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夏の福島 [2011.07.11]

うつくしい自然の中にある郡山市西部サッカー場

福島に行ってきた。
とはいってもボランティアではなく、ただサッカーを見るためだけ。なので現在の大変な状況を考えるとこんなところに書いてるのは非常識かもしれないが、更新の滞っている当コーナーを再起動させるにあたって、福島に触れないわけにはいかない。

育成年代のサッカーに関わっていたり、強い関心を持っていたりする人たちがどれほど、毎年Jヴィレッジを訪れることを楽しみにしていたことだろう。日本代表チームやJクラブのキャンプ地として、またナイキプレミアカップ、クラブユース選手権U-15とU-18といった大きな全国大会の会場としてもまた、Jヴィレッジは定着していた。わたしにとって応援するユースチームがこの大会に出場できないことは、夏休みを前にした小学生が「今年はどこにも行かないから家で勉強してなさい」と母ちゃんに言われるのに等しい、目の前が真っ暗になる絶望的なことですらあった。全国大会に出場することの価値はもちろん尊いが、Jヴィレッジのすばらしい環境に触れること自体が、かけがえのない楽しみだったのだ。

立派な建物に圧倒されながらエントランスをくぐれば、広いホールからは美しい芝生のピッチを見下ろせる。右手には西芳照シェフによる代表チームと同じビュッフェとライブクッキングが味わえるレストラン、左手にはサッカーファン心をくすぐるおみやげグッズの揃った売店。建物を通り抜けると、山も海も川もある自然の中に、手入れの行き届いた天然芝のピッチが何面も広がっている。ナショナルトレーニングセンターと呼ぶにふさわしい国内最高峰の設備だ。初めて訪れたときの感激は、他のサッカー施設とは比べものにならないくらい大きかった。

とりあえず自分としては機会さえあれば福島に行きたかったので、今年度から全国東西2リーグ化された高校年代のトップリーグの試合を郡山に見に行くことに対してはなんの抵抗もなかった。いつもの弾丸ツアーの中でやったことといえば、クラブのメインスポンサーであるゼビオの本社前で記念撮影をし、ご飯を食べ、サッカーの応援をし、近くの温泉に浸かり、おみやげ買って帰っただけ。それなのに対戦相手の関係者の方が「ダンマクを作って励まして下さったヴェルディサポの皆さん、福島に来て下さった事に感謝します」なんてツイートしてくださっているのを見つけてしまうと泣けてくる。今年も楽しかった福島。またサッカーで行きますから!(個人的には来週も会津若松に行くけど。)

【宣伝部/K】


[2010.12.01]

サッカー的には辛い季節がやって来た。冬観戦の寒さなら慣れている。しかし、選手が解雇される痛みは慣れることができない。

私が贔屓にしている緑チームも昨日、最初の契約満了選手が発表された。その中に小学生の頃から下部組織でプレーし、昨年トップに昇格したばかりの富所悠選手の名前が含まれていたのは衝撃だった。

高校時代のトミ(「トミドコロ」と正しく呼ぶ人はあまりいないだろう)で忘れられない試合が、彼が3年生のときのJユースカップ2回戦、ヴェルディグラウンドで行なわれた三菱養和戦だ。背番号10のチームの中心だったが、ケガのため途中出場。しかし見事な直接フリーキックで逆転ゴールを叩き込んだトミは、普段はクールなのに、この時はサポーターの元に駆け寄ってきてくれた。非常に技術が高く、決定的な仕事のできる選手だったのに、今季こそ出場機会がなかったとはいえ、下部から引き上げてきた選手をなぜこんな早いタイミングで見切らなければならないのか。考えると苦しくなる。ヴェルディに所属し続けることだけがサッカー人生のすべてではなく、早く方向転換することで新しいチャンスも芽生えるのかもしれないが、そんな綺麗事をサポが言ってもしょうがないだろう。彼はヴェルディが好きだった。ここで勝負させてやりたかった。

昨晩のTBS「NEWS23クロス」で、ヴェルディの3万人動員大作戦というのが紹介されていた。「選手自らチラシを配っている」という映像に映っていたのは、女子大の前でチラシを配るトミだった。涙が出た。

【宣伝部/K】


サッカーファン [2010.11.19]

外回りに出かけた営業部員から電話がかかってきた。
「○○書店の△さんがよろしくって。ヴェルディにがんばってくれって。」
これだけ聞くと激励してくれているかのようないい話であるが、実際は違う。
△さんはジェフ千葉のサポーターである。ジェフは、ヴェルディが今週末対戦するアビスパ福岡と熾烈な3位争いを演じている。

J2順位表(11月19日現在)
1位 柏レイソル【昇格決定】
2位 ヴァンフォーレ甲府【昇格決定】
3位 アビスパ福岡
─────(昇格ライン)─────
4位 ジェフ千葉
5位 東京ヴェルディ

敵の敵は味方、それがサッカーサポの世界である。先週末はジェフとヴェルディが対戦した。その時は敵だったのに。
「ヴェルディにかかってるから、っておっしゃってました。」
そんなこと言われても、こっちはジェフに敗れた心の傷が癒えていないのに……。

昨日は昨日で、クリスティアーノ・ロナウド大好きSさんが「ヴェルディ、負けちゃって残念でしたね」と言う。
前例があるのでピンときた。「昨日の天皇杯で負けたのは、川崎フロンターレ。」
「えーっ、ヴェルディ川崎じゃないんですか〜?」
「・・・・・・」

昨夕の夢の島の空でも眺めるとしよう。南秀仁の2ゴール・1アシストを思い出しながら。

【宣伝部/K】


大木屋市ヶ谷店 [2010.11.09]

だいぶ前から11月8日に予定していた飲み会は、なんの因果か、柏の昇格祝いとなってしまった。

犬サポKくんが予約してくれたのはもんじゃ焼きの大木屋市ヶ谷店。日暮里にある本店はなかなか予約が取れないほどの人気店だそうで、新たにオープンしたこちらの支店も注目度が高い。しかも人数は5〜6人限定(それ以下でも以上でも不可)、時間は2時間制、料理はコースのみ、と非常にハードルも高いのだ。そこへ犬・橙・柏・札・緑の男5人とと無所属女子1人の計6名で訪れた。


    

鰹のたたき→巨大牛肉ステーキ→牡蠣の炒め物→巨大メンチカツ→巨大もんじゃ焼きと続くメニューは、どれも美味しくて、さらにB級的な親しみやすさと、調理に参加するたのしさもあって、普通の飲み会的にも盛り上がる要素は十分。しかし、このメンツで行くとついつい偏ったサッカー話に流れていってしまう。清水の望月強化部長が……とか「Number」に載ってた赤星貴文が……とか。オッサンたちがJ2話で熱くなっても困るよなー。クリスティアーノ・ロナウド好きのSさん、いつもごめんなさい。

【宣伝部/K】


アウェイ観光 [2010.11.08]

いつもアウェイに行くときは極力出費を抑えた貧乏行程〜ぎゅう詰めの車内、コンビニ飯、試合が終わったら即帰京〜が基本。いちいち観光してたらいくら小遣いがあっても足りない。「サッカーだけじゃ、つまんない。」とか言ってみたいものである。

ただ、この日はちょっと事情が違った。ハラミュージアムアークで開催中の「Cheer up! 元気になる美術(アート)」展と、10月に完成したオラファー・エリアソンの「Sunspace for Shibukawa」を見たかったので、サポーター仲間とではなく、家人と出かけた。出品点数は少ないが本当によい作品ばかり。他にお客さんも少なかったので堪能させてもらった。ミランダ・ジュライの「廊下」とかすれ違うのも大変だから、混んでるところじゃ見ていられない。周囲の環境(牧場!)も建築もすばらしくて、ザスパ草津との対戦で敷島に行く機会のある人は足を伸ばす価値があると思うけど、普通サッカーのついでに行かないよね。

その後は前橋南ICまで南下して、玉村北部公園サッカー場で行われたJユースカップを応援。3年前の嬬恋陸上競技場、2年前の千代田町東部運動公園サッカー場、そして今回といい、草津はいつもすてきな競技場を用意してくれるので、いつも思い出深くて、嬬恋での河野広貴のゴラッソなんていまだ忘れられない。そんなこと言ってたらヴェルディも流浪のクラブとなり、Jユースのホームゲームは法政大学城山グラウンド、夢の島競技場、稲城公園グラウンドを転々とすることになった。これはこれで楽しみだ。きっと記憶に残るものになるだろう。あ、肝心の試合の方は、端山くんのハットトリックで快勝しました。

なんてネタをアップするのが遅くなってしまったら、柏の1年でのJ1復帰が決まってしまった。くやしいけどおめでとうございます。

【宣伝部/K】


フクアリ [2010.09.21]

9月19日、旧知のH先生とかねてからの約束を果たすべく、フクアリに向かった。柏レイソル対ジェフ千葉・市原戦である。H先生はJSL時代からのサッカーファンで、「古河電工」ファンなのである。

試合前には、長蛇の列のソーセージ盛り合わせはパスして、チキン・カレーのナン付きを購入しお腹におさめた。ナンは、何と可動式のタンドールで焼いているのだ。さすがに焼きたてナンは熱々で香ばしい。ちなみにインドでしばらく暮らした知人によれば、日本のナンはインドで食べるそれよりも美味しいのだとか。かんじんのチキン・カレーは、まずまずというところ。残念ながら感動するほどではなかったけど、スタジアムでこのレベルのものが食べられるのはすばらしい。

 

試合前のセレモニーに何やら、いつものレイ君や犬の兄弟にまじって見慣れない真っ赤なマスコット登場。チーバ君というたいへんベタな名前で、今年の千葉国体のキャラなのだそうで。最近は国体もゆるキャラが活躍する時代になってのですね。

試合はダービーらしく熱戦となり、点の取り合い。真っ黄色になったスタジアムは大いに盛り上がる。遠目にはどちらがホームかアウェイか判別ができない。ジェフの黄色の方がやや明るい黄色のはずだが、どっちもどっち。とにかく全部黄色。屋根の銀傘に両チームのチャントが響き渡る。

レイソルがリードしてジェフが追いつき、またレイソルがつきはなす展開。後半残り18分、今日2枚目のイエローをもらったレイソルのボランチが退場。かさにかかって攻め立てるジェフの間隙を縫って、レアンドロが絶妙の足技ゴールを決まり2点差。これでだめ押しかと思いきや、そこからすさまじいジェフの反撃。青木のファインゴールが生まれ、1点差に迫る。巻がいたら、頭めがけてパワープレーというところなのだろうけれども、今のジェフはあくまでもボールを回してくる。ロスタイム6分をレイソルがしのぎゲームセット。両チームともホイッスルと共に倒れ込んだところに、今日のゲームがとても厳しいものであったことが現れている。お疲れさまでした。ミスが目立ったものの、スペクタクルなゲームに、スタジアム観戦は久しぶりにH先生も満足した様子。「まあ、日立のほうが点を取る形をもっていたということだね」と。先生、日立じゃなくてレイソルですってば。



写真 [2010.08.24]

サポの少ないクラブを応援していると、媒体に晒されることも多くなる。スカパー!の中継カメラに、ハーフタイムに放心しているところや試合後に汗だくのシャツを脱いだところを抜かれる危険性は、いつだって意識していなければならない。J's Goalや自クラブのマッチデープログラムの取材を受けることになる心の準備もしておいた方がよい。かく申す私自身、これまで何度となく醜態を晒しているわけだが、それは格段嬉しいと思えることではなかった。

でも、これはちょっと違う。クラブユース選手権(U-18)決勝。後方で米粒大にぼんやり写っているサポの誰が誰なのかは、当事者しかわからないだろう。でも、5年ぶりに獲得した全国大会優勝の栄冠は、その間追いかけてきた者には特別な感慨がある。「今年は絶対タイトル取ります!」とシーズンの最初に宣言したキャプテン。その目標を最初の大会で実現してくれた。S君がトロフィーを手渡してくれたときに思い出したのは、「優勝してサポーターと一緒にトロフィー掲げて喜びたい」と言ってくれた昨年の選手たち──残念ながらその夢には一歩というか三歩くらい届かなかった──のことだった。去年があって、その前があって、ずっと重ねてきた歴史がある。このクラブは凄い。だから、虫眼鏡で拡大したら網点しか見えないような写真であっても、ここにいることを誇りに思う。

【宣伝部/K】


無敗記録がストップ [2010.08.10]

今季開幕以来無敗記録を続けてきたレイソルもとうとう更新することがかなわない日がやってきた。
記録というのはいつか途切れるものであり、W杯期間の中断明け以降ずっとドロー続きだったので、このあたりが限界であったのでしょう。
ブラジルから新加入のFWホジェルもまだフィットしていないし。
まあ、気持ちを切り替えて、次からまた頑張ってほしいものです。
ただ、相手がこともあろうに東京ヴェルディである。
先日はユースがクラブユース選手権決勝で延長の末苦杯を喫していたし、試合前から何だか嫌な感じだったのだ。
気がつけば、2位ヴァンフォーレとは勝ち点差2にまで迫られている。

ちなみに、写真は黒カレーパン。
今回は空腹だったので、いつものレイソルカレーといっしょにこいつも購入。
なんでも生地にイカスミが練り込んであって、黒ごまもまぶしてあるんだとか。
でも、黒 → 黒星 → 無敗記録ストップ!!!
あーあ、食べるんじゃなかった。
大失敗である。
味は悪くなかったんだけど。

【編集部/H】


猛暑 [2010.07.21]

訳あって江東運転免許試験場へ。用事が済んだあと、あまり東京の東側に来ることがないので、清澄白河のタカ・イシイギャラリー方面へ向かうつもりで適当にブラブラしてみた。しかし、全くもってこのあたりの地理に疎いので、横十間川親水公園を西へ進むべきところを北上してしまっていたようだ。大分歩いたところで、なぜかよく見覚えのある場所に出て来ていた。東京ガス深川グラウンドだ。

門のところから窺うと、中高生くらいの子が練習をしている。ちょっと中を拝見。8対8のミニゲームだ。指導者のおじさんが声を張り上げている。よくよく見ると倉又氏じゃないか。「アトムー! そこ行かないとダメだろー!」と永井選手にダメ出ししている。U-18の練習だったのだ。贔屓チーム以外の練習を見る機会なんて滅多にないから、これはラッキーだ。ミニゲームは互いに攻撃しまくって終了。守備は緩めだが、なにしろ夏の太陽が照りつけるすさまじい熱さの中での練習だ。すごいがんばってる。そして、そんながんばりを好ましく思う気持ちに敵味方なんて関係ない。

【宣伝部/K】


夏のサッカー観戦 [2010.07.01]

秋春制移行の是非はさておき、夏のサッカー観戦は過酷だ。

先週末、クラブユース選手権関東大会の順位決定戦@那須スポーツパークに行ってきた。那須なんて聞くと高原のさわやかなイメージだが、毎年梅雨まっただ中な時期にしか訪れないので蒸し暑く、どうもそのような実感はない。そろそろ処暑対策も必要であるが、私にとって最大の敵は気候ではない。対戦チームでさえもない。ブヨである。

都会では見かけることのないこの虫、「刺す」というより「噛む」。関西では蚊の場合も「刺す」ではなくて「噛む」のようで、ヨメがそう言うのを初めて聞いたときは笑ったけど、ブヨに噛まれると笑い事ではすまない。腫れ上がり、内出血し、猛烈に痛痒い。しかも掻きむしると症状が悪化する。毎年、6〜7月のクラブユース選手権でやられた痕が、夏が終わって高円宮杯に入ってもまだ残っているくらいだ。

今回も防虫スプレーは塗布しておいたが、前半40分過ぎには息切れし、スネに2ゴールを許す。ハーフタイムに気合いを入れ直したものの、ロスタイムには足だけではなくヒジの内側にも喰らいつかれた。惨敗である。しかし、試合後のアイシング(=テレビでぼんやりW杯をみながら、患部に保冷剤をあてておくこと)のおかげか、いつもほどひどい状態は続かず、収束に向かいつつあるのでほっとしている。

次にやつらと対戦するのは7月後半のJヴィレッジでだ。戦術的には守備的(=とりあえず短パンはやめる)に、といったところか。きれいなところじゃないと生息しないらしいんで、あんまり文句を言ってはいけないんだけど気を付けよう。


アウェイ栃木といえばレモン牛乳
【宣伝部/K】


もうすぐW杯! [2010.06.08]

更新しないまま放置している当コーナーがW杯期間中も同じ状態であろうことを懸念して、何か書くことにしました。私は、自分が安全なところにいながら、当事者の努力を全否定して無能呼ばわりするような輩が大嫌いなので、素直に日本代表を応援したいと思います。W杯については、以上でおしまい。別にW杯期間中だからって、サッカー見に行かないわけじゃないし。毎週なにかしらあって忙しいですよ。

おそらく今月の試合で一番アツイのは、6月27日に那須スポーツパークで行われる、日本クラブユース選手権関東大会の、第9位決定戦でありましょう。

日本クラブユース選手権(U-18)というのは、毎年小中高校が夏休みに入ってすぐくらいの7月下旬から福島県のJヴィレッジで開催される、クラブチーム日本一を決める大会です。これに出られるか出られないかは、単に全国大会に出られる出られないの問題ではありません。東京での日常を離れてすばらしい環境のJヴィレに行けるのは、ちょっとしたイベントです。選手にとってもサポにとっても夏のはじまりが楽しくなるかそうでないかはJヴィレ行きにかかっているのです。ロックフェスに行かない私にとっては、これが夏フェスです。

全国大会には関東から9チームが出場できることになっていて、最後の9番目を決めるトーナメントは毎年熾烈を極めます。今年の2次リーグ第3節終了時点の順位から行くと、この9決トーナメントは湘南、川崎、柏、大宮で 1枠を争うことになります。出来ればこういうところには入りたくないです。私の贔屓チームは2006年は9決トーナメントを勝ち抜いたのですが(それでも初戦はPK勝ち)、2007年は最後にPKで敗れ、Jヴィレに行けませんでした。今年は残り2試合、どうなるんだろう。頼むからオレたちをJヴィレに連れてってくれ!>選手たち

[2010.06.14追記]昨日の勝利により、ほぼ2位以内確定。Jヴィレ行くぞー!


昨年のJヴィレ。全国出場も、得失点差でグループリーグ敗退……
【宣伝部/コ】


日立台丼 [2010.03.23]

3月21日 柏レイソル×アビスパ福岡

当日は、講談社のコミック、『GIANT KILLING』とのコラボとかで、フードコートでのカレーパーティー開催との情報を得て、期待に胸を高鳴らせながら日立台に向かったのでした。何と北嶋秀明プロデュースの大甘口のキタジーノカレー(!)などもあるとのこと。ちなみに、ジャイキリの隅田川スタジアムは日立台がモデルであるらしい、知らなかったなあ。

しかし、キックオフ直前にたどりついてみれば、すべてカレーは売り切れで、フードコートは祭りの後、がっかりしたがしかたがない。以前からK君にミッションを与えられていた、「日立台丼」の調査に切り替えることにした。しかし、もたもたするうちにキックオフとなってしまい、その件はハーフタイムまで先延ばしすることに。

試合は、強風の中、前半は風下にたったレイソルは危なげはないものの、なかなか決定機が作れない。かろうじてレアンドロ・ドミンゲスにボールが収まったときに、得点への可能性を感じるくらいで、時折くらう相手チームのカウンターにヒヤッとしながらも、前半は0×0。フランサの肉離れによる不在はなかなか埋められないものです。

ハーフタイムに、カレー売り場を見つけて並ぶも長蛇の列。何と、日立台丼は売り切れとのこと。実は、タンドリーチキンが無くなってしまったらしいのです。日立台丼から、タンドリーチキンを引いたのが、レイソルカレー、残念ながら今回はこちらでがまんすることにしました。

「黄色」のサフランライスの上に、レタス、キャベツの千切り、トマトがのせられ、その上から「黄色い」キーマカレーがかけられ、そして太陽を思わせる温泉玉子。あとは「黄色い」タンドリーチキンがあれば、完璧だったんだけど…たいへんおいしゅうございました。こんなにカレーとレイソルの相性がいいとはねえ。

試合は、後半残り15分に交替出場した工藤壮人が、相手DFのバックパスのミスをついて、ボールをかっさらい、ゴール右隅に流し込み決勝点。ユース育ちのFWのプロ初ゴールにスタジアムは大喜び。

ちなみに、ジャイキリのETUのマスコット、PAKKA君も登場したが、まるで実在のマスコットのよう。講談社で作ったのでしょうか??

【語学書編集部/H】


開幕 [2010.01.29]

今年ほどオフの移籍情報を見るのが憂鬱な年があっただろうか。

なーんて、書き出しから失敗しているな。2005年の主力大量離脱に比べれば精神的なダメージは全然少ない。だがあの時は、早くJ1に戻るんだ、戻ってヤツらを見返してやるんだ、という気概があったはずだ。今は違う。親会社の後ろ盾を失ったクラブは、低予算・育成型へのシフトを余儀なくされている。2度目のJ2暮らしが長いものとなるのを覚悟しなければならないから、後ろ向きにもなりがちだ。

これは普段の私の建て前とはかなり離れた考え方ではある。JFLはおろか地域リーグや都県リーグ、大学リーグや2種のリーグばかりに足を運んでいて、サッカーを知らない親会社が金と口を出すようなクラブをバカにするような言動をしていながら、自分の贔屓チームのこととなると、わが子かわいさに理性を失う。このままJ2に定着してしまう低くはない可能性を、恐ろしいものとして受け取ってしまう。なんて愚かなんだろう。

サッカーで人生観を語ることは、サッカーファンでない人からは確実に疎まれるので決してやってはならないことなのだが、私はサッカーからいろんなことを教わった。その中でも、サッカーに貴賤はない、カテゴリーなど関係なくすべからく平等である、というのはかなり重要なことなのに、こんなアンビバレントな思いに悩まされる。そういう両義性もサッカー的だ、などと言うとサッカーファンでない人には確実に無視されるだろうが。

最終的には、今そこにあるサッカーを愛せ、ということに尽きる。そして、愛しているのならそこに金と時間を費やせ、と。明日から新人戦、2010シーズンが幕を開ける。この高揚感を味わえるだけでも、サッカーが好きでよかったと思える。



英国のダービーマッチ【6】 [2009.11.09]

『英国のダービーマッチ』と同時期に『ダービー!! フットボール28都市の熱狂』を出した東邦出版から、今度は宇都宮徹壱氏の新刊が出ました。題して『フットボールの犬』。国内のマイナーな試合で宇都宮さんが取材する姿を見かけることはよくありますが、海外でもやっぱり辺境を彷徨しているんですね……大変濃く熱い本です。これから読むのが楽しみ。とりあえず宇都宮さんがカバー写真&オビ推薦文ご提供の『サッカーが世界を解明する』と並べてみました。4冊とも、サッカーフリーク必読、ですね。



英国のダービーマッチ【5】 [2009.10.26]

またまたプレゼント情報です!
10月23日朝日新聞夕刊のスポーツ情報コーナーで、『英国のダービーマッチ』を読者プレゼントに取り上げていただいております。

応募締切は10月30日(必着)。急げ!

それにしても、今の新聞って写真がすごくきれいになってるんですね。上のはケータイで適当に撮ったので焦点があわずボンヤリしていますが、実際に掲載されているのを見ると、オビの文字もちゃんと読めるんですよ。朝日新聞さん、ありがとうございました!

そういえば、ウチの近所の書店さんに「並んでるかな♪」と見に行ったところ、サッカーコーナーのどこにも見当たりません。売り切れることはないだろうし、まさか……と思いながら別の棚を探すと、平積みになってましたよ、競馬コーナーに!
全くもって紛らわしいタイトルでご迷惑をおかけしますが、書店員のみなさま、なにとぞサッカーコーナーでのご販売をよろしくお願い申し上げます。



英国のダービーマッチ【4】 [2009.10.14]

今日になって気付いたんですが、先週発売の「サッカーダイジェスト」、宇都宮徹壱さんが『英国のダービーマッチ』を取り上げてくださっていました。

「ダイジェスト」は火曜日発売なんですけどね・・・白水社は書泉ブックマートさんが至近距離にあるから困らないんですが、バックナンバーが簡単には入手できないという方は、念を込めながら写真をクリックすると少しは見やすくなるかもしれません。
世界各国、日本各地でサッカーの現場を取材している宇都宮さんの言葉、重みがあります。



英国のダービーマッチ【3】 [2009.10.13]

10月9日(金)23:00放送(初回)のJ SPORTS「Foot!」はご覧になりましたか? 番組最後のプレゼントコーナーで、『英国のダービーマッチ』を取り上げていただきました! 番組のメインパーソナリティでいらっしゃる倉敷保雄さんによる推薦オビがドドーンと大写しになっていました。

この日は粕谷秀樹さんのプレミア特集ということで、うってつけのプレゼントだったかもしれません。粕谷さんもご購読くださったということで、このネットの片隅からお礼申し上げます。

プレゼントの受付は本日まで。「Foot!」の特集ページから応募可能です。まだの人は急いで!
http://www.jsports.co.jp/tv/foot/2009/10/109_1.html

粕谷さんもおっしゃってましたが、ハズレた方は買って読んでくださいね。



英国のダービーマッチ【2】 [2009.10.09]

「本の雑誌」の杉江由次さんといえば、業界内で知らない人はいない炎の営業マンであると同時に、熱烈な浦和レッズサポーターとしても有名なわけですが、9月30日の「帰ってきた炎の営業日誌」で早速、『英国のダービーマッチ』を取り上げてくださっています。熱いぜ、杉江さん! ありがとうございます!

ちなみに、2006年ドイツワールドカップの前に杉江さんに書いていただいた、「6月まで待てない! 第1回・サッカー本ワールドカップ」はこちらでお読みいただけます。



英国のダービーマッチ【1】 [2009.09.25]

サッカー馬鹿のみなさん、白水社からサッカー本が出ますよー。タイトルは『英国のダービーマッチ』。内容についてはこちらをご覧いただくとして、帯に目を移しますと、あの、倉敷保雄さんの推薦文が載っています。

「ひとつの街にあるフットボールのライバル関係を知ることは絵画を鑑賞する手助けのようなものだ。ご当地のパブに入って一杯奢らないと教えてもらえない情報がたっぷり。パブを二十軒はしごしたくらいの価値はある。」

どうです、読んでみたいでしょう? 9月28日になりますと、上記リンク先に「買い物カゴに入れる」ボタンが現れますので、ポチッといっちゃってください。

中の人間がこんな興奮しててどうするんだという声も聞こえてきますが、絶対に、期待を上回ることはあっても裏切ることはないおもしろさだと保証します。なので、しばらく当コーナーは『英国のダービーマッチ』関連情報に特化してお届けしたいと思います。

まず第1回目は、少年サッカーを描いた超リアルな超感動作『サッカーボーイズ』でサッカーファン以外からも絶大な支持を得ている、作家のはらだみずきさんのブログをご紹介。いち早く某所から本書を入手なさったはらださんが、日記に書き留めてくださっています。

「ジュニアサッカーと草サッカーの風景」
 2009年9月23日(水) ハゼ釣りにて サッカー本届く

ぜひぜひご覧ください!



カンゼン [2009.09.04]

大ファンの西部謙司さんの新刊『サッカー戦術クロニクル2』が出た。マニアの殿堂・書○ブックマートで速攻ゲット。いやはや、今回もおもしろいッス。下手すると前のよりもよいかもしれない。トータルフットボールという理想の戦術について論じた前作に対し、今作で取り上げられるのはマンツーマンやロングボールなど主流から外れてしまった戦術。現在主流ではないということは、ウィークポイントやデメリットがはっきりしているわけで、具体例豊富に、非常にわかりやすく解説してくれている。

サッカーファンという身勝手な生き物は、贔屓チームの負けが込むとすぐ監督のせいにしたがる。時には「戦術がない」なんてことも言う。でも、どこが悪くてどのように改善すればよいのかがわかるのなら、ファンやってる場合じゃなくて監督やった方がよい。わからないからこそ、無責任なことを言える。わからないから、こういう本を読んだり、試合をたくさん見たりする。そうしたところで結局は答えなんて見つからないので、一生こんなことをやっていることになるのだろうか、自分。

出版元のカンゼンは、6月に流経柏高・本田裕一郎監督の『高校サッカー勝利学』、7月に『世界のサッカー応援スタイル』と、本田△級のスーパーゴールが続いている。今いちばんアツイサッカー出版社と言って間違いない。
『戦術クロニクル2』の刊行記念として、西部さんと『サッカー批評』編集長・森哲也さんのトークイベントもあるそうなので、速攻予約しなければ。

【宣伝部/K】


青田買い [2009.08.25]

夏休み期間の7〜8月は、小中高大と大会が目白押しだ。私が購読している専門誌なんて、毎週が青田買い特集である。大学生・高校生の注目選手、すなわち将来のスター候補を今からチェックするわけだ。そういうサッカーの見方がたのしいのは部分的に認めるとしても、さすがに毎週おんなじ高校生の写真が掲載されているのにはうんざりする。スターシステムに対する嫌悪、というよりも、ちゃんと取材してんのかよ?という率直な疑念から。こうやって取り上げられてきたスター候補の多くがただの候補のまま消えて行ってしまうことを、専門誌ならよくわかっているはずなのに、なぜ一見華やかな才能ばかりを持ち上げて、選手のパーソナリティについて掘り下げないのだろう。まるで愛情が感じられないが、きっとそんなものはないのだろう。

私が応援しているクラブのユースチームには、来季プロ入りが濃厚な、父親が元プロ野球選手のイケメン3年生とか、秋にナイジェリアで開催されるU-17ワールドカップに日本代表として選出されそうな2年生が約3名いる。なので、4人のタレントを擁し潜在能力はトップクラス、なんて書かれ方をする。彼らは確かにすばらしい選手だ。しかしいつも見ているサポからすれば、ウチは4人だけでサッカーやってるわけじゃない、他にもいい選手や努力している選手はたくさんいるんだから余計なことは書くな、くらいの気持ちになる。それでなくても高校生なんだから。持ち上げすぎるのも無視するのもよくないのだ。

その専門誌ではあるライターが、日本クラブユース選手権U-18の注目チームとしてサンフレッチェ広島、三菱養和、東京ヴェルディの3チームを大きく取り上げていた。その全てのチームがグループリーグで敗退した。高円宮杯全日本ユース開幕を前にした今、そのライターに誉められるということは一種のフラグが立つことを意味するのではないかと、多くのサポは怖れている。

【宣伝部/K】


たくさん見る人がエライ [2009.07.23]

このところあまりサッカーを見ていない。先月は9試合、今月もまだ7試合だ。いいのかオレ、こんなことで。

6月末の土日に関東クラブユースU-18選手権の順位決定戦を見に行ったとき、以前一度だけお会いしたことのあった某ユースチームのコーチと再会した。若くて向学心旺盛な彼は、「昨日は昼間3試合見て、夜にウチのビデオ、計4試合見ました」と言い、「これから○○○の試合をチェックするので、またー」と去っていった。もちろん、向こうはプロフェッショナルなコーチで、こちらはファンとかサポとかヲタとか呼ばれる立場でしかないが、それだけ見る人はやっぱり相当針を振り切った状態までサッカーが好きなわけだ。そういう人は信頼できるし、プロとヲタの垣根を(勝手に)超えて、共感してしまう部分がある。

同じ種類の共感を覚えずにはいられないのが、みんなのアイドル、タッツミーこと達海猛監督だろう。ETUを率いるこの青年監督は、クラブハウスに泊まり込んでスカウティングビデオを分析し、徹夜明けでボーッとしたまま翌日の練習に出て来たりする。サッカー指導者はすべからくこうであって欲しい。サッカー好きは他のサッカー好きに対して敏感だ。前述の某コーチは、私が応援しているチームの監督について、「松田さんは絶対サッカー好きッスよ。絶対たくさん見てますよ。」と力説していた。多分そうなのだと思う。

達海監督が活躍する『GIANT KILLING』11巻は本日発売。10巻から続く川崎戦に決着。カレーパーティーの効果やいかに。

右10巻表紙、タッツミーがカレー食べてる。カレーはいいよね。

【宣伝部/K】


キリンカップ [2009.06.03]

キリンカップに行かなかった。

正確には、キリンカップの日本代表対ベルギー代表戦@国立に行かなかった。フクアリでやったチリ対ベルギーには行った。小柄で技巧に秀でたチリ(4-3-3、中盤は逆三角)と、大柄でフィジカルに勝るベルギー(4-1-4-1)という南米対欧州を絵に描いたような、とひと昔前なら言える試合だが、今の日本のサカヲタの目はごまかせない。ベルギーが一定のレベルに達していないのは明らかで、個々の技術も残念な感じな上に、ペルーの中盤を捕まえるためにボランチを1枚増やしたのがハーフタイム以降というのも情けない。この程度の相手なら日本の方がチリよりもさらにボールを回すことができるのは、実際に戦ってみなくともわかりそうなものだと素人は考えたのである。

買ってあった前売り券はムダになってしまった。天気もよくなかったし、一緒に行くはずの友人もやめると言うし、ゴール裏の2010円だし、なにより、行く前に燃え尽きてたし。

府中で日本ダービーが開催されたこの日、稲城では関東プリンスリーグU-18の東京ダービーが行われた。同じ地域から吸い上げられた選手を主体とした、トップレベルの高校年代サッカーチームの対決だ。中学時代から切磋琢磨する下部組織の方が、所詮は寄せ集めのトップチームよりも「ダービー」に対する意識は強いかもしれない(どうせトップチームのダービーはないんだけど)。その過剰なプレッシャーが必要以上にのしかかっていた感も否めなくはないが、ピッチ上の選手は熱く、本当によくファイトしていた。豪雨の激闘は昨年同大会での同カードに続き、微妙なPKでFC東京U-18が勝利する結果となったが、東京ヴェルディユースも称えるべき健闘を見せた。

惜しむらくは、あの時右サイドバックから猛烈な攻め上がりでファーに詰めていた八塚利朗の決定的なシュートがゴール内に入っていたら。決まっていたら、私を含め数名のサポは、頭の回路がブチ切れて試合中のピッチに雪崩れ込んでいただろう。彼は真面目でよく気がつく、心優しい男なので、そのような暴挙を未然に防いでくれたのだと思う。でも、いつかヤツのゴールに歓喜の涙を流してみたいものだとも思う。
久々にスタメンに抜擢された試合がダービーという状況で、冷静かつ頭脳的なプレーでチームに落ち着きをもたらした渋谷亮も光っていた。こういう場で力を発揮できるメンタルは誰もが持ち得るものではない、すばらしい資質だ。
もちろん、一時は同点となるフリーキックをねじ込んだU-17代表・高木善朗の卓越した個は言わずもがなで。

サッカーに貴賤なしと昔から言うけれど(誰が?)、どれだけ熱くなれるかはカテゴリーの上下と関係がないし、どれだけよい試合になるかは賞品として一番搾りや氷結の1年分が用意されているかや高額のマッチフィーとは関係ない。ずぶ濡れで帰ってテレビを見ながら、そんな当たり前のことを思った。

【宣伝部/K】


新しい教科書 [2009.04.10]

先日電車に乗ると、進学塾の広告に「新しい教科書の匂い。」というコピーがあった。それを見たバカ息子、「匂いって、紙の匂いがするだけじゃんw」ハァ。学習意欲のない子をどうやって机に向かわせりゃいいのか、今年も頭が痛いな。ちなみにその広告は「……子どもの意気込みが続くよう、家族で応援したいものです」と続くので余計に空しい。

じゃあ親父はどうなのかというと、4月から始まる2種(高校やクラブユース)のリーグ戦に浮き足立っていて、これが仕事も家庭も憂鬱なJリーグをも忘れさせてくれる。ここ数年は特にプリンスリーグU-18関東とTリーグを頻繁に観戦している。そのために必要不可欠なのが、新しい教科書、じゃなくて新しい大会パンフレットだ。

写真が私の新しい教科書。中央がメインの教科書、関東プリンス。FC東京、浦和レッズ、流経大附属柏高校といった関東地方(+山梨)の強豪チームが集う。私が世界で一番好きなサッカーチームである東京ヴェルディユースも所属している。A4判・64頁のパンフレットには、全24チームの選手が顔写真入りで掲載されている。これで税込700円は安すぎる。日曜日に鹿嶋市の住友金属グラウンドで、鹿島ユースの子が売ってるのを購入。

右側がサブテキストのTリーグ。東京都の2種のリーグで、関東プリンスの下に位置する。写真は集合写真のみ、選手一覧の背番号が当てにならなかったりと、役に立たないことも多々あるが、全44チーム、A4判・136頁のボリュームで、税込600円! ありがたいことだ。こちらは火曜日、駒沢第二競技場で成立の子が売ってるのを購入した。KAMOまで行かずに買えてラッキーなのか、KAMOでついでの余計な買い物ができなくて残念なのか……。

おまけで、春休みの宿題帳だったイギョラ杯のパンフが左側。チーム強化のために強豪チームが集まって短期間のミニ大会を行う、いわゆる「フェスティバル」は春休み期間の恒例行事だ。東京都協会と東京朝鮮中高級学校のサッカー部OB会が主催するイギョラ杯は今年19回目となる由緒ある大会で、今回も好チームが集結した。優勝した青森山田高校のサッカーは実にすばらしかったが、いつも感激させられるのがこの大会パンフレット。A4判・64頁の半分以上は広告だが、こちらは背番号も正確に記載されていて観戦に非常に役立つ上に、なんと無料!!! これだけの大会を運営すること自体、大変なことなのに。本当に頭が下がる。



富士山 [2009.02.23]

更新が滞っていたせいで2009年最初となる当コーナーは、富士山の麓からお送りいたします。
石川直樹(レイソルじゃなくて写真家の)ほどではないにせよ、私も人並みに富士山好きです。よく晴れた冬の朝、自宅近くや多摩川を越える鉄橋から見える冠雪した富士の美しさは格別です。西へ遠征するときは、東名高速道路から見える大きな富士山をいつも期待しているのですが、季節や天候によっては全く見えなかったりするのでがっかりすることも少なくありません。

だからというわけではありませんが、昨日はわざわざ裾野市まで行ってきました。わざわざなんて大げさか。自宅から1時間の隣県はご近所同然。それにしても、ここまで来ればバッチリです。手前でサッカーをやっているような気がするので、ついでに観戦したりもします。高校生のサッカーは昨年末で3年生が引退した後のチームづくりの時期です。ここでアピールできないと、春以降の公式戦での出場機会が遠のきます。

今試合をしているのはBチームのようで、4月に高校入学という中3生もいたりしますが、みんな上手いです。特に緑の34番のちっちゃい子は目を見張るようなドリブルをしますなあ。実は既にその筋では有名な選手で、その実力たるや全国のサッカー中学生の中でも富士山の十合目にいるようなスーパーな存在です。でも前日は試合に出ていなくて土曜日なのに学校に行ってたとか話す口ぶりは、普通の中学生そのもの。彼はもちろんですが、みんなが順調に育ってくれることを自然と願いたくなるような、富士山麓でのひとときでした。

【宣伝部/K】


最後の試合 [2008.12.24]

今年も残すところ僅かです。Jユース、インカレ、選手権、天皇杯と主要な大会も残っていますが、みなさんにとってどんな一年だったのでしょうか。

え? 僕ですか? それ、聞いちゃうんですか……どうしてもというのなら答えますけどね……またヴェルディが降格しましたよ。降格に至るまでにはいろいろありましたし、降格してからもいろいろあるんですが、まあ、「サッカーの神様は見ている」ってことですよ。もちろんあなたのこともですよ、ラモスさん。サッカーの神様は冷酷だけど、公平なんです。

来年のJ2は例年にも増して過酷です。北海道、宮城、茨城、栃木、群馬、東京、神奈川、山梨、富山、岐阜、大阪、岡山、徳島、愛媛、福岡、佐賀、熊本……書き出していて気が遠くなるくらい見事に全国に散らばった18チームが3回戦総当たりの計51試合を戦うという、恐怖のリーグ戦です。全部行く人はサラリーマン失格でしょう。僕はもちろん全部なんて行くつもりはありませんが、7割くらいとしてもそれなりにキツイことになりそうです。

ですから、昨夜の深夜3時30分に大阪から車で帰ってきたことなんて、来年のしんどいのに比べりゃなんてことはないのです。昨日は長居第二陸上競技場で行われたJユースカップの準決勝に行ってました。ちなみに、その3日前にも同じ会場に行きました。バカなことやっている自覚はありますが、出場したヴェルディユースの選手たちは、トップチームが不甲斐なくても、全国大会で相応の成績を残し続けている誇るべき存在であり、将来トップチームでの活躍が期待される金の卵でもありますから、誰かが行って応援しなければならないのは当然です。僕は今年のユースの公式戦全43試合中、35試合を見に行きました。トップチームの方は30試合しか見ていないので、多いくらいです。全国の頂点までにはあと2、3歩足りなかったけれど、彼らの試合を見に行くのは本当にたのしかった。サッカーサポーターってたのしい時ばかりとは限らないどころか、苦しみをお金出して買ってるようなところがあるのですが、全然つらいと感じたことはありませんでした。

3年生にとって最後の試合は、実力差以上のスコア差で敗戦。みんな悔し涙も出ないという感じでした。このチームを卒業していく3年生は、トップチームに昇格できなければ進学することになります。今年前述の35+30試合よりも多い数の、ヴェルディ以外の試合を見た僕はもちろん、彼らの今後の活躍をチェックするつもりでいます。彼らのサッカーはここで終わりではなく、まだまだ続くのです。

なんてエラそうなこと書いてますが、僕もクラブW杯じゃなくてM-1見てた口ですけどね。

【宣伝部/K】


川島大地 [2008.11.28]

今年の関東大学リーグ最終節は、1・2部ともに、優勝チームも昇格チームも決定済みで、残る興味は2部に降格するのが早稲田か学芸大かと、インカレ出場枠にどこが滑り込むか、という点のみ。大半のチームにとっては消化試合だったわけだ。それなのに私は何週間も前からこの11月22日に向けてモチベーションを上げていた。「川島大地が見たい!」ただその一念で。

東海大学4年、背番号10のミッドフィールダー。超絶的な技巧、遊び心とひらめきに満ちたプレー。なんていうと独善的なプレーヤーと思われてしまうかもしれないが、視野が極めて広く、中盤の底でオーガナイズする能力も卓越している。Jリーグで似たような選手というと甲府の藤田健だろうか。いや、金髪にはしていなくても、甲府における藤田よりも東海大における川島の存在感の方が断然大きい。私が過去に観戦した中には、川島の動きさえ見ていれば全体がわかる、ピッチ上の全ての出来事を川島はひとりで表現している、と思えるような試合さえあった。

今年の川島はケガでシーズンの大半を棒に振った。もしかしたらそろそろ出てくるのではないか、と僅かな期待を抱いて試合会場に足を運ぶたびに、彼の不在を確認してはがっかりした。ようやくリーグ戦終盤になって、リザーブメンバーに入り、途中出場するようになった。私が見ることが出来たのは、ぎりぎり大学最後の公式戦だった。

この対青学戦では、2点ビハインドの後半から出場。ファーストタッチはヒールでの落としで、いきなりらしさを発揮。最初は運動量の少なさが気になったが、すぐに中心となってボールを収め、攻撃を組み立てて行く。巧妙なボールタッチは相変わらず絶品だ。持ち過ぎという話もあるが……。スタンドからは「自分で全部やろうとするな!(笑)」の声も。63分にはフォワード、パワープレーに入った83分以降はトップ下とポジションを移し、直接得点にこそ絡まなかったが、ロスタイム、キャプテン吉田明生の同点弾で追いつくという劇的な試合結果に貢献した。川島のプレーを堪能できて、わざわざ夢の島まで来て本当によかった、と思った。

……と思ったのは先週の話。卒業後、鹿島アントラーズへの入団が内定したことが発表された。鹿島かよ。がっかりだ。彼にとっては地元というのが大きな理由なのだろうが……船山兄や鈴木修人みたいなことになりはしないか心配だ。それにしても羨ましいぞ鹿島。鹿児島城西高の大迫、流通経済大の宮崎、そして川島。獲得新人のレベルが高すぎる。ウチはどうなるんだろう。とりあえず残留しないことには来季を語ることもできやしない。

【宣伝部/K】


J最強 [2008.10.30]

ゆるキャラがブームになるずっと前から、Jリーグ各クラブにはマスコットキャラクターというのが存在します(ないチームもあり)。着ぐるみたちは来場者を出迎え、客席を盛り上げ、時に雨に打たれ、時に死角からクソガキに蹴られながらも、ファンサービスを第一に笑顔と愛嬌を振りまくのが仕事です。モチーフとなっているのは哺乳類、鳥類が圧倒的に多いのですが、稀に想像上の生物や神様もあり、最近では岩石のような無機物や爬虫類まで登場、バリエーションの拡がりはとどまるところを知りません。そんな中でも、植物から生まれたマスコットは大変珍しいと言えます。今回の当コーナーでご紹介するのはこちらです。

こりゃあ「みかん」ですね。愛媛FCのチームマスコット、男(?)の方が「オ〜レくん」、女(?)の方が「たま媛(ひめ)ちゃん」です。オ〜レくんは、フレンドリーであることを旨とするマスコットキャラにしてはあるまじき、暴力的なお顔立ちです。しかし、たま媛ちゃんのかわいさはなんなんでしょう! 胸がトキメキます。

10月25日のニッパツ三ツ沢球技場アウェイゴール裏に現れて応援を手伝う二人(?)に遭遇しました。いや、遭遇したというのはウソで、二人の生みの親である漫画家・能田達規先生のサイン会が最初から目当てだったんですがね。私も母方のじいちゃんが宇和島出身らしいので愛媛に全く縁がないわけではないのですが、じいちゃん若死にしてて見たことないし、宇和島にも行ったことはありません。私が愛媛FCに感じる魅力というのは、マスコットと能田先生とローン移籍の若いタレント、これに尽きます。

連れて行った娘は一緒に写真も撮ってもらいました。本当はオヤジのが一緒に撮りたかったんですが。それでも、握手はしっかりしてもらいましたよ! ふわふわで柔らかいたま媛ちゃんの手に、ここ数年来飲み屋のおねーちゃんの手しか握ったことのない私は、完全に舞い上がってしまいました。本気で好きになってしまいそうです、たま媛ちゃん。中の人、ありがとう……(涙)。

【宣伝部/K】


後半48分のコーナーキック [2008.10.06]

名古屋に行く前日、テレビでプレミアのサンダーランド×アーセナル戦を見た。例によってアウェイバスなので翌朝の集合時間は早い。しかし、名古屋までの5時間の道のりを睡眠に当てればよいと、眠い目をこすりながら画面に齧り付く。シセを見て「この人、おじいさん?」とか言ってる妻を「おじいさんじゃなくて、おしゃれさん」とあしらいながら、華麗なアーセナルのサッカーを堪能……しようと思うのだが、得点の気配なし。逆に84分には交替出場直後のレッドビターに鮮やかなミドルを決められる。しかしロスタイムの後半48分、セスク・ファブレガスがコーナーキックからヘディングで起死回生のゴールを決め、試合はドロー。

翌日、予定通りバスの中で爆睡し、瑞穂でのアウェイゲームに臨む。前半は上位チーム相手に押しまくって0-1のリードで折り返し、最後は守備を固めて耐え続けた後半ロスタイム48分、コーナーキックからヨンセンのヘディングで追いつかれてしまう。ここまで頑張ったのに、あと2分を耐えることができなかった。

疲れて帰りのバスでも寝て帰って来たおかげで、深夜に帰宅した時にはそれほど眠くなく、ブンデスのシャルケ04×ヴォルフスブルク戦を見る。別に長谷部なんか……と思いつつも、見始めると好ゲームに引き込まれる。後半に1-2と逆転したヴォルフスブルク、退場で10人となりながらも1点のリードを守り続け、ようやくロスタイムまで辿り着いた。ところがラストワンプレー、ゴールキーパーまでがゴール前に上がって総力をかけたシャルケのコーナーキック、クラニがまさかの同点ゴールを決める。時間はまさに後半48分だった。

サッカーというのは、見れば見るほどわからなくなる。

【宣伝部/K】


敗北もまた抱きしめる [2008.09.01]

ワールドカップ最終予選前としては最後のJ1リーグ戦が開催された、8月最終週。首位・浦和に対し1点リードしながら最後に追いつかれる悔しい試合から一夜明け、國學院久我山がT1優勝を決めた試合を見てから帰宅すると、Hさんから写真付きのメールが届きました。

──────────

雨の中のタフなゲームでした。
ボールが止まってしまうためパスがつながらず、蹴り合いになってしまい、相手のミスに乗じてシュートするという展開。
プレスがかからずレイソルにはいやな展開。
それでも一進一退で今日は引き分けパターンかと頭をかすめた後半半ばでゴール前で回される時間帯があり、1点もぎ取られ万事休す。
パワープレーでは点が取れず、そのままタイムアップ。
ガ○サポの歓喜の声がこだまし、くやしいことこの上なし。

──────────

負けたときの相手サポのチャントほど、悔しさを増幅させるものはありません。ましてやそれが○スサポとなるとね……。

【語学書編集部/H】
【宣伝部/K】


豪雨の一戦 [2008.07.30]

きのう国立に出かけました。

それにしても、おお!あの歴史的な猛烈試合!

雨粒は小豆ほど巨大で頭や肩を突き刺し、コンクリート階段を激流となって荒れ下ってゆく。ピッチ脇の陸上コースをうねるがごとく豪雨が走り、ピッチ全体を厚い雨のカーテンが覆って選手の姿がかすんでいる。
4万3000のファンのうち残った3万弱の者どもがこれまた異常な殺気を帯びているのであった!
雷鳴がとどろき稲妻が走り状況が悪化すればするほど応援の声は高まり仕草にはリキが一段とこめられてゆくのだ。

「ピッチ上の選手にこの思いよ伝われ、われらは共に在る!」

雨具なしの隣の青年の髪は十数本の黒わかめとなって顔に張り付き、シャツはぐちゃくちゃに肌に密着している。自らの体がずぶ濡れになればなるほど彼の目は異様な強度を増しながらピッチを凝視している。
応援団の掲げる十数本の旗がどろどろに垂れ下がろうとするのを団員は必死に保ち、団員たちの声も高まるばかりだ。

小生? 安ポンチョを持参していたので、なんとか上体は濡れずに済んだのだ。

しかし、帰られようか!
彼らの姿を見て、そして選手たちの(豪雨でよく見られないけど)頑張りを無視して、帰られようか!!!

そして後半38分ごろ、一瞬の閃光と共にドデカイ雷鳴がバックスタンド裏に落ちると、審判団も応援団も観客も(そして選手も?)かろうじて保っていた矜持から解放され、「もうこれくらいでいいよね」とお互いに苦笑と同情とねぎらいを示しつつ屋根下に逃げ込んだのでありました。

(写真は選手入場前、アウェイ側ゴール裏よりKが撮影。よもやあのような展開になろうとは、この時だれも思っていなかったでしょう……)
【編集部/I】


ウェンズデーナイトフットボール [2008.07.14]

一昨年~昨年とJ2にどっぷり漬からせてもらったおかげで、元々関心があったこのリーグがますます好きになった。
私はサッカーに関して絶対に現地観戦主義なので、J2もスカパー!で見るだけではなく、出来れば足を運びたい。しかし週末はたいてい自分の贔屓チーム絡みで埋まっているし、たまに空いた日くらいは家族サービスに充てなければ、家庭内での立場をますます危ういものにしかねない(というか、既に相当危うい)。
しかし平日に会社を定時で退社して19時キックオフに間に合うのは、ニッパツ三ツ沢球技場と平塚競技場に限られる。

そう考えると、先週の横浜FC-ヴァンフォーレ甲府戦は、今年観戦することのできる最後のJ2の試合だったのかもしれない。
浅間町のディープな洋食屋、レストラン・テルのビクトリアカツを詰め込んでからあの急坂を上がるのはお腹がものすごく苦しいが、急ぎ足で丘の上を目指す。三ツ沢公園の駐車場はヴァンフォーレのステッカーを貼った山梨ナンバーで埋め尽くされている。入場してみると、アウェイのゴール裏が先に埋まっている。みんな有休とって来たのだな。同類を見て笑ってしまう。

両チームともJ1からの降格組。この対戦カードが一年前はJ1だったというのも驚きではあるが(失礼)。残念ながら今季ここまでは両チームとも順調とは言い難く、中位以下に低迷しているものの、ここにきてチームとしての戦い方は出来てきているように見える。
楽しみなのは、狭い局面でのパスでの崩し、という甲府サッカー。アップからして、ビブスで3グループに分けられた選手がぐるぐるパスを回しまくっていて、シュー練は最後のほんのちょっとだけだ。一方の横浜FCは、ストライカーにブラジル人、要所にベテラン選手を配し、序盤は苦しんだものの、手堅くチームをまとめてきている。
タイプの異なるチームの対戦はいろいろ想像力を膨らますことができて楽しい。ちなみに応援スタイルも対照的だ。選手コールを多用する甲府サポ、チームのチャント中心の横浜FCサポ。

試合は開始早々から横浜FCのFWアンデルソンが決定的なシュートを放ち、甲府守備陣は不安を覚える立ち上がり。もう一人のFW難波は前線からプレッシングに走り、横浜FCが優位に試合を進める。
しかし先にゴールネットを揺らしたのは甲府。ゴール正面約30mのフリーキックで、キッカー候補の大西・石原・藤田がボールを前に話し合っている。突然、大西が左前方の空いたスペースへボールを蹴り出すと、そこに走り込んだセンターバックの池端がフリーでシュート。トリックプレーが決まったかに見えたが、副審の判定はオフサイド。
結局その後ゴールは生まれず、スコアレスドロー。両チームとも、「勝ちたい」よりも「負けたくない」という気持ちが強く見えたゲームだった。フィニッシュの精度は厳しかったものの、試合の質は決して低くなく、今年3試合目のJ2観戦も、全体レベルの底上げを再認識させられるものとなった。かつてはJ2でも下位に低迷していた両チームが、これだけの選手を揃え、それぞれのスタイルのサッカーを構築している。「J2は引いて守ってカウンター」と揶揄されていたのはほんの数年前だったのに、進化のスピードはものすごく速い。
横浜FCの難波や、甲府の輪湖のフレッシュなプレーには心躍るものがあった。今春柏レイソルU-18から入団したばかりの輪湖は、対面する日本サッカー界の生けるレジェンドにも全く怯むことなく、左サイドを支配。しかも試合中に「後で一緒に写真撮ってください」と頼んでいたらしいから大物である。

ああ、笠松とか群陸、じゃなくて正田スタとか行きたいなあ。ポテンシャルのある若手がガンガン集まっているセレッソを生で見たいなあ。Jの日程表にプラスその他カテゴリーの日程が大量に書き加えられている自分のスケジュール表を眺めながら嘆息。

【宣伝部/K】


ちょっと一休み [2008.05.21]

2ヶ月ぶりのこのコーナーですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
J1リーグも開幕から2ヶ月を消化し、ワールドカップ予選の中断期間に入りました。
新監督で躍進するチームもあれば、いきなりの更迭人事もあり、予想外の健闘と予定外の不振が入り乱れ、例年以上に混沌としています。
贔屓チームの成績とシンクロして精神状態も浮き沈みするのがサッカー馬鹿の常でありますが、H(柏)とK(緑)はどうしているでしょうか……?

K:(ひとりごと)高木和道のシュート、ナイスコースだったな♪
お、Hさん! 4位とはまた上々ではないですか。
フランサのいない柏なんて、ポンテのいない浦和、いやジェジンのいない清水、いやいやフッキのいないウチみたいなものかと思ってたのに。

H:この前の試合は、ヴェルディは大勝だったね。フッキシステムも完成かな。F(清水)は見ているのがつらくて、前半で味スタを出てしまったらしい。だめだよな、敗北もまた抱きしめなくちゃ。

K:フッキのゴールがオフサイドくさかった(実際は本田拓也のアシスト)ので清水サポから大ブーイングが起きてて、Fさんには電話できませんでした。そんなことは関係なく酔っぱらっていたかもしれませんが。

H:レイソルは、4位といったって、12位のヴェルディと勝ち点差が3でしょ。1試合負ければ、簡単に順位は下がってしまう見せかけの4位さ。
今季はフランサ、山根、近藤がケガで長期離脱することになりなかなか苦しかったなあ。一時期はこのまま下位に定着してしまうのではないかと不安がよぎったもの。
でも、太田が惜しみなくサイドを駆けまくってチャンスを作り得点も決め、キーマンとなってくれた。ポポやアレックスもチームにフィットしてる。移籍によるプラスが、ケガ人のマイナスを埋めた感じだなあ。菅野も抜群の安定感を見せて、南からポジションを奪い取ったしね。

K:ちょっとちょっと! ヴェルディは11位ですよ!(怒) もっとも、12位の京都のが消化試合ひとつ少ないんですけどね。
ノブリンシステムはサイドが肝なので、太田の好調は大きいでしょう。ウチなんて、5-1というJ2に降格した時と同じスコアでボロクソにやられたからなあ(泣)。
あの時(4月19日)はミッドウィークでもナビスコの清水で5-0で負けてて(4月16日)、その前にはダービーで逆転負け&フッキ退場で(4月12日)、どん底でしたよ……。
でもね、降格とか、去年の7連敗とかを経験してるんで、このくらいではジタバタしなくなりました。この2年間は無駄じゃなかったというか、変に耐性ついてますね。
フランサは中断明けには帰ってくるのかな? 代わりにチュンソンがケガしてU-23から帰ってきたりして……。

H:ごめん、ごめん。順位を間違えるとは失礼いたしました。でも、チュンソンがケガだなんて不吉なこと言わないでくれー。もうケガ人は十分だよ。フランサには早く戻ってきて、あの華麗なパスさばきを見せて欲しい。
そして、今年はスタートでもたついたぶんだけ、去年のように目標の勝ち点45を達成したら別のチームみたいになって失速してしまうことはないと期待してるんだ。

K:フフフ。そうそう期待どおりに行かないのがサッカーというものですよ。
それでなくてもこのところ、選手の交通事故だとか飲酒運転だとか、サポーターの衝突だとか、審判問題だとか、鮮やかすぎるオウンゴールだとかが続いてますからね。きっと、本来中位にいるべきチームが2位にいるので、サッカー界の重心が狂ってしまっているのでしょうね。

H:ピクシーの催眠術!(笑)

【語学編集部/H】【宣伝部/K】


今シーズン予想アンケート [2008.03.04]

昨年2月に始まりました当コーナー、いつの間にやら1年たっていたんですね。あまり更新しなくてごめんなさい。

さて、今週末いよいよJリーグ2008年シーズンが開幕するわけですが、いろいろと妄想をふくらませて、もしかしたら1年中でいちばん楽しいのではないかというこの時期ならではの企画、予想アンケートを実施してみました。
項目は応援チームの予想(予測・妄想・希望なんでも可)順位と、注目選手の2項目のみです。他チームにまで言及すると、狭い会社の中、角が立つこともございますのでご容赦くださいませ。


営業部/A(応援チーム:浦和レッズ)

予想順位:ノーコメント(昨季2位)
補強はプラスマイナス0か。最近の成績からいくと、優勝をねらわなきゃいけないでしょう。
しかし、そんなこと口に出してしまっていいのかと……今までの悲しく辛い日々を思うとここはノーコメントで。

注目選手:オジェック
さびしい内容の前半を終えて、後半の立ち上がりに期待しつつも相変わらず緩い出だし。
世間様に「2チーム分の戦力がある」といわれながら頑なに「1チーム分」の固定メンバーで戦ったヒトが今年はどうするのか。


編集部/H(応援チーム:柏レイソル)

予想順位:8位(昨季8位)
昨年は、目標勝点45を達成したとたん失速という展開であった。得点力不足と選手層の厚みがないことが露呈されてしまった。今季は勝点の目標は55に上げられたので、もう少し順位を上げて欲しいが、このあたりが順当なのではないか。優勝を狙うなどというのはまだまだ。

注目選手:ポポ
今季、Kリーグから移籍した、ブラジル人選手。誰だ!「ポポ・ブラジル」などどくだらないギャグを言うヤツは。ボディ・コンタクトのきつい韓国サッカーでもまれてきただけに、ケガで出遅れているフランサとのコンビネーションがうまくはまれば、かなりやってくれるはず。そうすると李忠成が発憤して昨年以上の活躍をし、菅沼も負けじと…(妄想がふくらむばかり)


宣伝部/K(応援チーム:東京ヴェルディ)

予想順位:15位(昨季J2・2位)
J1に踏みとどまってくれればそれでよい。今年はそれ以上は望まない。早い時期に降格圏を脱してくれるのが理想。FWの補強、マジで頼みます。
某会長は「戦う以上は優勝が目標」と言ってるけど、あれはギャグです。釣りです。さすがはTVマンです。

注目選手:河野広貴
かつては人材の宝庫だったユースも、今年の昇格は彼ひとり。
元U-17代表で、豊富なアイデア・鋭いドリブル・多彩なキック・スーパーな左足を持つ小柄な新人が、明らかに駒も格も不足しているFW陣の救世主になってくれることを祈る。とは言ってもまだ17歳なんですがね。
まあ、私が自分のレプリカに番号を入れた選手は活躍するので、きっとやってくれることでしょう。


なんだかみんな理性的すぎておもしろくないですねえ。
どうせ9ヶ月後には、現実の前に打ちひしがれていなければならないのに……。



荒天下のフットボール [2008.02.25]

春一番が吹き荒れた週末。
そんな中でもフットボール狂は出かけなければならないのである。こんなことはやめにしたいが、病気だから仕方がない。
私が出かけたのは江戸川陸上競技場で開催された、関東大学サッカーオープニングフェスティバル。関東の大学選抜チームによるエグジビション・マッチである。最近は大学サッカー経由でプロ入りする選手が多い。また、優秀な選手は東京近郊の強豪校に集まる傾向があるので、ここに出場した中からもまたプロになる選手が出てくるであろうことを考えるともっと注目されてよさそうなものだが、そうでもないところが今の大学サッカーの悲しさである。去年も、観客がまばらな駒沢第二競技場のスタンドで後藤健生先生のお姿をお見かけすると、最敬礼したい衝動にかられたものだ。

よい選手はいるし、試合の質もそれなりに高いし、個人的には大学サッカーおすすめなんですけどね。ただし、この日の試合の最大の見所は、恐ろしい強風だった。砂嵐が舞い、左近川からは水煙が立ち昇り、首都高の高架を走るトラックからは積荷が飛ぶ。なのに、なぜか淡々と試合を進める審判と選手。シュールな光景だ。前半終了間際にコーナーキック。プレーが止まったその一瞬に、この日最大の風が吹いた。屋根付きの大型ベンチ3つが、中に人が座ったまま10メートル滑っていった。どよめく観客。しかし、数十秒後には何事もなかったかのようにコーナーキックは蹴られていた……。

2月6日の埼玉スタジアムは雪だった。ワールドカップ・アジア3次予選のタイ戦。埼スタはゴール裏に屋根がないので、一番熱心に応援しているゾーンからは湯気が立っているような状況だった。しかし、私はバックスタンドで濡れずにヌクヌク観戦。アウトドア用のジャケット、フリースのブランケット、両足にカイロ、ポットには熱いお茶。そして決め手はユ○クロのヒートテックタイツだ。ももひき類を頑なに拒んできた私だったが、年には勝てず、昨シーズンよりついに導入した。いやー、感動的に暖かい。もう、「前ももひき時代」に引き返すことはできない。濡れる選手とゴール裏を見下ろしながら、「がんばれ、若者……」と呟く。照明を反射しながら降り注ぐ雪はとても美しかった。

【宣伝部/K】


フロンターレ・レジェンド [2007.12.28]

「サッカーは、重要でないものの中で一番重要だ」と言ったのはご存知「バルサのアイドル」ぺップ・グアルディオラである。嗚呼、すでに遠きバルサ栄光の90年代。
ではサッカーよりも重要なこととは何か?
それは日本ではきっと家族の問題であり、金の問題であり、仕事の問題であり、生活の問題であり、時には恋愛の問題だったりもするだろう。つまり、いっぱしの大人ならサッカーより重要なことばっかりで、そういうことを当たり前にクリアした人間だけがサッカーを楽しめる。
どこかの国みたいに、民族やら国家やらがこの問題に取って代わる心配は今のところの日本では無さそうに見える。きっと子供が総理大臣の名前を知らないような時代というのは事のほか幸せなことなんだろうと思ったりもする。

で、そのぺップだ。
フランコ時代の圧政によって弾劾されたバルサと、体制派の象徴であったレアルの対立の歴史は、もう日本の多くのサッカー好きにも知られるところとなった。仮にそれがほんの表層的な部分だけであったとしても、この両チームの試合(エル・クラシコと呼ばれている)が語られる際には必ずと言っていいほどほとんど枕詞のように説明されるからだ。
その迫害を受けた方、つまりカタルーニャで生まれ、カタルーニャで育ち、カタルーニャのサッカークラブ、FCバルセロナで名を成したのがジョゼップ・グアルディオラ・サラ、通称ペップだ。
スペイン語で言うところのピボーテ、今の日本ではいつのまにかポルトガル語のボランチと言う言葉が採用されるようになったが、いわゆる守備的ミッドフィールダーの達人としてラウドルップやらストイチコフやらクーマンやらのいる“ドリームチーム”を中盤の底から牽引していた(過去形なのは06年の11月にメキシコのドラドスというチームを最後に引退してしまったから)。

ではどのように達人だったのか?
簡単に言おう。
川崎フロンターレの中村憲剛のように、だ。

とにかく視野が広い。
フィジカルは強くないのになかなかボールを奪えない。
ノールックどころか「おまえそんなとこ見えてるんかいっ!」ってなところに簡単に(見える)パスを出す。
中村憲剛(ケンゴと読む)が日本人の他のパッサーと一番違うところは、走りながら(ほとんど視野には入っていないように見える)スペースにスルーパスを出せるところだ。
中田英寿がまだ日本のどこかの海沿いのチームでプレーしていた頃、とても窮屈そうにプレーしてるように感じたのを覚えてるが、今の中村憲剛にも稀にそういう窮屈さを感じることがある。
ただ中田ヒデとケンゴの違うところは、フロンターレには幸いにもスピードと足元のテクニックに長けたジュニ‐ニョがいることだ。
加えて関塚隆という指導者を得て、川崎フロンターレというそれまではあまり幸福とは言えなかったチームも06年はいよいよ驥尾に付す一歩手前まで漕ぎつけた。

やせっぽちのぺップを見出してトップチームで使ったのはご存知“空飛ぶオランダ人ヨハン・クライフ
クライフナンバーと言えばもちろん「14」。
ケンゴも同じ番号を背負ってはいるが、別にクライフに対しての思い入れはない。
そりゃそうだ、時代が違い過ぎる。
クライフ信者なのは、元々トップ下だったケンゴをまさかのボランチに起用した関塚監督の方。事実本人の口からそう聞いた。
関塚監督も初めはケンゴをトップ下で使っていた。しかしながらトップ下でタイトなマークにあうとチーム全体のリズムが止まってしまうことを危惧してなかなか先発起用に踏み切れないでいた。
あれは2004年のコンサドーレ札幌との試合だったろうか。
ケンゴが後半トップ下に投入されるとあきらかにそれまでの悪いリズムが変わった。
その変化はまさに「劇的」と呼ぶに相応しいものだった。
その二日後、関塚監督にそのことを聞いてみると「うん、確かに変わったね。あれははっきりと変わった……」と、その後の言葉は忘れてしまったが、その試合こそがケンゴの今に至るターニング・ゲームだった気がしてしょうがない。
リスクヘッジを考えなければならない監督としては、ゲームのリズムを作れるケンゴを一番いい状況で使いたいと考えていたのだろう。

ちなみにその関塚隆を監督に起用したのは取締役職に就く強化本部長(GM)の福家三男である。
03年の最終節に、勝ち点1差でJ1に昇格させられなかった“悲運の名将石崎信弘監督(現J1柏レイソル監督)との契約を更新せず、監督未経験の関塚隆を監督に起用した。
この時、もちろん決定するまでにすんなり事が運んだわけではない。
いくら鹿島アントラーズでコーチ経験が長かろうとも、結局はコーチまでしかやってなかったのだからそれも当然である。
名前は出さないが社長の武田信平は、別の監督を擁立したい希望を持っていたはずだ。
それを福家が押し切ってまで据えた監督が関塚隆。成績如何では福家の進退問題にまで発展したかも知れない。
ではなぜ福家がそこまで監督未経験の関塚に固執したのか?
そこには日本にプロリーグが出来る以前の物語りがあり、現在も日本サッカーを動かしている潮流が脈々と流れていることを知ることができるのだが、それはまた別の話。

今はケンゴ、だ。
06年、イビツァ・オシム監督によってフロンターレの選手としては三人目となるA代表選手に選出され、10月4日のガーナ戦で初キャップを得ている(ちなみにフロンターレの初代表選手はジーコ時代の箕輪義信、我那覇和樹はケンゴの2ヵ月ほど前にオシムに召集されている)。その後は代表の常連となり、ご存知の経緯により監督がオシムから岡田武史に代わっても召集されている。
04年の時点で「二、三年後にはアイツのチームになるよ」と、練習場から上がって来たケンゴをアゴで指し、予言していたのは先述の福家GMである。
ケンゴ本人も「一年目はチームの様子を見ます」と話していた通り、傍目にも目立って活躍しだしたのは翌05年からと言えようか。
確かにそうなった。確かにそうなったけれど、ケンゴにはそのポジションについた選手にありがちな驕りはない。聡明な選手である。フロンターレでそれをやったら居場所がなくなる。実際に居場所をなくしてチームを去らざるを得なかった選手もいるのだ。良くも悪くもそんなチームカラーを持っているのが川崎フロンターレというチームなのだから。

川崎フロンターレは未だ無冠である。
いくらJ1で準優勝しようとも、ACLに日本のチームとして初めて決勝トーナメントに進もうとも、ナビスコカップで準優勝しようとも、そんなものに意味はない。

07年の締めくくり、天皇杯の決勝はもうすぐ行なわれる。
フロンターレは果たして階段を昇り切ることが出来るのだろうか?
そのためには金がかかるというなら、二億円の範囲内で考えてやってもいい。

そして、すぐにやってくる08年のシーズン。
この年こそ紛れもなく、すべての川崎フロンターレファンにとって生涯忘れ得ぬ一年となることだろう。
そこにはケンゴがいる。
ペップがすべてのバルサファンにとって忘れ得ぬ“バルサ・レジェンド”の一員であったように、ケンゴもまた“フロンターレ・レジェンド”の一員としてこのシーズン、永遠にその名前をクラブの歴史に刻むのだ。

【川崎市/蹴球幻想】



コールリーダー [2007.12.07]

ヴェルディのJ1復帰が決まった。

11月24日の愛媛FC戦に勝利した時点で実質的には決まっていたのだが、12月1日セレッソ大阪戦での確定から1週間経っても、喜びは薄まってはいない。
ただ、元々が強い歓喜というよりは、安堵と言ったほうが自分にはぴったりくる心情で、J1で戦う来シーズンが非常に苦しいものになることを考えると、そう喜んでばかりもいられない。

J1の厳しさと同じ土俵で比較することはできないが、J2の苦しさには特別なものがあり、この2年間を「過ぎてみたらあっという間だった」なんて軽く口にすることは絶対に出来ない。リーグ戦の8割強にしか行っていない私ですらそう感じるのだから、48試合(×2年間)皆勤を果たしたサポの苦労は言わずもがなである。
確かにフッキはすごかった。文句なしのMVPだろう。他サポから「フッキすごいな!」と言われりゃ、そうだと答えていた。でも心の中では、「一番がんばってるのは、ウチのコールリーダーだ」と思っていた。

Jリーグのサッカースタジアムの応援は、歌やコールが自然発生的に起こるのではなく、コールリーダーと呼ばれる人間の先導から始まる。コールやチャント(応援歌)にはたいてい意味が込められている(攻撃時に使うとか、守備時に使うとか、盛り上げる時に歌うノリのよい歌とか、選手を鼓舞するために使うコールとか)ので、試合の流れを読みながら、時には試合の流れを応援によって作り出すことまで意識しながら、これらを組み合わせて応援を組み立てていかなければならない。これはサッカーと応援、双方のセンスと経験の必要な作業だ。観戦文化が成熟していない日本で自然発生任せにすると、状況に応じた応援が出来ずにまとまらない=応援の効果が薄くて意味がない、という結果になりかねない。

私たちのコールリーダーYくんは、高松大樹似の大学4年生である。いつもバカなことばっかりやっているのであんまり誉めるのもどうかと思うが、明るく元気で、人当たりの良い好青年だ。愛するクラブへの思いは人一倍強い。グループを牽引するだけでなく、グループ外との折衝もこなすこの17歳も年下の友人を、私は本気で尊敬している。
そんな彼も来年は就職するわけで、そうなると試合数が多く、平日でも遠方でのアウェイゲームが開催されるJ2リーグは非常に厳しい。初年度から有給をガンガン使う……ヤツにならそういう度胸もあるかもしれないが。
フッキ・ディエゴ・服部・土屋ら大型補強を敢行したクラブにとって勝負年だっただけではなく、Yが就職する前にJ1に戻りたいというのも大きな悲願であって、それこそがシーズンの終わりの方の、私の最大のモチベーションになっていたぐらいだ。

大阪での最終戦後。「本当によくがんばったな。」と声をかけた私に対し、「なに言ってんですが、Kさん! まだユース(サハラカップ)がありますよ!」と返してきたYくん。そのとおりだ。サッカーは終わらない。今年も、そして来年も続く。

【宣伝部/K】


地球は滅亡しなかったけれども… [2007.11.05]

柏レイソル・サポーターにとっては、9月23日に「地球は滅亡」したらしい。

と、いってもこれは今シーズン開幕時に石崎信治監督が目標として掲げた勝ち点45を、川崎フロンターレ戦を4×0で勝利したことによって達成したという意味である。この目標をサポーターがシーズンはじめから「地球滅亡まであと○○」とカウントダウンして勝ち点を数えてきたのだ。ここまでスケールが大きければ、アホくささを超えて芸術である。

昨年J2での苦しい戦いをしてきたチームにとって、中位に留まることのできる勝ち点45という目標は現実的であると共に、J1とJ2を行ったり来たりするエレベータチームにならないためにクリアしなければならない課題であった。また、J1に復帰して浮かれることなく地道に足元を固めていかなければならないという監督の決意の表れでもあった。

勝ち点45は、1シーズン34試合ある中で15勝すれば達成できる数字である。
5割以下で可能なのだが、まるで勝てずに入れ替え戦で苦杯をなめた記憶がまだ新しい選手やサポーターたちにとっては、「優勝」などという現実味の薄い目標よりも勝ち点45というのは必ず勝ち取らなければいけないプレッシャーのかかる目標でもあったはずだ。

それだけに達成できたのは大きな喜びであるのだ。しかし、実力以上にがんばっていたのであろう。燃え尽き症候群のように、その後がまるで勝てない。
あまつさえとうとう今度は、天皇杯の4回戦でJFLのHonda FCに負けてしまった。Honda FCはJFLの強豪チームとはいえ、あくまでも本田技研の企業チームとしてアマチュアを貫くクラブである。下部のリーグ代表が上位リーグのチームを「食う」のが、このプロアマオープンのトーナメント戦の面白さの一つなのではあるが…。とほほ公式戦5連敗。

【語学書編集部/H】


フットボールは大人を紳士にしない [2007.10.03]

これは相当やばいのではないか。今晩江戸陸に行ってしまうと、早々に今年の100試合目達成である。下で映画評を書いているお父さんの鑑賞本数に比べりゃかわいいもんですよ、という言い訳はアリだろうか? こんなところに書いてしまってていいのだろうか?

10年後くらいのある日……
妻:「いいかげんあなたのサッカーバカにも愛想が尽きました。私の分の判は押してあります。」
ついに恐れていた事態が現実に。
家裁の調停員:「このサイトによると、あなたは年間百数十試合のサッカー観戦に出かけていますね。家庭内における金銭的・時間的負担、精神的苦痛を鑑みると、財産の全てとお子さんの親権は奥さんに、そして慰謝料として……」
私:「えー、これはまずいと思って削除したはずなのに……」
調停員:「ふふふ。Googleのキャッシュに残ってましたよw」

キャッシュには気をつけましょう。

いや、そんな暗い話をしていても仕方ない。今週末の三連休は、高円宮杯全日本ユースU-18の準決勝&決勝がある。高校生のサッカーは希望に満ちていて、一番たのしいと言っていいくらいかもしれない。全てのチームがいいわけではないが、心に響くサッカーをするチームに巡り会うことは多い。例えば今年の成立学園なんて、大きな大会への出場こそ未だ果たしていないが、Tリーグ(東京都のU-18リーグ)で観戦したときの鮮烈な攻撃サッカーときたら、自分内では今年ベストの好チームである。高円宮杯で我らがヴェルディユースと対戦した東海大第五高もいいチームだったなあ。関東高校サッカーで優勝した埼玉栄もよかったなあ。
ヴェルディユースはあとはサハラ(Jユースカップ)を残すのみか。長居(決勝)行くまで応援し続けるぞ。

高校生が汗と涙を流して必死でプレーしているのを、こっちも必死で見る。なんでこんなことやってるんだろう。いつからこういうものを肯定的に捉えることができるようになったのだろう。自分の高校時代〜ロックと麻雀とゲーセンとおニャン子クラブな毎日を考えたら、40年近く生きてきた中で、これって一番大きな変節なんじゃないだろうか。

応援のために筋トレをかかさず、遠征費用捻出のため外食等の出費を控える節制生活にもすっかり適応した。これはロハスか? 腹筋も割れてえらく健康だし。サッカーには人の考え方や生活様式まで変える力があるのか。変わらないのは、バカなことを一生懸命やる、という部分だけ。奥さんごめんなさい。

【宣伝部/K】


アウェイ・バス [2007.03.30]

ティム・パークスの『狂熱のシーズン ヴェローナFCを追いかけて』ほど、サッカー・サポーターという奇妙な生きものをリアルに描いた書物はない。この本が「本書をザンジバール・バスで旅した男たちに捧げる。」という献辞で始まるのは象徴的だ。「ザンジバール・バス」とは、ヴェローナサポーターが集まるバール「ザンジバール」が主催するアウェイ戦バスツアーのこと。アウェイ・バスには、サポーターというものの日常と考え方が凝縮されている。

なぜサポーターはバスで移動するのか。答えは簡単。安いからである。

我らが東京ヴェルディ1969は3月17日にアウェイでベガルタ仙台と対戦した。東京─仙台を新幹線で往復すると往復で約2万円かかる。しかし、大勢で大型バスを借り切って行けば、一人4千円ですむ。
ただし無駄な時間はかかる。当日は深夜の午前1時に新宿を出発。途中数回のサービスエリアでの休憩を挟みながら、敵地ユアテックスタジアムに到着したのは午前7時。キックオフは午後2時だというのに……とは言っても開門時間は11時30分だし、その1時間前には横断幕の搬入と掲出をすませなければならない。集合時間を始発電車に合わせたのでは間に合わないので、このようなスケジュールになってしまう。

3時間ほどの空き時間をどう過ごすか。観光するほどの余裕はない。早朝なので泉中央駅前の商業施設は開店していない。行き先はせいぜいコンビニくらいなので、牛タン入りおにぎりを買い食い。若者たちは元気だ。カラーコーンを即席ゴールに使ってサッカーしている。足りない睡眠を補うために寝転がっている者もいる。バスの出発時間に遅刻し乗り損ねた一名も遅れて新幹線で到着。

試合は2-0とリードされながらも追い付き、2-2のドロー。昨年のチームだったら先行された時点で諦めムードが漂ってきたのだが、今年はちょっと違うかもしれない。少なくともこの試合に関しては、負けたくないという気持ちを選手の闘う姿勢から感じることができた。1万7千人の仙台サポーターが埋め尽くした真っ黄色なスタジアムから、このような展開で勝ち点1を持ち帰ることができたのは勝利に匹敵することだ。

撤収を済ませ、高揚したまま乗り込んだバスの中は、超人的なドリブルシュートを決めたフッキの名を連呼しながら大騒ぎ。まあ、みんな疲れていてすぐに寝入ってしまったのだが。新宿に帰り着いたのは午後10時、21時間の旅程だった。
正しいオトナは、このような貧乏くさいバス・ツアーに参加したりしない。そもそもサッカー・サポーターであること自体が、粗野で下流な負け組であることを表明しているようなものだろう。
もっとも、別に何を言われようが気にはならないんだけど。レンタカーを借りてぎゅうぎゅうに10人乗って九州まで行く若者たちを、僕は心から尊敬している。お金払って苦しい思いをしながらも、仲間たちと分かち合う濃密な時間と空間の得難さを、他の何と代えようがあるだろうか。

【宣伝部/K】


太陽王(レイソル)J1再び [2007.02.27]

1年ぶりに柏レイソルがJ1に復帰(昇格?)した。

2005年12月は前年に引き続きJ1−J2入れ替え戦出場。甲府にズタズタにされてJ2に降格、玉田、明神、永田、矢野らの主力はチームを離れ、2006年のシーズンはお先真っ暗の状態からのスタートであった。思えば、西野監督が解任されてペリマンが来てからは、すべての歯車が狂いだして行った。チームは次第に下位が常連となり、2度目の入れ替え戦ともなればモチベーションも下がり、足をすくわれるのも必然だったのかもしれない。

J2は、全13チームが総当たりホーム&アウェイを2回ずつ、合計48試合を戦い抜くという極めて過酷なリーグである。一時的に調子を上げて勝ち星を重ねて逃げ切るということは許されない。年間を通しての実力が試される場である。プレー・スタイルも洗練よりは荒削り。しかし、大きな声では言えないが、実はそれなりに趣深い場所でもあった。対戦したことのない、山形、水戸、横浜、草津、愛媛、鳥栖といったチームはどのようなところなのだろうという興味も湧いてきた。財前やカズといった懐かしい顔ぶれの一方で、鳥栖の新居のゴールへの嗅覚、愛媛の高萩のテクニックなど新鮮な才能のきらめきがあった。草津の大きな湯しゃもじをつかっての応援も面白かったし、それぞれの個性が楽しかった。

真性サポーターではなく、怠慢なファンであるわたしは、主にバックスタンド席で観戦するのを好んでいる。まず何よりもボールの動きがよく見えるからである。ホームの日立台のスタジアムのバックスタンドはほとんど仮設としかいえないようなものであるが、ピッチとの近さは国内でも有数である。プレーする選手の表情もよく見える。ゴール裏はすぐに裸になる汗臭いお兄さんたちが大量にいて、すでに場所取りしている所に気がつかないで立とうとしたらにらまれたりして、いささか懲りたのである。心おだやかに観戦することのできる指定席のほうがありがたい。

昨年の最大の功労者は、岡山一成であろう。センターバックでありながら、セットプレーでは抜群のヘディング力でシーズン当初のなかなか点が取れない時期に貴重な得点を上げた。そして、試合後のマイクをもってのパフォーマンスは、雰囲気を盛り上げるのに大いに役割を果たした。シーズン後半なかなか勝てなかった時期、ここを勝てば楽になるという一戦を次々と落としていた時期にもこの一体感は消えることはなかった。岡山、ありがとう。柏に家は買ったのかな?

今年、ぜひ注目したいのは、日本に来て3年目で最高の仕上がりを見せるフランサ。しなやかなトラップと意表を突く別次元のパスは「魔法」と呼ばれている。J1の各チームに対して、ドイツのレバークーゼンで中心選手だった実力をいかんなく発揮してくれることだろう。そして日本国籍を取得し、オリンピック代表候補に抜擢された李忠成。そのひたむきにゴールに迫る姿は、サポーターの心を熱くさせる。背番号20は、祖国の偉大な先輩洪明甫がレイソル在籍時代に付けていた番号。日本という国籍を選択したが、サッカーへの熱い情熱はしっかりと引き継いだのだ。向う気の強そうな顔立ちだし、プレーもアグレッシブだが、試合中もつれあって転んだ相手選手への気遣いなど実に礼儀正しい青年である姿は昨シーズンスタンドから何度も目撃した。

宣伝部のK君、一足お先にJ1に戻ることができました。君の応援する緑のチームは、今年はJ1並みの補強を断行し、さらに昨年レイソルの大黒柱として活躍したディエゴという実に頼りになる助っ人を得て確実に実力はアップしたはず。ぶっちぎりでJ2の王者になってJ1に凱旋することを期待しているよ。

【語学書編集部/H】



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