幼年 水の町

新刊

たった一人、世界を見つめていた子どものころ。わたしは、孤独だったが少しもさびしくはなかった――追憶のエッセイと掌編幻想小説

著者 小池 昌代
ジャンル 新刊
一般書 > 評論・エッセイ(日本)
おすすめ
出版年月日 2017/12/11
ISBN 9784560095881
判型・ページ数 4-6・173ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり

内容説明

水の町、深川に育った著者はじめての幼年記
湧き上がる追憶のエッセイと掌編幻想小説


たった一人、世界を見つめていた子どものころ。わたしは、孤独だったが少しもさびしくはなかった――追憶のエッセイと掌編幻想小説

【web連動企画】
 著者がInstagramで、水の町、深川の現在を、少しずつご紹介していきます。
 小池昌代 Instagram
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クラスの「美少女」を授業中にスケッチする美術教師、カッパと呼ばれる子に誘われたお好み焼屋、ぬめぬめとした鮒が泳ぐ池に落ちる自分、「禿山の一夜」を園児に聴かせてイメージを描かせる先生、クリスマスに焼きりんごを作る母、縁側で落語の練習をする妹、逆さ蛍と渾名された優等生の美しすぎる母親に言い寄る教師たち、音楽の授業でピアノ伴奏をして見つけた和音のよろこび、飛ぶ夢、落ちる夢、夕食後、独りトランプをする父の顔を照らすカードの照り返し――こんこんと湧きあがる追憶は読者を不思議な想念と思索に誘う。水の町・深川に育った著者はじめての幼年をめぐるエッセイ集。
そして、
「何度聞くんだよ、失礼な。アタシャ、今年で八十五、いや六だったか」。すべての臓器が衰弱し、「いつ何があっても不思議はない」老女とその自宅ホスピスに介護補助員として通う女性の語りが交錯する掌編「スイッチ」に流れる静謐な味わい。
女性は老女に一篇の詩を読み聞かせながら「夜明けに小川のせせらぎのような音を立てて流れる」隅田川に惹きいられてゆく。老女が亡くなって数週間後のある日、女性は隅田川の岸辺で不思議な少女に出会う。

[目次]
赤い夏
池の匂い
子分
芽吹き
カッパ泣く
屋上
遠い喧噪
路上
光の窓
他人の重さ
濡れた黒髪

文集
オパール
母の絵
白い声
王子とミイラ
和音
飛ぶ夢、落ちる夢
クリスマスの手袋
父のカード
女以前
紐の生涯
おじいさんと自転車

掌編小説 スイッチ

あとがき

[著者略歴]
小池昌代(こいけ・まさよ)
1959年東京・深川生まれ。詩人・小説家。津田塾大学卒業。主な詩集に『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『夜明け前十分』、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)。最新刊に『野笑 Noemi』。小説集には『感光生活』、『裁縫師』、『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、『ことば汁』、『怪訝山』、『黒蜜』、『弦と響』、『自虐蒲団』、『悪事』、『厩橋』、『たまもの』(泉鏡花賞)など多数。主なエッセイ集に『屋上への誘惑』(講談社エッセイ賞)、『産屋』、『井戸の底に落ちた星』、『詩についての小さなスケッチ』。他に、『通勤電車でよむ詩集』、『おめでとう』、『恋愛詩集』など、詩のアンソロジーを編集した。近年は「百人一首」現代詩訳の試みを通して、和歌と近・現代詩とを往復。『日本文学全集02 百人一首』の現代語訳と解説を担当。『ときめき百人一首』を刊行した。

2,200円+税

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