ビザンツ帝国 生存戦略の一千年

これから出る本

外部からの脅威に対して絶えず革新と順応を繰り返しながら、千年にわたり東地中海に栄えた帝国の興亡を、おもな皇帝を軸に語る。

著者 ジョナサン・ハリス
井上 浩一
ジャンル 近刊
一般書 > 世界史
出版年月日 2018/01/19
ISBN 9784560095904
判型・ページ数 4-6・380ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 未刊・予約受付中

内容説明

民族の十字路における繁栄と興亡の歴史

外部からの脅威に対して絶えず革新と順応を繰り返しながら、千年にわたり東地中海に栄えた帝国の興亡を、おもな皇帝を軸に語る。[口絵16頁]

民族移動の荒波のなかで生きる

ギボンは『ローマ帝国衰亡史』で、彼のいう「ギリシア人」つまりビザンツ人の「臆病と内紛」を強調した。地図からビザンツが消えてしまった理由として、ビザンツ人に何かしら欠陥があったという認識は、今日でも残っている。多くの敵を打ち破るため軍団を整備すべき時に、教義論争や教会装飾にかまけて、政治・経済の現実を無視したというのだ。
だが、もし本当にビザンツ人が怠惰で無気力だったとしたら、なぜビザンツ帝国はあれほど長く存続したのだろうか。アレクサンドロス大王をはじめ、カリスマ的な開祖が死ぬとたちまち瓦解してしまった支配が歴史上にはしばしばみられる。しかもビザンツは、アジアやアラビア半島から人の波が西へと移動していく、いわば「民族のボウリング場」の端に位置していた。ある集団を軍事力で打ち破ったところで、新たに3つの集団が現れた。ここでは、まったく新しい考え方が必要だったのだ。
ゆえに問うべきは、なぜビザンツが滅びたかではない。なぜ不利な条件のもとで存続できたかなのだ――。本書は、おもな皇帝と印象的なエピソードを軸に、対外関係からビザンツ史を語る試みである。

[原題]The Lost World of Byzantium

[著者略歴]
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校ヘレニック・インスティテュート教授(ビザンツ史)
ビザンツと西欧の関係、とくに十字軍、イタリア・ルネサンス、1453年以降のギリシア人ディアスポラを専門とする。著書は他に『ビザンツ帝国の最期』(白水社刊)など。

[訳者略歴]
京都大学文学部卒、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪市立大学名誉教授、佛教大学特任教授。
主要著訳書『生き残った帝国ビザンティン』(講談社学術文庫)、『ビザンツ皇妃列伝――憧れの都に咲いた花』(白水Uブックス)、『ビザンツ 文明の継承と変容』(京都大学学術出版会)、『世界の歴史(11)ビザンツとスラヴ』(共著、中公文庫)、ヘリン『ビザンツ 驚くべき中世帝国』(共訳、白水社)、ハリス『ビザンツ帝国の最期』(白水社)

4,200円+税

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