文学 > 古典・評論
出版年月日 2016/02/25
ISBN 9784560084861
判型・ページ数 4-6・612ページ
定価 本体7,200円+税
在庫 在庫あり

内容説明

ルネサンスの豊饒な文学的成果を収める。

フランス・ルネサンス文学の豊饒にして広大な地平を俯瞰し、その全貌を伝える。第2巻には、物語や対話篇などのフィクションと恋愛詩、宗教詩などの韻文を収める。


日本では渡辺一夫、関根秀雄といった碩学の出現によってフランス・ルネサンスの文学は一定の知名度を獲得している。しかしながら、一般の読者にとって、モンテーニュ、ラブレーという二大作家以外の作品に接する機会はきわめて限られている。
この時代、まだ近代的な意味での「文学」は存在していない。狭義の意味での文学が出現したのは、十八世紀であって、ルネサンスの時代にあっては、文学はもっと太い幹をなしていた。それは狭義の文学のみならず、歴史・哲学・地理学、さらには医学や数学までも含んでいた。レオナルド・ダ・ヴィンチをイメージすればいいだろう。つまりは様々な人間が、様々な事柄・主題について、自由奔放に書きつづっていた。
そこで本集では、狭義の「文学」に閉じこもることなく、ルネサンスのエクリチュールの豊饒にして広大な地平を俯瞰し、その全貌をうかがい知ることができるような作品構成を心がけた。
第二巻には、物語や対話篇などのフィクションと恋愛詩、宗教詩などの韻文を収録して、哄笑、悲嘆、愛情から、憤怒に至るまでの、豊かな情感の表出を味読できるように努めた。


[目次]
 まえがき

〈散文〉
ノエル・デュ・ファイユ『田園閑話』(荻野アンナ訳)
ルイーズ・ラベ『フォリーとアムールの諍い』(宮下志朗訳)
ピエール・ボエスチュオ『驚倒すべき物語』(抄)(平野隆文訳)
ギヨーム・ブーシェ『夜話集』(抄)(鍛治義弘訳)
フランソワ・ド・ロセ『悲劇的物語』(抄)(平野隆文訳)

〈韻文〉
ジョアシャン・デュ・ベレー『哀惜詩集』(田中聰子訳)
ニコル・エチエンヌ『結婚した女の悲惨』(伊藤進訳)
クレマン・マロ『クレマンの青春』(抄)(伊藤進訳)
マルグリット・ド・ナヴァール『シャンソン・スピリチュエル』(抄)(篠田勝英訳)
ピエール・ド・ロンサール「哲学の讃歌」(岩根久訳)
フィリップ・デポルト『初期作品集』(抄)(濱田明訳)
ギヨーム・ド・サリュスト・デュ・バルタス『聖週間、あるいは天地創造』(抄)(岩根久訳)
アグリッパ・ドービニェ『悲愴曲』(抄)(濱田明訳)

 解説 伊藤進
 書誌


[編訳者略歴]
伊藤進(いとう・すすむ)
1949年生まれ。名古屋大学大学院修士課程修了。中京大学国際教養学部教授。主要著訳書:『怪物のルネサンス』(河出書房新社)、『森と悪魔――中世・ルネサンスの闇の系譜学』(岩波書店)、『ノストラダムス 予言集』(共訳、岩波書店)、Y.ベランジェ『プレイヤード派の詩人たち』(共訳、白水社)など。

平野隆文(ひらの・たかふみ)
1961年-2015年。パリ第10大学博士前期課程修了(D.E.A.)。東京大学大学院博士課程修了(文学博士)。元立教大学文学部教授。主要著訳書:『魔女の法廷――ルネサンス・デモノロジーへの誘い』(岩波書店)、M.-A.スクリーチ『ラブレー 笑いと叡智のルネサンス』(白水社)、G.ミノワ『悪魔の文化誌』(白水社)、M.パストゥロー『熊の歴史』(筑摩書房)など。

宮下志朗(みやした・しろう)
1947年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。放送大学教授、東京大学名誉教授。主要著訳書:『本の都市リヨン』(晶文社)、『読書の首都パリ』(みすず書房)、『神をも騙す』(岩波書店)、ラブレー《ガルガンチュアとパンタグリュエル》全5巻(ちくま文庫)、モンテーニュ『エセー抄』(みすず書房)、同『エセー』全7巻(白水社)など。


[訳者略歴]
岩根久(いわね・ひさし)
1954年生まれ。大阪大学大学院博士前期課程修了。大阪大学大学院博士後期課程単位取得退学。大阪大学大学院言語文化研究科教授。主要著書:『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会)、『フランス文学小事典』(共編、朝日出版社)など。

荻野アンナ(おぎの・あんな)
1956年生まれ。パリ第4大学博士号取得。慶應義塾大学博士課程修了。慶應義塾大学文学部教授。主要著書 Les éloges paradoxaux dans Le Tiers et Le Quart Livres de Rabelais:enquête sur le comique et le cosmique à la Renaissance,Tokyo,France Tosho,1989.『ラブレー出帆』(岩波書店)など。

鍛治義弘(かじ・よしひろ)
1956年生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得修了。博士(文学、立教大学)。大阪府立大学学術研究院准教授。主要著訳書:『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会)など。

篠田勝英(しのだ・かつひで)
1948年生まれ。パリ第四大学第3課程D.E.A取得。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(単位取得満期退学)。白百合女子大学教授。主要著訳書:『薔薇物語』(平凡社 / ちくま文庫、翻訳と註解)、『フランス中世文学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社)、ミシェル・パストゥロー『ヨーロッパ中世象徴史』(白水社)、『フランス中世文学集』(共訳、白水社、ユオン・ド・メリー『反キリストの騎馬試合』担当)など。

田中聰子(たなか・さとこ)
1942年生まれ。名古屋大学大学院修士課程修了(同大学院日本言語文化学科博士課程後期課程修了・課程博士)、中京大学非常勤講師。

濱田明(はまだ・あきら)
1961年生まれ。ランス大学博士前期課程修了(D.E.A)。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。熊本大学文学部教授。主要著書:『エクリチュールの冒険――新編・フランス文学史』(共著、大阪大学出版会)など。

*略歴は刊行時のものです

 

7,200円+税

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