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連載・エッセイ

2002年12月 ―2003.12.01

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12月3日(火)
 おフランス・キャンペーン第35弾ぐらい、ビデオで『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』。モンティ・パイソンを面白くなくした感じ?という私の感想は、たぶんぜったい間違っている。

12月4日(水)
 夜、T栗ミナコ、I田ミユキ、M田姐とパルコ劇場にて志の輔落語、その後イタリア料理屋。T栗ミナコは「フンギ!」のポーズでフンギのピザを注文。
 T栗家で流行中なのは頭頂の匂いを嗅がせあうこと。そこから〈バンドエイドの蒸れた匂い〉〈ピアスの穴のモロモロの匂い〉〈鼻の匂い〉等々をめぐって和やかに談笑。

12月5日(木)
 終日廃人。

12月6日(金)
 某百貨店から呼び捨てにされる。何かのプレイかと思ってわくわくしていたら、その後すぐに「先程お送りしたメール・マガジンにてお客様のお宛名の〝様〟が抜けておりました」というお詫びメール。
 夜、K村由花男から電話、「なんで家にいるのよ」と呆れられる。O塚さん宅に遊びに行く日は8日ではなく今日だった。本気で脳ドックを勧められる。

12月7日(土)
 K岡M由美さん、N元R一さんと3人で下北沢の沖縄料理屋。N元さんはニューヨーク在住のはずなのに高円寺や島倉千代子の話しかしないので、実は日本に潜伏している疑惑発生。春雨・怪童・菊の露・どなん・まさはる・時雨・午前5時。

12月8日(日)
 おフランス、勝率を上げるためだけに『死刑台のエレベーター』。
 ジャンヌ・モローと美空ひばり。

12月14日(土)
 自宅にてSノ、T田さん、Rちゃん、A保さんとコスプレ相談会と称してただの飲み会。記憶を頼りに河童、オバQ、アトム、薔薇等々を描いて見せあい、笑いこけるなどする。

12月16日(月)
 苦吟。
 Aという本をおちょくり倒してやろうと思ったら翻訳者が昔おなじ会社にいた人であることが判明。Aをやめてその続編Bをおちょくり倒すことにしたら翻訳者が大学時代のアーチェリー部の同級生であることが判明。進退きわまりAもBもおちょくり倒す。

12月20日(金)
 ものすごく少ない予算でプレゼントを買おうとすれば心根の卑しさ自ずとあらわれ心眼曇り必ずやつまらぬものを買ってしまうと知れ。

12月21日(土)
 そしてもう一度出かけていって別のものを買うはめになると知れ。

12月30日(月)
 十人の会有志にて「チャイナハウス」で納会。上海満漢全席ツアーの誘い。
 H谷川、結婚の告白に一同パニック。うすうす勘づいていたのは私だけ。さすが「気がつかない星人」同士は違うね、と褒められる。

12月31日(火)
 昼、掃除の手伝いと称して実家に赴き、毎年恒例・せち盗みの儀。
 夜、自宅の掃除。中居正広のソロを聴かない。
 深夜、近所の寺のような神社のような所に行きて初詣。引いたおみくじは、言うまでもなく凶。

U1087 気になる部分
U1087 気になる部分

岸本佐知子著
税込価格966円 (本体価格920円)

 眠れぬ夜の「ひとり尻取り」、満員電車のキテレツさんたち、屈辱の幼稚園時代──ヘンでせつない日常を強烈なユーモアで綴る、名翻訳家の衝撃のエッセイ集。ボーナストラック収録。

連載・エッセイ
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温又柔「失われた『母国語』を求めて」
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