U210 不在の騎士

新刊

勇猛果敢な騎士アジルールフォの甲冑の中は空っぽだった。騎士の資格を疑われて証をたてる旅に出た〈不在の騎士〉の奇想天外な冒険譚

著者 イタロ・カルヴィーノ
米川 良夫
ジャンル 新刊
一般書 > 白水Uブックス > 海外小説
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シリーズ 一般書 > 白水Uブックス > 海外小説 永遠の本棚
出版年月日 2017/03/15
ISBN 9784560072103
判型・ページ数 新書・220ページ
定価 本体1,500円+税
在庫 在庫あり

内容説明

鎧の中はからっぽ――奇想天外な騎士道物語

勇猛果敢な騎士アジルールフォの甲冑の中は空っぽだった。騎士の資格を疑われて証をたてる旅に出た〈不在の騎士〉の奇想天外な冒険譚。

時は中世、シャルルマーニュ大帝の軍勢に、サラセン軍との戦争で数々の武勲を立てた騎士アジルールフォがいた。戦場にあっては勇猛果敢、謹厳極まる務めぶりで騎士の鑑ともいうべき存在。だが、その白銀に輝く甲冑の中はからっぽだった――。肉体を持たず、強い意志の力によって存在するこの〈不在の騎士〉は、ある日その資格を疑われ、証を立てんと15年前に救った処女を捜す遍歴の旅に出る。彼に恋して後を追う女騎士ブラダマンテ、さらにその後を追う若者ランバルドの冒険とあわせ、奇想天外な騎士道物語が展開する。文学の魔術師カルヴィーノが、人間存在の歴史的進化を寓話世界に託して描いた《我々の祖先》三部作開幕。「指輪、ナルニア、ゲド、どれも世界を語るに足りないと思っている人への贈り物! これでだめだったら、ファンタジーに絶望していい」(金原瑞人)。

[原題]Il cavaliere inesistente

[著者略歴]
イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)
イタリアの作家。キューバで生まれ、2歳の頃イタリアに移住。第2次世界大戦中のパルチザン体験にもとづく長篇『くもの巣の小道』(47)で注目され、『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』の《我々の祖先》三部作(52-59)では奇想に満ちた寓話的世界を創造。『見えない都市』(72)、『宿命の交わる城』(73)、『冬の夜ひとりの旅人が』(79)など、実験的手法を駆使した作品で世界的な評価を受け、「文学の魔術師」と評される。

[訳者略歴]
米川良夫(よねかわ りょうふ)
1931年生まれ。イタリア文学者。早稲田大学卒業。國學院大學名誉教授。2006年没。訳書にイタロ・カルヴィーノ『木のぼり男爵』(白水社)、『レ・コスミコミケ』(ハヤカワ文庫)、『見えない都市』(河出書房新社)、チェーザレ・パヴェーゼ『月とかがり火』(白水社)、他多数。

1,500円+税

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