1915〜
1915年白水社創業。社名は「白水は崑崙の山に出で、これを飲めば死せず」と伝えられた中国の神泉に由来する。
当初は方針定まらぬ出版が続いたが、創業者福岡易之助が心血を注いだ『模範仏和大辞典』が完成してようやく出版方向が見えたかと思われた時、関東大震災によりすべてが灰燼に帰す。
1925〜
小川町30番地に社屋移転。
雑誌『ラ・スムーズ』（その後『ふらんす』に改題）創刊。
株式会社となり、文芸書の出版に乗り出す。「その第一弾は？ 白水社が十有五年間、貯へて放たざりしその巨弾は！ 陽春五月の全読書界は、将にこの一書に依って完全に席巻されんとしてゐる」（当時の新刊案内より）。この第一弾とはコクトー『怖るべき子供たち』。
ルナール『にんじん』が映画も上映されてスマッシュヒット。
1935〜
『モンテーニュ随想録』、『パスカル冥想録』、ルナール『博物誌』、モーロア『英国史』、『独和言林』、『新仏和中辞典』など。『チボー家の人々』刊行開始。『キュリー夫人伝』がベストセラーとなる。
1945〜
空襲により倉庫全焼。疎開させていた紙型（印刷用の版）によって事業を再開する。
《文庫クセジュ》刊行開始。
雑誌『新劇』創刊。
1955〜
《新しい世界の文学》スタート。このシリーズからサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』が生まれる。
シュヴァイツァー、アラン、キルケゴール、ジロドゥ、ブレヒト、ヘディンなど哲学・演劇・紀行等の全集・著作集が相次ぎ、また音楽書・山岳書にも進出した。
小川町３─24に社屋完成。
1965〜
「ブック戦争」勃発、1972年9月の13日間、白水社の全書籍が書店店頭で不扱いとなる。
ベルグソン、ルカーチ、オルテガ、ショーペンハウアー、デカルト等の全集・著作集、『フランス文学辞典』、『ベケット戯曲全集』『西域探検紀行全集』『ヒマラヤの高峰』など。
小田島雄志個人訳『シェイクスピア全集』刊行開始。
1975〜
『吉田秀和全集』刊行開始、同書で大佛次郎賞受賞。
新書判《白水Ｕブックス》が『シェイクスピア全集』でスタート。
『ルソー全集』、『ニーチェ全集』、ブロッホ『希望の原理』、ヴァザーリ『ルネサンス画人伝』、『モーツァルト書簡全集』、『バッハ叢書』、『ビブリオテカ澁澤龍彥』、『日本登山大系』、『日本の神々』、『仏和大辞典』など。
1985〜
『出版ダイジェスト』の特別号として『白水社の本棚』創刊。
須賀敦子、柴田元幸、鹿島茂といったスターが登場し、翻訳小説やエッセイの棚を賑わした。
世界の言葉を網羅するプロジェクト《エクスプレス》がスタート。『現代フランス語辞典（現『ディコ仏和辞典』）』『現代スペイン語辞典』など主力辞典が揃い始める。
1987年に新社屋完成。
1995〜
８出版社共同事業《書物復権》に参加。
『初版グリム童話集』、また村上春樹の新訳によるサリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が話題に。セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』、鴻上尚史『発声と身体のレッスン』がロングセラーとなる。現在に続く重量級現代史ものの嚆矢となるビーヴァー『ベルリン陥落１９４５』刊行。中島岳志『中村屋のボース』が大佛次郎論壇賞、アジア太平洋賞をダブル受賞。
語学部門では『白水社中国語辞典』『フロイデ独和辞典』のほか、清岡智比古《フラ語》シリーズ、《言葉のしくみ》など従来の語学書の枠を超える書籍を刊行。
2005〜
ライト『倒壊する巨塔』、セベスチェン『東欧革命１９８９』、ショート『毛沢東』などのノンフィクション・歴史書が一大ジャンルに成長。新しい世界文学を紹介するシリーズ《エクス・リブリス》、ボラーニョ・コレクション刊行開始、大作『２６６６』が話題に。司修『本の魔法』が大佛次郎賞を受賞。髙山裕二『トクヴィルの憂鬱』がサントリー学芸賞、渋沢・クローデル賞をダブル受賞。西芳照『サムライブルーの料理人』、ハリソン『おだまり、ローズ』がヒット。
1915年白水社創業。社名は「白水は崑崙の山に出で、これを飲めば死せず」と伝えられた中国の神泉に由来する。
当初は方針定まらぬ出版が続いたが、創業者福岡易之助が心血を注いだ『模範仏和大辞典』が完成してようやく出版方向が見えたかと思われた時、関東大震災によりすべてが灰燼に帰す。
1925〜
小川町30番地に社屋移転。
雑誌『ラ・スムーズ』（その後『ふらんす』に改題）創刊。
株式会社となり、文芸書の出版に乗り出す。「その第一弾は？ 白水社が十有五年間、貯へて放たざりしその巨弾は！ 陽春五月の全読書界は、将にこの一書に依って完全に席巻されんとしてゐる」（当時の新刊案内より）。この第一弾とはコクトー『怖るべき子供たち』。
ルナール『にんじん』が映画も上映されてスマッシュヒット。
1935〜
『モンテーニュ随想録』、『パスカル冥想録』、ルナール『博物誌』、モーロア『英国史』、『独和言林』、『新仏和中辞典』など。『チボー家の人々』刊行開始。『キュリー夫人伝』がベストセラーとなる。
1945〜
空襲により倉庫全焼。疎開させていた紙型（印刷用の版）によって事業を再開する。
《文庫クセジュ》刊行開始。
雑誌『新劇』創刊。
1955〜
《新しい世界の文学》スタート。このシリーズからサリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』が生まれる。
シュヴァイツァー、アラン、キルケゴール、ジロドゥ、ブレヒト、ヘディンなど哲学・演劇・紀行等の全集・著作集が相次ぎ、また音楽書・山岳書にも進出した。
小川町３─24に社屋完成。
1965〜
「ブック戦争」勃発、1972年9月の13日間、白水社の全書籍が書店店頭で不扱いとなる。
ベルグソン、ルカーチ、オルテガ、ショーペンハウアー、デカルト等の全集・著作集、『フランス文学辞典』、『ベケット戯曲全集』『西域探検紀行全集』『ヒマラヤの高峰』など。
小田島雄志個人訳『シェイクスピア全集』刊行開始。
1975〜
『吉田秀和全集』刊行開始、同書で大佛次郎賞受賞。
新書判《白水Ｕブックス》が『シェイクスピア全集』でスタート。
『ルソー全集』、『ニーチェ全集』、ブロッホ『希望の原理』、ヴァザーリ『ルネサンス画人伝』、『モーツァルト書簡全集』、『バッハ叢書』、『ビブリオテカ澁澤龍彥』、『日本登山大系』、『日本の神々』、『仏和大辞典』など。
1985〜
『出版ダイジェスト』の特別号として『白水社の本棚』創刊。
須賀敦子、柴田元幸、鹿島茂といったスターが登場し、翻訳小説やエッセイの棚を賑わした。
世界の言葉を網羅するプロジェクト《エクスプレス》がスタート。『現代フランス語辞典（現『ディコ仏和辞典』）』『現代スペイン語辞典』など主力辞典が揃い始める。
1987年に新社屋完成。
1995〜
８出版社共同事業《書物復権》に参加。
『初版グリム童話集』、また村上春樹の新訳によるサリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が話題に。セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』、鴻上尚史『発声と身体のレッスン』がロングセラーとなる。現在に続く重量級現代史ものの嚆矢となるビーヴァー『ベルリン陥落１９４５』刊行。中島岳志『中村屋のボース』が大佛次郎論壇賞、アジア太平洋賞をダブル受賞。
語学部門では『白水社中国語辞典』『フロイデ独和辞典』のほか、清岡智比古《フラ語》シリーズ、《言葉のしくみ》など従来の語学書の枠を超える書籍を刊行。
2005〜
ライト『倒壊する巨塔』、セベスチェン『東欧革命１９８９』、ショート『毛沢東』などのノンフィクション・歴史書が一大ジャンルに成長。新しい世界文学を紹介するシリーズ《エクス・リブリス》、ボラーニョ・コレクション刊行開始、大作『２６６６』が話題に。司修『本の魔法』が大佛次郎賞を受賞。髙山裕二『トクヴィルの憂鬱』がサントリー学芸賞、渋沢・クローデル賞をダブル受賞。西芳照『サムライブルーの料理人』、ハリソン『おだまり、ローズ』がヒット。
