死体展覧会

現実か悪夢か。イラクにはびこる不条理な暴力を、亡命作家が冷徹かつ幻想的に描き出す。現代アラブ文学の新鋭が放つ鮮烈な短篇集。

著者 ハサン・ブラーシム
藤井 光
ジャンル 一般書 >  海外文学 >  小説
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シリーズ 一般書 > エクス・リブリス
出版年月日 2017/10/23
ISBN 9784560090534
判型・ページ数 4-6・198ページ
定価 2,530円(本体2,300円+税)
在庫 品切れ・重版未定

内容説明

現代アラブ文学の新鋭が放つ鮮烈な短篇集
物語の現実性と非現実性が交錯する全14篇


現実か悪夢か。イラクにはびこる不条理な暴力を、亡命作家が冷徹かつ幻想的に描き出す。現代アラブ文学の新鋭が放つ鮮烈な短篇集。

アラビア語版がヨルダンで直ちに発禁処分を受け、ペンギン社から刊行された英訳版がPEN翻訳文学賞を受賞した、イラク出身の鬼才による14の短篇集。

「死体展覧会」:人を殺し、その死体をいかに芸術的に展示するかを追求する謎の集団。その幹部である「彼」は、新入りエージェントの「私」に心得を説く。「我々は狂信的なイスラーム集団ではないし、非道な政府の手先でもない」。そして「彼」は、〝陳腐な人道的感情〟に感染したあるエージェントの末路を語りだす……。

「アラビアン・ナイフ」:僕たちは「ナイフの術」で結びついた仲間だ。4人は目の前のナイフを忽然と消すことができ、ただひとり僕の妻だけが消えたナイフを取り戻すことができる。ナイフはこの国を覆う残虐さの象徴なのか? 謎はいっこうに解けぬまま月日は流れ、ある日、消息不明になっていた仲間の最期を知る男が訪ねてくる……。

独特の奇想が悪夢のように展開し、どれも忘れがたい幕切れを迎える。イラク戦争をめぐる文学において、米国の作家とはまったく異質な感性が登場したと高く評価され、20以上の言語に翻訳されている。作家は1973年バグダッド生まれ、現在はフィンランド在住。

[目次]
死体展覧会
コンパスと人殺し
グリーンゾーンのウサギ
軍の機関紙
クロスワード

自由広場の狂人
イラク人キリスト
アラビアン・ナイフ
作曲家
ヤギの歌
記録と現実
あの不吉な微笑
カルロス・フエンテスの悪夢

 訳者あとがき

[原題]The Corpse Exhibition

定価2,530円
(本体2,300円+税)

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