地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み

関西1 阪神・阪急・京阪

「鉄道王国」日本の歩みを、鉄道会社職員や沿線住民の思いが詰まった資料と当時の地図から浮かび上がらせていく。フルカラー地図多数

著者 今尾 恵介
ジャンル 一般書 > 社会
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出版年月日 2017/03/24
ISBN 9784560095454
判型・ページ数 4-6・343ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり

内容説明

実現した夢、かなえられなかった願いの数々

沿線の暮らしから日本の歩みが見えてくる

ついに関西へ。「鉄道王国」日本の歩みを、鉄道会社職員や沿線住民の思いが詰まった資料と当時の地図から浮かび上がらせていく。フルカラー地図多数掲載。

*4色刷

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新しいライフスタイルの誕生

日本初のインターアーバン(都市間高速鉄道)として知られる阪神電気鉄道は、1時間は待たねばならない官営鉄道に対し、住宅地にこまめに駅を設置し、運賃を安くすることで、鉄道利用という新たな需要を喚起していく。「たまにはおめかしして大阪や神戸へお買い物」というライフスタイルがこのころ生まれた。
阪急電鉄は、専務・小林一三のもと、温泉や少女歌劇、遊園地などとともに、沿線の住宅地開発に力を入れる。また、ターミナルデパートの建設などの取り組みで、阪神との熾烈な乗客獲得合戦を繰り広げていく。
大大阪市誕生で東京市を抜き、日本一の大都市となったこの地は、沿線人口急増に苦しんでいた。そのようななか京阪電気鉄道は大阪・天満橋と京都・五条をノンストップで結ぶ、日本最初の急行運転をおこなう。一両編成運転が当たり前の時代に二両連結の申請をし、複々線化を実行に移すなど、将来を見据えた大胆な先行投資で当局を驚かせた。
関東の私鉄をはじめ、日本全国の鉄道に多大な影響を及ぼしたこの3社の歩みを、鉄道や軌道に関する公文書と各時代の地形図を合わせて眺めることで、近代日本の姿がはっきりと浮かび上がる。掲載地図はすべてフルカラー。

[目次]
 はじめに

阪神電気鉄道
 日本初の都市間高速電車(インターアーバン)
 最盛期アメリカの電鉄を研究
 菜の花畑を快走した初電車
 初めての支線・北大阪線
 沿線人口の急増と輸送力増強
 阪神国道線と甲子園開発
 阪急エリアへの進出と神戸地下線

阪急電鉄
 有馬温泉への険しい道
 宝塚の観光開発と宅地分譲
 灘循環電気軌道をめぐる確執
 「ガラアキ」高速電車——神戸線
 国鉄廃線跡を走る北行き電車
 京阪自ら敷設したライバル線
 「燕」より速い新京阪——京都線

京阪電気鉄道
 京街道に沿った電気鉄道
 疎水べりと路上を走る
 念願の三条延伸と宇治線の建設
 京都〜大津を結ぶ山越え電車
 先見の明ある複々線化

  あとがき
  主要参考文献

[著者略歴]
今尾恵介(いまお・けいすけ)
1959年横浜市生まれ。中学生の頃から国土地理院発行の地形図や時刻表を眺めるのが趣味だった。音楽出版社勤務を経て、1991年にフリーランサーとして独立。旅行ガイドブック等へのイラストマップ作成、地図・旅行関係の雑誌への連載をスタート。以後、地図・地名・鉄道関係の単行本の執筆を精力的に手がける。膨大な地図資料をもとに、地域の来し方や行く末を読み解き、環境、政治、地方都市のあり方までを考える。現在、(一財)日本地図センター客員研究員、(一財)地図情報センター評議員、日本地図学会「地図と地名」専門部会主査。
著書は『日本鉄道旅行地図帳』、『日本鉄道旅行歴史地図帳』(いずれも監修)、『地図で読む戦争の時代』『地図で読む昭和の日本』『地図で読む世界と日本(白水Uブックス)』、『日本地図のたのしみ』、『日本の地名遺産』、『地図の遊び方』、『路面電車』、『地形図でたどる鉄道史(東日本編・西日本編)』など多数。

2,400円+税

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