内容説明
現存最古の文字がわかる! ギルガメシュ叙事詩、ハンムラビ法典、最古の世界地図を記した文字で、名前を書いてみませんか。
今からおよそ5200年前のメソポタミアで人類は文字を手に入れました。それが楔形文字です。これにより、覚えきれないほど大量の情報を記録することが初めて可能となり、それまでとは革命的に異なる社会が成立しました。さらに、時間を超えてことばが伝わるようになり、歴史が始まりました。
楔形文字には漢字と同じしくみがあります。表音文字でもあり、表意文字でもあるのです。
本書では、現存する最古の文字のかたちとしくみに触れながら、自分の名前を書きかたを紹介したり、ギルガメシュ叙事詩やハンムラビ法典などの古代メソポタミアの文書を解読していきます。古代メソポタミア文化を知るうえで欠かせない楔形文字を、楽しく解説した入門書です。
[目次]
序章 古代メソポタミアの歴史と文字
第1章 楔形文字を書いてみよう
1楔形文字の特徴
2まずこの57文字を覚えよう
3楔形文字で名前を書いてみよう[その1]
4こんな文字も覚えよう
5楔形文字で名前を書いてみよう[その2]
6同じ音でもつづりが変わるもの
7漢字のような文字
8数字を書いてみよう
第2章 楔形文字を読んでみよう
1限定符
2地名を読んでみよう
3人名を読んでみよう
4神の名前を読んでみよう
5月名を読んでみよう
6数字を読んでみよう
第3章 楔形文字を解読してみよう
1ギルガメシュ叙事詩
2王の碑文[その1]――ブラック・オベリスク
3王の碑文[その2]――カルフ北西宮殿の壁画
4バビロニアの世界地図
5ハンムラビ法典
付録
基本文字早見表
同音異字早見表
練習問題の解答
参考図書
さらに勉強したい人のために
◇コラム一覧
アッカド語の翻字[その1]
アッカド語の翻字[その2]
アッカド語の翻字[その3]
アッカド語の人名
円筒印章
アッカド語の格語尾
ハンムラビの名前の表記