アブサンの文化史

禁断の酒の二百年

新刊

19〜20世紀にかけて、芸術家たちに愛飲されてきた「緑の妖精」——ニガヨモギからつくられるアブサンを、図版もたっぷりと解説。

著者 バーナビー・コンラッド三世
浜本 隆三
ジャンル 新刊
一般書 > 世界史 > 文化史
おすすめ
出版年月日 2016/12/27
ISBN 9784560095294
判型・ページ数 A5・254ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり

内容説明

本邦初! 歴史的・社会的・科学的に図説。
政治や医療や戦争の観点からも詳しく解説。

19〜20世紀にかけて、芸術家たちに愛飲されてきた「緑の妖精」——ニガヨモギからつくられるアブサンを、図版もたっぷりと解説。

酒瓶に秘められた物語たち!

アブサンは約100年前に製造が禁止された「伝説」の酒として、これまで開高健など限られた好事家の想像力と好奇心をくすぐってきた。
本書は、その「禁じられた酒」について、歴史的・社会的・科学的に「図解」してゆく本邦初の本格的な文化史。19世紀末ヨーロッパに漂うデカダンスな雰囲気の象徴としてアブサンを紹介してゆくその語り口は、じつに痛快だ。
まず本書前半においては、マネ、ドガ、ロートレック、ゴッホ、ゴーギャン、ピカソ、ボードレール、ヴェルレーヌ、ランボー、ワイルド、ジャリ……日本人に馴染み深い芸術家とアブサンとのエピソードが数珠つなぎに繰り広げられてゆく。なによりも興味深いのは、酒にまつわる巨匠たちの「失敗談」が数多く物語られている点である。そして後半においては、アブサンの起源、医療や政治や戦争との関わりが繙かれる。それはすなわち、にがくて飲めないハーブが人びとを虜にした真実に迫る、酒瓶に秘められた物語たち!
19世紀〜20世紀にかけて多くの芸術家に愛飲された「緑の妖精」──ニガヨモギからつくられる蒸留酒アブサンについて、図版もたっぷりと解説。本文パートカラー。

[目次]
    はじめに
一章  とあるアブサン殺人
二章  マネ、ボードレール、そしてアブサンの時代
三章  アブサンと詩人たち ——ヴェルレーヌ、ランボー、ワイルド、ダウスン
四章  ロンドンにアブサンをもたらしたドガ
五章  モンマルトルからマルケサス諸島へ
     ――ロートレック、ファン・ゴッホ、モンティセリ、そしてゴーギャン
六章  ジャリとピカソ ――アブサン色にかすんだ美術
七章  古代から現代へ ――アブサンの起源をたどる
八章  アブサンをめぐる医療史
九章  アブサンと政治
十章  アブサンと戦争
十一章 禁止されてから
十二章 アブサンはいま ――よみがえる「緑の妖精」

補遺  近年のアブサンについての研究

 謝辞/訳者あとがき

[原題]Absinthe : History in a Bottle

[著者略歴]
バーナビー・コンラッド三世 Barnaby Conrad Ⅲ
1952年、米国サンフランシスコ生まれ。父バーナビー・コンラッド・ジュニアは作家で、アマチュアの闘牛士でもあった。イェール大学卒業後、ジャーナリスト、雑誌編集者を経て作家活動に入る。本書が初の単著書となる。以後、The Martini: An Illustrated History of an American Classic(『マティーニ』訳・山本博、早川書房刊)、The Cigar: An Illustrated History of Fine SmokingThe Blonde: A Celebration of the Golden Era from Harlowe to Monroeなどを執筆。豊富な図版とエピソードでつづる文化史論に定評がある。

[訳者略歴]
浜本隆三(はまもと・りゅうぞう)
1979年、京都府生まれ。同志社大学大学院アメリカ研究科(現グローバル・スタディーズ研究科)博士後期課程単位取得退学。福井県立大学学術教養センター専任講師。専門は19世紀アメリカの文学と文化。著書に『クー・クラックス・クラン——白人至上主義結社KKKの正体』(平凡社新書)、『欧米社会の集団妄想とカルト症候群——少年十字軍、千年王国、魔女狩り、KKK、人種主義の生成と連鎖』(共著、明石書店)、『文学から環境を考える——エコクリティシズム・ガイドブック』(分担執筆、勉誠出版)、共訳書に『マーク・トウェイン 完全なる自伝』第一巻(柏書房)などがある。

*略歴は刊行時のものです

2,800円+税

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