人口半減社会と戦う (単行本)

小樽からの挑戦

年間二千人の人口減少に直面する小樽市。行政と大学が、所得・市民意識から子育て・マーケティングまで原因と対策を提言する。

著者 小樽市人口減少問題研究会
ジャンル 一般書 >  社会
おすすめ
出版年月日 2019/10/24
ISBN 9784560097298
判型・ページ数 4-6・266ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 定価2,420円(本体2,200円+税)
電子書籍 -

内容説明

人口問題の政治経済学へ
行政と大学の新たな〈連携〉の形

年間二千人の人口減少に直面する小樽市。行政と大学が、所得・市民意識から子育て・マーケティングまで原因と対策を提言する。

われわれにできることは何か?

我が国の人口減少は深刻な局面を迎えつつある。2008年に過去最高の1億2800万人を記録して以降、大都市を中心に高齢化が急ピッチで進んでいるのだ。総務省の研究会で人口減少が「内政上の危機」とされたのは記憶に新しい。
危機感を抱いているのは中央だけではない。税収や住民サービスに甚大な影響を受ける地方もこの問題にどう対処するのか、当然、大きな関心をもっている。残された時間に何ができるのか、地方自治体の思いは切実である。
本書は、この人口減少という問題に対して、小樽商科大学の教授陣と小樽市の職員が本格的にタッグを組んで、原因の究明と解決策の模索を行った、他に例を見ない試みである。
小樽市は、明治以降、北海道の玄関口として栄えたが、樺太の喪失や鰊の不漁などを受けて衰退の一途を辿るようになる。人口は1964年の20万人をピークに減少に転じ、現在は11万人にまで減ったが、ここ最近は毎年2000人ペースで人口が減るという異常事態に直面している。
本書はこうした問題に対して社会科学的分析と提言を行う。地方創生の掛け声やインバウンドの熱狂のなかで見過ごされている問題はなにか。そもそも都市とは何なのか。全国の市町村を勇気付ける報告。

[目次]
刊行に寄せて 小樽市長 迫俊哉
序 江頭進
座談会 われわれに何ができるのか? 前篇 >立ち読み
第一章 小樽市の人口の推移とまちの変遷 木島雅雄
第二章 小樽市における人口減少と所得の関係——全道事例との比較 江頭進 >立ち読み
第三章 居住満足度と居住地選択——小樽市民・札幌市近郊住民を対象とする事例研究 松本朋哉
座談会 われわれに何ができるのか? 後篇
第四章 子育て環境と定住志向——子育て世帯は何を求めているのか? 岡部善平
第五章 小樽三団体に対するヒアリング調査とその分析 深田秀実・木村泰知
第六章 人口減少時代の自治体におけるマーケティング戦略——全国の市及び東京都二三区を対象としたアンケート調査に基づく実証分析 猪口純路
第七章 教育及び医療・福祉における小樽市と札幌市の比較 江頭進
小樽市人口減少問題研究会メンバー

[著者紹介]
小樽市人口減少問題研究会
小樽市と小樽商科大学の共同研究プロジェクト。小樽市の人口減少問題の根本原因を科学的な手法を用いて探り、解決に向けた対応策を検討。2018年、現状分析と提言をまとめた報告書を市に提出。地方自治体と国立大学の異例の連携として全国的に注目を集めた。

定価2,420円
(本体2,200円+税)

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