この人、カフカ?

ひとりの作家の99の素顔

日記や手紙、走り書きやサイン、出版広告や高校修了証、アンケート用紙や遺言状などから、作家の知られざる魅力を浮かび上がらせる。

著者 ライナー・シュタッハ
本田 雅也
ジャンル 一般書 > 海外文学 > 古典・評論
おすすめ
出版年月日 2017/03/15
ISBN 9784560095416
判型・ページ数 4-6・342ページ
定価 本体2,600円+税
在庫 在庫あり

内容説明

カフカが高校卒業試験でカンニング?
全集編集者が語る知られざるカフカの魅力

日記や手紙、走り書きやサイン、出版広告や高校修了証、アンケート用紙や遺言状などから、作家の知られざる魅力を浮かび上がらせる。

カフカは自由だ

高校卒業試験でカンニングする、バルコニーから痰を吐く、医者を信じない、ネズミを怖がる、オリンピックでの勝利を夢見る、エイプリルフールで担がれたふりをする、サインを偽造する、ゴーストライターになる、カジノで旅費をする、悪魔になる
この本の目次にはこんな見出しが並んでいます。もちろん、すべてカフカのこと。
3巻にわたるカフカ伝を著し、カフカ全集の編集にも参加した著者が、日記や手紙、走り書きやサイン、出版広告、妹に宛てたポストカード、『変身』の部屋の間取り、『田舎医者』の校正刷り、アンケート用紙や遺言状、墓碑銘など、カフカに関するあらゆるモノから、この作家の魅力の数々を浮かび上がらせていきます。
「『この人、カフカ?』は、いつもと違う文脈のなかで、いつもと違う光のなかに、カフカを浮かび上がらせる。……ひとつひとつはたいしたものではない。目立たぬものを拾い上げ、なじみのものの新しい見方を書き留め、だれかの回想のなかにあるカフカの鏡像を引用しながら、痕跡を丹念に収集しただけだ。けれどそれらが集まれば──」

[目次]
 はじめに

なくて七癖 Eigenheiten
 1 巡り合わせの悪い慈善家
 2 カフカ、高校卒業試験でカンニングする
 3 修了証(アビトゥーア合格証)
 4 ホテル・カフカ
 5 偉大なるイラストレーター
 6 カフカ、システムに則り体操する
 7 ムッツィへの小包
 8 カフカは嘘がつけない
 9 カフカ、ビールを飲む
 10 カフカお気に入りの歌
 11 カフカ、バルコニーから痰を吐く
 12 唯一の敵
 13 カフカの目は何色だった?

感情 Emotionen
 14 カフカがつい泣いてしまうこと
 15 カフカはエルゼ・ラスカー=シューラーが嫌いだった
 16 カフカ、腹を立てる(その1)
 17 カフカ、腹を立てる(その2)
 18 教授とサラミ
 19 カフカはお上品でない
 20 娼婦のところで
 21 女の子とたわむれる
 22 局長の娘——悪夢
 23 美しいティルカ
 24 ユーリエとデート
 25 カフカ、ある絵に思い沈む
 26 父に宛てた三通の手紙
 27 カフカは医者を信じない
 28 カフカは予防接種など効果なしと思っていた

読むこと、書くこと Lesen und Schreiben
 29 カフカの書き物机
 30 はじめての葉書
 31 カフカとアメリカ=インディアン
 32 カフカはヴォルテールのようになりたい
 33 カフカは詩を一編書き、自分でも気に入っていた
 34 カフカ、書評を書こうとする
 35 出版社による最初の広告
 36 ザムザ一家の住む家
 37 カフカ、書き間違える
 38 カフカ、校正刷りを読む
 39 ひとつ余分なコンマ
 40 傷害としてのカフカ朗読?
 41 書かれなかった短編小説
 42 ブロスクヴァ草稿
 43 管理事務所にて(その1)
 44 管理事務所にて(その2)
 45 こま
 46 城への最初の一歩
 47 最初の翻訳
 48 カフカ、ヘブライ語で書く
 49 オリジナルとのつきあいかたについて

スラップスティック Slapstick
 50 殺人鬼、ヨーゼフ・K
 51 カフカ、総裁を笑いのめす
 52 聴衆は逃げ、カフカは残る
 53 裁判所でのスラップスティック
 54 両手の闘い
 55 宮殿のネズミ
 56 カフカ、ネズミを怖がる
 57 人間と豚
 58 農夫たちの会話
 59 カフカ、川に突き落とされそうになる

幻想 Illusionen
 60 カフカとブロート、もう少しで億万長者になったこと
 61 カフカ、オリンピックでの勝利を夢見る
 62 カフカ、エイプリルフールで担がれたふりをする
 63 カフカが文学賞をほぼ受けたときのこと
 64 カフカ、チップをもらえない
 65 フランツ伯父さんのひとりごと
 66 カフカ、留守番電話を発明する
 67 カフカ、サインを偽造する(その1)
 68 カフカ、サインを偽造する(その2)
 69 空想のメイド
 70 カフカ、ゴーストライターになる
 71 すべての同居人諸君へ
 72 無産労働者集団

他の場所で Andernorts
 73 カフカはアメリカに詳しくない
 74 パリでの交通事故
 75 カフカとブロート、カジノで旅費をする
 76 この人、カフカ?(その1)
 77 カフカ、地下鉄に乗る
 78 カフカ、回転木馬に乗る
 79 この人、カフカ?(その2)
 80 パスポートなしで国境を越える
 81 ベルリンの分身

鏡像 Spiegelungen
 82 カフカ、読者から手紙をもらう
 83 盲目の詩人の献辞
 84 カフカ、人生相談にのる
 85 カフカ、悪魔になる
 86 ゲオルク・ランガーによるカフカの思い出
 87 カフカ、プラハで話題の主となる
 88 カフカ博士、問題なし
 89 帝国から最後のあいさつ
 90 友人の間のアンケート
 91 カール・クラウス、カフカの手紙を受け取らず
 92 フランクとミレナ
 93 フランツ伯父さんの思い出
 94 カフカへ贈る愛の詩

最後 Ende
 95 カフカのクラスメイトで亡くなった人々
 96 カフカの遺言
 97 最後の手紙
 98 墓碑銘
 99 ミレナの追悼文

  訳者あとがき/註

[原題]Ist das Kafka? 99 Fundstücke

[著者略歴]
ライナー・シュタッハ(Reiner STACH)
1951年生まれ。文学研究者、評伝作家。フィッシャー社元編集者。カフカに関するエッセイを多数執筆。「カフカの花嫁」展企画。カフカ伝(全3巻)刊行。批判版カフカ全集の編集に参加。

[訳者略歴]
本田雅也(ほんだ・まさや)
1964年東京生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。ドイツ近現代文学、児童文学専攻。著書に谷川道子・秋葉裕一編『演劇インタラクティヴ』(共著、早稲田大学出版部)ほか、訳書にマルティナ・アマン『あきらめないで 白血病と闘ったわたしの日々』(徳間書店)など。

*略歴は刊行時のものです

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