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連載・エッセイ

2004年1月 ―2005.01.01

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1月4日(日)
 昼、「ロバートホール」で“北八(ぺきぱち)先生”を観て笑う。

1月5日(月)
 夜、BSで『やかまし村の春夏秋冬』を観て泣く。

1月7日(水)
 夕、本多劇場にてラーメンズ。「新宿西口リモコン館」というフレーズ。
 その後入ったドトールで伝説の「短パンおじさん」を目撃したので、今年は絶対に吉。

1月9日(金)
 テレビをつけたら『最終絶叫計画』をやっていたのでしばらく観る。『スクリーム2』
だったことに気づくまで10分近くかかる。

1月10日(土)
 夜、吉祥寺にてN先生講座、その後打ち上げ。
 釈由美子が妖精を見たことがある話をしたら、「自分も見たことがある」という人が続出。Y永さんは「幼稚園のころ耳かきをしていたら耳の中から小さなクリスマスツリーが出てきて、『これはぜったい妖精のツリーだ!』と思っていたら、妖精もあとから出てきた」。

1月11日(日)
 長尾謙一郎『おしゃれ手帖』2、3。血中お下劣濃度が上昇しすぎて危険。
 中高の同級Kより電話、自分がいかに某病院スケバン医師として君臨し皆に恐れられ患者のヤクザや企業のトップや政界のドンをことごとく味方につけて世界征服への道を着実に歩みつつあるかについて。そして「十年後には引退してお嫁さんになるのが夢」。

1月13日(火)
 足の爪を切っていたら突然何年も前に観た『インデペンデンス・デイ』への怒りがふつふつとこみ上げ、宇宙人のパソコンにハッキング仕掛けて全滅だと? 宇宙人マイクロソフト使ってんのかよ、え? と毒づいても一人。 放哉

1月14日(水)
 深夜、テレビで「マリみて」試聴。自分はたぶん永遠に「ロサ・キネンシス・アン・ブウトン」と空で言えるようにならない。

1月15日(木)
 家の留守番電話に最初から最後まで宇宙からのメッセージが入っている。表示は「95月95日 相手先 表示できません」。

1月16日(金)
 机に向かっていたらうたた寝し、「O久保さんとラーメン屋のカウンターに座っているうちにうたた寝し、ハッと気づいたら胸によだれが垂れている」という夢を見て、目が覚めたら胸によだれが垂れている。これすらも予知夢。

1月18日(日)
 言葉は知っているのに実体を知らないもの、「あすなろ」「まほろば」「たまゆら」「がらがらぽん」。
 ビデオで『ルパン対クローン人間』、もうこれで17回目ぐらい。

1月19日(月)
 自分ではどうにもならないいろいろの事あり、プチ鬱。30分で「一人ええじゃないか」状態になる。

1月20日(火)
 ・目玉焼きの黄身の皮を少しだけ破って醤油を1滴垂らしてほじって食べる
 ・カステラにバターを塗る
 ・ついつい指の匂いを嗅いでしまう
 以上のことを止めないかぎり、永遠に大人の女とは呼ばれない。

1月21日(水)
 「毛根は死なず、ただ消え去るのみ」というフレーズ。
 二度寝して、「フトンのように大きいピザを引きずって友人の誕生パーティに行く」という極彩色の夢。

1月22日(木)
 誰がどこが何が暖冬か。

1月23日(金)
 実際に人が言っているのを聞いたことがない言葉、「〜かい?」「まあ、……だわ!」「(人さし指でおでこをつついて)こいつう!」

1月24日(土)
 本気で地獄のヘルが目前に迫っているというのに『ハチミツとクローバー』と『ゴールデンラッキー』と『さくらん』を平行読み。

1月25日(日)
 「R35指定」というフレーズ。
 「敬虔な悪魔崇拝者」というフレーズ。

1月26日(月)
 梅酒のおつまみにカステラを食べれば吐きそうになると知れ。

1月28日(水)
 夜、S社奴隷頭E木、M本タロ、K村由花男、元奴隷T内、K子ちゃんと赤坂の謎のタイ料理屋R。T崎社長との合流は未遂に終わる。

1月29日(木)
 「手乗り部長」というフレーズ。

1月30日(金)
 夜、作務衣許すまじ、略してサムユルの会。彼女連れのN元さんは歩きながら小声で「……恋……」とつぶやくなど春。小学校先輩T内Y三さんの主張、「子供のころ肥満児だった奴は大人になってもその過去は消せない、なぜなら巨乳だけは元に戻らないからで、それが証拠に自分もそうである」。

1月31日(土)
 人間失格の日。だらけて何もせず、よだれ垂らしてビール。皿洗わずテレビ。読む本はマンガ。

U1087 気になる部分
U1087 気になる部分

岸本佐知子著
税込価格966円 (本体価格920円)

 眠れぬ夜の「ひとり尻取り」、満員電車のキテレツさんたち、屈辱の幼稚園時代──ヘンでせつない日常を強烈なユーモアで綴る、名翻訳家の衝撃のエッセイ集。ボーナストラック収録。

連載・エッセイ
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