シャルリ・エブド事件を考える

ふらんす特別編集

フランス版の911ともいわれる事件を、30名におよぶ識者が緊急レポート。

著者 鹿島 茂
関口 涼子
堀 茂樹
ジャンル 一般書 >  社会
出版年月日 2015/03/06
ISBN 9784560084304
判型・ページ数 A5・135ページ
定価 1,018円(本体925円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

フランス版911を識者たちが緊急レポート

イスラーム、国家、ライシテ、LGBT……表現の自由にとどまらぬ争点を浮上させた、パリの風刺週刊紙襲撃テロ! フランス版の911ともいわれる事件を、30名におよぶ識者が緊急レポート。

[鼎談]鹿島茂+伊達聖伸+堀茂樹
シャルリ・エブド事件は「フランスの9・11」か?
L’affaire Charlie Hebdo est-elle le 11 septembre français ?
(構成:尾原宏之)

 1 わたしはシャルリ、なのか? Est-ce que je suis Charlie ?
関口涼子   表現は誰のものか
野崎歓    ウエルベックの涙
陣野俊史   たった3秒のラップ——ル・クレジオの言葉とともに考える
清岡智比古  どこにでもいる人——「パリ移民映画」にみる階層
飛幡祐規   病めるフランス共和国——なぜ彼らはジハーディストになるのか
山下泰幸   一人の日本人ムスリムにとってのシャルリ襲撃
にむらじゅんこ シャルリとは誰か──アンチ・レイシスト? ウルトラ・ライシスト?
エチエンヌ・バラール シャルリなのはシャルリだけ(翻訳:新島進)
師岡カリーマ・エルサムニー 私もシャルリじゃなきゃダメかしら

 2 なぜ、すべてはゆるされるのか? Pourquoi « tout est pardonné » ?
伊達聖伸   ライシテの再強化が道を踏み外さないように
小倉孝誠   政治的装置としての風刺画
野村正人   諷刺画と自由の歴史
宮下志朗   三つの指輪——寓話としての宗教的寛容
宮代康丈   寛容と共和国——社会統合はどうあるべきか
三浦信孝   フランスの1・11は9・11後を反復しない
澤田直    共和国の踏み絵——短絡の連鎖を断ち切るために
川出良枝   自由社会にとっての試金石
私市正年   「アラブの春」からシャルリ・エブド事件に至る道
酒井啓子   憧れるフランス、憎むフランス

 3 どのように、テロとたたかうのか? Comment lutter contre le terrorisme ?
堀茂樹    自由な共生のための自由のリミット
藤本一勇   すべてを言う権利——デリダならどう言ったか
港千尋    実名を隠しながらも、あきらめない。
カリン・西村=プペ マンガの国がプロテストするとき(翻訳:笠間直穂子)
山口昌子   テロ事件で浮かびあがったフランスの国のかたち
四方田犬彦  誰がテロリストと呼ばれるのか
髙山裕二   問題は宗教か?——私化する時代の社会統合
矢田部厚彦  自由主義社会と異文化とユマニスム
池内恵    自由をめぐる二つの公準

[巻頭言]鹿島茂
[付録]事件3日間のドキュメント(地図と年表)
    シャルリ・エブドと5人の風刺画家(作成:鵜野孝紀)
[エッセイ]マリー・ダリュセック「シャルリ・エブド追悼」(翻訳:高頭麻子)

定価1,018円
(本体925円+税)

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