Q1013 うつ病

回復に向けた対話

現代病ともいわれる「うつ病」。その歴史から、フランスのうつ病臨床をとりまく現状について、一般の人に向けて書かれた啓発書。

著者 パスカル=アンリ・ケレール
阿部 又一郎
渡邊 拓也
井原 祐子 協力
ジャンル 一般書 > 文庫クセジュ > 哲学・心理学・宗教
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シリーズ 一般書 > 文庫クセジュ
出版年月日 2017/06/19
ISBN 9784560510131
判型・ページ数 新書・182ページ
定価 本体1,200円+税
在庫 在庫あり

内容説明

いま、うつ病に悩まされているすべての人たちに
フランスの心理臨床家からの公開書簡

現代病ともいわれる「うつ病」。その歴史から、フランスのうつ病臨床をとりまく現状について、一般の人に向けて書かれた啓発書。

世界的にいまだ増えつづけるうつ病。WHOは、うつ病が2030年までに三大疾病のひとつとなると予測している。
本書では、メランコリーやアケディアといった古代ギリシア・中世ヨーロッパの古典的概念から近代社会へ、そして現代精神医学のバイブルとなった米国DSMマニュアルへと向かう変遷について概説する。著者は、フランスのみならず、英米圏のうつ病に関する最近の知見や議論についても紹介し、この「世紀の災厄mal du siècle」について、経験豊富な心理臨床家の立場から考察する。
今日ではコモンディジーズ(一般的な病気)となり、現代人がかかえるこの苦悩に向けた、その先の治癒や回復を目指すための手がかりとは。うつ病に悩まされているすべての人へ、フランスの心理臨床家からの公開書簡。

[目次]
日本語版への序文
はじめに
序章

第一章 メランコリーからうつ病へ
Ⅰ 抑うつの不変の苦痛
Ⅱ メランコリーと診断
Ⅲ うつ病診断のパラドックス
Ⅳ うつ病の評価尺度

第二章 うつ病を説明する
Ⅰ 原初の身体論的説明
Ⅱ 現代の身体論的説明
Ⅲ うつ病の文化的形象
Ⅳ 現在の科学的モデル

第三章 うつ病とその治療的展望
Ⅰ 身体的治療
Ⅱ 心理的アプローチ
Ⅲ うつ病からの回復

第四章 精神分析モデル
Ⅰ うつ病のメタ心理学
Ⅱ 抑うつの原因
Ⅲ うつ病患者(主体)の倫理

第五章 うつ病の未来、うつ病者の将来
Ⅰ うつ病とその未来
Ⅱ うつ病者とその将来
Ⅲ うつ病をめぐる論議

 訳者あとがき/参考文献/略語一覧

[原題]La dépression

[著者略歴]
パスカル=アンリ・ケレール Pascal-Henri Keller
臨床心理士、パリ精神分析協会(SPP)に所属する精神分析家。1994年に心理学博士号を取得。2002年には、ローラン・ゴリ、ピエール・フェディダらの推挙により研究指導資格を取得。2005年からポワチエ大学臨床精神病理学科の教授に任命、現在名誉教授。フランス南西部都市ボルドーやポワチエを中心に、臨床実践のみならず教育や啓発活動を続けている。

[訳者略歴]
阿部 又一郎 (あべ ゆういちろう)
1999年、千葉大学医学部卒業、精神科医。2008年、フランス政府給費生として渡仏して臨床研修。2011年、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了(医学博士)。現在、伊敷病院勤務、東京医科歯科大学、東洋大学非常勤講師。
主な共著訳書に、『フランス精神分析における境界性の問題』(共訳、星和書店、2015年)、『双極性障害の対人関係社会リズム療法』(監訳、星和書店、2016年)、『レジリエンス』(訳、白水社クセジュ、2016年)など。

[訳者略歴]
渡邊 拓也(わたなべ たくや)
2012年、フランス国立社会科学高等研究院修了(Ph.D)。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(文学博士)。専門領域は社会病理学、社会史、地域社会学。現在、大谷大学文学部准教授。
主な共著訳書に、『教えてデュべ先生、社会学はいったい何の役に立つのですか?』(共訳、新泉社、2014年)、『教えてルモアンヌ先生、精神科医はいったい何の役に立つのですか?』(訳、新泉社、2016年)、『せめぎ合う親密と公共:中間圏というアリーナ』(共編著、京都大学学術出版会、2017年)など。

*略歴は刊行時のものです

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