ヒトラーの裁判官フライスラー

白バラ抵抗運動被告ほか、死刑判決を多数下した人民法廷長官の生涯と、司法界の闇を暴く戦慄の書。死刑判決文・図版多数収録。

著者 ヘルムート・オルトナー
須藤 正美
ジャンル 一般書 > 世界史 > 現代史
おすすめ
出版年月日 2017/03/23
ISBN 9784560095393
判型・ページ数 4-6・372ページ
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり

内容説明

悪名高き人民法廷長官の生涯と司法界の闇

白バラ抵抗運動やヒトラー暗殺未遂事件の被告人ほか、死刑判決を多数下した人民法廷長官の生涯と、司法界の闇を暴く戦慄の書。ナチスドイツにおいて司法が独立性を奪われ政治の道具となってゆく経緯とその恐るべき帰結をつぶさに描き出す。死刑判決文・図版多数収録。

独裁者に仕えた「血の裁判官」の実相に迫る!

ローラント・フライスラーは、ナチス政権下で政治犯罪を扱う国家最高審「人民法廷」で長官を務め、無数の死刑判決(ほとんどが見せしめ裁判)を下した、悪名高き人物だ。本書は、新史料や司法関連文書に基づいて、独裁者に仕えた「血の裁判官」フライスラーの実相に迫り、ヒトラー体制下と戦後ドイツの司法界の闇を暴く、戦慄の書だ。
歴史的な裁判として、ナチス抵抗運動の青年グループ「白バラ」の被告人たち、1944年7月20日の「ヒトラー暗殺未遂事件」の被告人たちに、死刑判決を下し、即時執行……という顛末を再現する。時には被告人のベルトやネクタイを取り上げ、容赦なく貶め、感情的な大声で罵倒したというフライスラーは、1945年2月、人民法廷の中庭を横切っていた際、ベルリン空襲の爆弾の破片が直撃し、急死する。
本書は、ナチス・ドイツにおいて司法の独立性が奪われ、政治の道具になっていく経緯とその恐るべき帰結を鮮烈に描き出し、現代にも問いかける意味は重い。著者はドイツの高名なジャーナリスト。著者特別寄稿「記憶と忘却について 日本語版読者の皆さまへ」と、「死刑判決文」・史料多数を収録。

[原題]Der Hinrichter:Roland Freisler, Mörder im Dienste Hitlers

[著者略歴]
ヘルムート・オルトナー Helmut Ortner
1950年、ドイツ・ゲンドルフ生まれ、ジャーナリスト、編集者、著述家。
オッフェンバハ・アム・マイン造形大学に進学。ダルムシュタット専門単科大学で社会教育学と犯罪学を専攻。1978年以降、多数の著作を刊行。それらは複数の版を重ね、10を超える言語に翻訳されている。「ヒトラー暗殺未遂犯」ゲオルク・エルザーの評伝は、特に大きな反響を呼んだ。

[訳者略歴]
須藤 正美 (すとう まさみ)
1956年生まれ。東京都立大学(現在の首都大学東京)人文学部博士課程単位取得満期退学。ドイツ文学、特にカフカをはじめとするユダヤ系文学者の作品、ドイツ人とユダヤ人の関係史などを研究。早稲田大学(2010年まで)、中央大学、明治大学、慶應大学(現在に至る)などで講師を務める傍ら、文芸・実務翻訳に従事。主な訳書に『カフカのプラハ』(水声社)、『名作オペラシリーズ「トリスタンとイゾルデ」』(音楽之友社)他がある。

3,400円+税

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