内容説明
さようなら、シトロエンDS19! パリのサン・ラザール駅で出会った恋人同士は、十代最後の日々、夢を追いつつ「大人の事情」に転がされていたが……。新ノーベル文学賞作家による青春小説。
ノーベル文学賞作家の青春小説!
さようなら、シトロエンDS19。さようなら、はたちになろうとしていたあの頃……兵役あがりのルイと歌手志望のオディールは、パリのサン・ラザール駅で出会い、恋に落ちた。そしてふたりは、その十代最後の日々を、夢を追いかけながらも「大人の事情」に転がされていった——。パリから遠く離れて、いまや山荘で幸せな家庭を築くふたりの過去には、はたして何があったのか? ミステリアスな時代をよみがえらせる、せつないメモワール。
ゴンクール賞に輝いた『暗いブティック通り』につづく、受賞後第一作。醇乎たるパッションが胸を打ち、香り立つフェティシズムが読者の記憶を呼びさます。「現代のプルースト」とも称されるノーベル文学賞作家の青春小説! モーシェ・ミズラヒ監督による同名映画の原作。