老いの荷風

『濹東綺譚』以降の第二次大戦前後、世相の混乱期に直面した60~70代を検証しながら、新たな荷風像に迫る

著者 川本 三郎
ジャンル 一般書 > 評論・エッセイ(日本)
おすすめ
出版年月日 2017/05/26
ISBN 9784560095560
判型・ページ数 4-6・238ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり

内容説明

60~70代に光を当てた、新たな荷風像に迫る

『濹東綺譚』以降の第二次大戦前後、世相の混乱期に直面した60~70代を丹念に検証しながら、諸作品や人間関係を中心に新たな荷風像に迫る力作。

『濹東綺譚』以降の荷風を探る

『荷風と東京 「断腸亭日乗」私註』(読売文学賞)をはじめ、荷風評論に他の追随を許さぬ第一人者が、これまで注目されることの少なかった『濹東綺譚』以降の作品や生活を中心に、老いを生きる荷風の孤愁ともいうべき姿を、絶妙な視点と筆さばきで描く力作。
戦争中、60代後半に差しかかっていた荷風は、『踊子』『来訪者』『問はずがたり』など、発表のあてもなく、時勢の定まらぬなか、新しい小説を書きたいという強い意欲をもち、日々の研鑚を重ねていた。戦後発表されたこれらの作品には、老いゆく荷風の憂いが色濃くあらわれていると著者は指摘する。
本書ではほかにも、市川移住で生まれた戦後の諸短篇「羊羹」「或夜」「にぎり飯」などを取り上げながら、市川周辺をはじめ、亀戸や小岩といった隅田川の向こう側光景を、荷風が抱き続けた都市の周縁への関心と併せて論じている。
〈人の世を、早いころから「老い」の目で見る。現実社会と深く関わらない「老い」の目で、時代を見る。そこに荷風文学の真骨頂があるように思えてならない〉という著者の指摘が、深い説得力をもって読者に迫ってくる。

関連書籍

2,400円+税

ネット書店を選択

  • Amazon
  • 楽天ブックス
  • 紀伊國屋書店
  • honto
  • e-hon 全国書店ネットワーク
  • Honya Club.com
  • セブンネットショッピング
  • TSUTAYA online

店舗の在庫を確認

※ネット書店によっては取り扱いが無い場合があります。あらかじめご了承下さい。

ジャンル

シリーズ

  • webふらんす
  • 特集マルグリット・ユルスナール
  • エクス・リブリス
  • ニューエクスプレス
  • ライ麦畑でつかまえて
  • キャッチャー・イン・ザ・ライ
  • 白水社創立百周年