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連載・エッセイ

10)算数は得意ですか? ―2006.12.12

外国語をはじめる人も、その予定はない人も。
まずは寝ころんで、コレ読んで。
──【言葉のしくみ】シリーズ刊行記念エッセイ

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 恋もそうですが,人生で大切なものに時間がありますね.だれにとっても一日は24時間しかありません.ここではその大切な時間を示す「数」を見ていきましょう.

  이십사

 文字から韓国語だとわかりますね.이は「2」,십は「10」,사は「4」のことです.「2」「10」「4」をつづけて読むと…….そう,「24」です.さすがお隣の国.これはわかりやすいですね.
 でも,時間の感じ方は人それぞれ.「しくみ」も多様です.

  vierundzwanzig

 ずいぶんと長い語ですね.長い語といえば,ドイツ語です.これはvier,und,zwanzigの3語がつながってできたものなのですが,vierは「4」,zwanzigは「20」,そしてあいだのundは「そして」という意味です.つまり,一の位の数を先にだし,「そして」十の位の数をつづけているのです.面白いとらえ方ですね.
 では,ドイツのお隣のフランスはどうでしょう.

  vingt-quatre
 
 vingtは「20」,quatreは「4」で,その2つがハイフンで結ばれています.お隣だからといって「しくみ」が同じとはかぎりません.
 そういえば,この【言葉のしくみ】シリーズは白水社創立90周年記念出版でした.最後に「90」で締めくくりましょう.

  quatre-vingt-dix

 quatreとvingtはさきほど見た「4」と「20」.その後ろのdixは「10」のことです.どうやったら「90」になるのでしょうか.
 4に20を掛け,それに10を足すと…….フランス人は算数が得意なんですね.


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