ナチ強制収容所における拘禁制度

新刊

無法が横行していたとする解釈を覆し、刑罰・労働・配給・郵便など規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を克明に分析する。

著者 ニコラ・ベルトラン
ステファン・エセル 序文
吉田 恒雄
ジャンル 新刊
一般書 > 世界史 > 現代史
おすすめ
出版年月日 2017/05/15
ISBN 9784560095485
判型・ページ数 4-6・388ページ
定価 本体4,500円+税
在庫 在庫あり

内容説明

仏の若き法学者による、斬新かつ戦慄の論考

無法が横行していたとする解釈を覆し、刑罰・労働・配給・郵便など規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を克明に分析する。
序文=ステファン・エセル

「規制された地獄」の本質に迫る

「ナチ強制収容所」といえば、看守たちによる恣意的な暴虐が横行していたという先入観が強い。しかし本書では、そのような見方を退け、実際には細部にまで及ぶ詳細な「拘禁制度」が存在し、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、気鋭の法学者が精緻に分析する。
様々な規範(懲戒、強制労働、配給食、郵便、死刑制度)を、記録文書をもとに綿密に追っていくが、概ね規則正しく運用されていたことが分かる。強制収容所があくまでも通常の国家機関であるように見せるため、被収容者には労働法を適用させるかのように各種手当が支給されたり、売春施設に行くことが許された特殊なケースもあった。
強制収容所からの生還者、フランス・レジスタンスの闘士でもあった、世界的大ベストセラー『怒れ! 憤れ!』の著者ステファン・エセルは、本書に寄せた「序文」で、「法学者ならではの厳密さで、拘禁される者たちが収容所に到着するところから、彼らの死体が焼却されるための手続き、その灰がどのように処分されるかを細かく定める拘禁制度を、ナチの官僚的手順に沿って再現してみせる」と述べる。まさに「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。

[原題]L'Enfer réglementé

[著者略歴]
ニコラ・ベルトラン Nicolas Bertrand
フランス国立ブルゴーニュ大学の国立科学研究センターの研究ユニット〈知識 規範と感受性〉研究員。法学者。ドイツの大学でも教鞭をとるほか、ランゲンシュタイン・ツヴィーベルゲ強制収容所の記念館の館長を務めた。本書の基になった論文は、ベルリンのフンボルト大学の最優秀論文賞に選ばれた。そして著者の母語フランス語に書きかえられ、歴史書の老舗ペラン書店から刊行された。

[訳者略歴]
吉田恒雄
翻訳家。主要訳書にジョルジュ・ ベンスサン『ショアーの歴史』、ヤン・カルスキ『私はホロコーストを見た 黙殺された世紀の証言1939-43 上・下』(以上、白水社)ほかがある。

4,500円+税

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