内容説明
今日の世界を形成した20世紀の諸力を解明
英国の泰斗が20世紀前半を通観する決定版
英国の泰斗が20世紀前半を通観。二度の世界大戦を軸に、政治・経済・文化と各地域を網羅、学識と読みやすさを兼ね備えた決定版!
*カラー口絵16頁
本書は、1914年から1945年の30年間を、二度の世界大戦と間断のない国境・民族紛争に見舞われた「三十年戦争」(地獄)ととらえ、欧州全域を網羅し、その後の新たな秩序を展望する、圧巻の「20世紀史」だ。最新研究を踏まえ、戦争、政治、経済、社会のみならず、豊富なエピソードを交えた文化と時代精神までも取り込み、奥行きは深い。ナチズム研究の世界的権威のカーショーが、独自の構成と解釈で激動の時代を俯瞰しつつ、個々の事象を平易に語り、興趣が尽きない。歴史家アントニー・ビーヴァーが、「非の打ちどころがない学識に、賞賛すべき明快な思想と筆致を兼ね備えている」と本書を推薦し、欧米主要メディアも大絶賛する歴史書だ。
ペンギン・ランダムハウス社の「ヨーロッパ史叢書」から、本書の続巻となる20世紀後半史、カーショーの『分断された大陸 ヨーロッパ史 1950‐現在』(仮題)と、リチャード・エヴァンズの『力の追求 ヨーロッパ史 1815‐1914 上・下』(仮題)を、「シリーズ 近現代ヨーロッパ200年史 全4巻」として刊行予定。
[原題]TO HELL AND BACK EUROPE 1914-1949
[著者略歴]
イアン・カーショー Sir Ian Kershaw
1943年、英国オールダム生まれ。現在、英国シェフィールド大学名誉教授。
ドイツ現代史、ナチズム研究の世界的な権威であり、英国勲爵士への叙勲をはじめ、数多くの学術賞を受賞している。
主要著書として『ヒトラー 権力の本質』、『運命の選択1940-41 世界を変えた10の決断』、『ヒトラー 上1989-1936 傲慢』『ヒトラー 下 1936-1845 天罰』(以上、白水社)、『ヒトラー神話 第三帝国の虚像と実像』(刀水書房)などの邦訳がある。
[訳者略歴]
三浦元博
大妻女子大学社会情報学部教授
主要訳書「東欧革命1989」「レーニンの墓 上下」「情報戦のロシア革命」「ヤルタからヒロシマへ」「廃墟の零年1945」(以上、白水社)
[訳者略歴]
竹田保孝
元共同通信社記者