地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み (電子書籍)

関東(2)京王・西武・東武

(電子書籍)

「鉄道王国」日本の歩みを、鉄道会社の職員やその許認可を担当する事務官、そして沿線住民の日常から浮かび上がらせていく。

著者 今尾 恵介
ジャンル 一般書 > 社会
電子書籍
出版年月日 2017/06/30
ISBN 9784560452769
フォーマット 価格
電子書籍 -
単行本 1,700円+税

目次

京王電鉄
 甲州街道に沿う電気軌道
 路面電車から郊外電鉄に発展
 観光開発の時代から戦争へ
 「トレンチ電鉄」がルーツ──井の頭線
 最新式の帝都電鉄
西武鉄道
 始祖は国分寺起点の川越鉄道
 変転する都心直結線計画
 ライバル・武蔵野鉄道
 ついに実現した村山線(現新宿線)
 多摩湖・狭山湖をめぐる鉄道
 幻に終わった奥多摩の鉄道回遊ルート
東武鉄道
 武蔵国東部を北上する鉄道
 北関東機業地帯への延伸
 鴨と桃花と菖蒲
 東京から上州さらに新潟へ──東上鉄道
 大和田から志木経由に変更
 高速電鉄の時代──日光線開業
あとがき/参考文献

内容説明

【電子書籍化にあたり、地図・図版をカラー化しました】

実現した夢、かなえられなかった願いの数々
世界に冠たる「鉄道王国」日本の歩みを、鉄道会社の職員やその許認可を担当する事務官、そして沿線住民の日常から浮かび上がらせていく。掲載地図多数。第2巻は京王と西武・東武沿線。

鉄道会社の日々の地道な業務の積み重ねと、その許認可を担当する事務官たち。時には書類の不備で出頭を命じられた鉄道会社の社員が風呂敷包みをほどき、一所懸命に資料を示しつつ説明する場面もあっただろう。それらの小さな作業の積み重ねによって線路は建設され、日々の電車の運行は無事に行なわれ、今日の世界に冠たる「鉄道王国」は築き上げられた。(本書より)

沿線が日本をつくる
雑木林や畑が広がるいまからおよそ百年前の東京周辺。そこを走る一両編成の「チンチン電車」は、沿線の人口が飛躍的に増えることに伴い、郊外志向の人びとを都市へ運ぶ大路線へと変貌を遂げていきます。
山手線の外側で環状線を目指していた京王電鉄、急速なモータリゼーションで方針転換を迫られた西武鉄道、戦時輸送の観点も踏まえ新潟への延伸を想定していた、のちの東武鉄道。
本書では、鉄道や軌道の許認可に関する戦前の公文書である鉄道省(鉄道院)文書とさまざまな時代の地図をもとに、この私鉄三社の歩みと近現代の日本の足跡を眺めていきます。関東大震災後の郊外志向、帝都復興事業、農村から工業都市への急激な発展、戦時下のレールの供出、職住接近から電車による通勤といったライフスタイルの変化、国鉄や私鉄各社との熾烈な争い、東京への沿線各地の産物の輸送、沿線の観光地開発など。
鉄道省文書とは、いわば鉄道をめぐる人々の声や思い、野心もあれば生活者の悲鳴や憤りであり、地図はその人々の声や思いを形にしたもの、しようとしたもの、潰えたもの、廃れたものの集積であります。
私たちの歴史を沿線からいま一度見つめ直してみませんか。第1巻は東急電鉄、小田急電鉄、つづく第3巻は京成電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道を扱います。

[著者]今尾 恵介(いまお けいすけ)
1959年横浜市生まれ。中学生の頃から国土地理院発行の地形図や時刻表を眺めるのが趣味だった。音楽出版社勤務を経て、1991年にフリーランサーとして独立。旅行ガイドブック等へのイラストマップ作成、地図・旅行関係の雑誌への連載をスタート。以後、地図・地名・鉄道関係の単行本の執筆を精力的に手がける。膨大な地図資料をもとに、地域の来し方や行く末を読み解き、環境、政治、地方都市のあり方までを考える。現在、(一財)日本地図センター客員研究員、(一財)地図情報センター評議員、日本地図学会「地図と地名」専門部会主査。
著書は『日本鉄道旅行地図帳』、『日本鉄道旅行歴史地図帳』(いずれも監修)、『地図で読む戦争の時代』『地図で読む昭和の日本』『地図で読む世界と日本(白水Uブックス)』、『日本地図のたのしみ』、『日本の地名遺産』、『地図の遊び方』、『路面電車』、『地形図でたどる鉄道史(東日本編・西日本編)』など多数。

*データは刊行時のものです

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シリーズ

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  • ニューエクスプレス
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