帝都東京を中国革命で歩く (電子書籍)

(電子書籍)

〈明治維新〉と〈中国革命〉が交錯した早稲田、本郷、そして神田……街歩きで見つけた帝都東京の新たな相貌。カラー図版多数。

著者 譚 璐美
ジャンル 一般書 >  日本史
電子書籍
出版年月日 2017/12/08
ISBN 9784560452929
フォーマット 価格
電子書籍 -
単行本 定価1,980円(本体1,800円+税)

内容説明

革命の揺籃となったもうひとつの東京へ

〈明治維新〉と〈中国革命〉が交錯した早稲田、本郷、そして神田……
街歩きで見つけた帝都東京の新たな相貌。カラー図版多数。

「早稲田、神田、本郷を散策しつつ、かつて中国革命に夢を描いた彼らが見た帝都東京の風景を想像し、彼らの情熱に思いを寄せながら、往時の歴史をゆっくり堪能していただきたい。本書を散策のお伴にしていただければ幸いです。」
本書より


歴史の強烈な磁場にありながら、あるいはそれ故に、忘却されてしまった場所がこの東京には無数にある。本書は早稲田、本郷、そして神田の各地を歩きながら、中国革命の痕跡を探り出す試みである。
明治維新の成功と日露戦争の勝利、さらに科挙制度の廃止(1905年)といった事情も手伝って、明治・大正の東京には中国から多くの亡命者や留学生がやってきた。悲嘆に暮れて亡命してきた梁啓超、漱石に憧れて本郷西片に住んだ魯迅、受験に失敗して失意のうちに帰国していった周恩来はじめ、彼らにとって東京は特別な場所だった。
革命を夢見た彼らの周囲には、どんな風景が広がっていたのだろうか? 日々を過ごした空間はどんな色彩で満たされ、またどんな匂いが漂っていたのか? 本書では一つひとつの場所を実際に訪ねて、読者とともに味わっていくことになる。
こうした試みは、中国革命の群像劇について知られざる一齣を明らかにするだけでなく、帝都のイメージを一新してくれるはずだ。革命の揺りかごになったもうひとつの東京へ! 明治・大正の地図や当時の図版約100点を贅沢にもオールカラーで掲載!


[目次]
  はじめに

Ⅰ 早稲田
第一章 黄龍旗がはためく街——清国チャイナタウン
第二章 頭をふるって顧みず、われは東へ行かん——梁啓超の悲しみ
第三章 知られざる天才——憲政の祖・宋教仁
第四章 戸山の軍人学校——蔣介石の夢と憧れ
第五章 芥川龍之介より日本語がうまい帝大生——社会主義者・李漢俊

Ⅱ 本郷
第六章 清国人最初の日本語学校——弘文学院
第七章 中国の西郷隆盛——黄興の暮らしぶり
第八章 朝顔の咲く家——魯迅の思い出
第九章 関東大震災(一)——日華学会のなりたちと留学生支援
第十章 関東大震災(二)——本郷、麟祥院に今も眠る留学生たち

Ⅲ 神田
第十一章 慈愛の宰相——周恩来の目立たない日々
第十二章 最大規模の日本語学校——東亜高等予備学校
第十三章 留学生の憩いの場——清国留学生会館と女傑・秋瑾
第十四章 留学生の胃袋、そして知恵袋——神保町の書店街 >立ち読み
第十五章 辛亥革命の後背地——日本各地に孫文伝説

  おわりに 三田の話


[著者略歴]
譚璐美(たん・ろみ)
作家。東京生まれ。本籍中国広東省高明県。慶應義塾大学文学部卒業。同大講師、中国広東省中山大学講師を経て、現在、慶應義塾大学訪問教授。著書に『中国共産党を作った13人』(新潮新書)、『柴玲の見た夢』(講談社)、『新華僑 老華僑』(共著、文春新書)、『阿片の中国史』(新潮新書)、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(上下巻、新潮社)ほか、多数。

*略歴は刊行時のものです

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