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連載・エッセイ

【20】 フィンランド語のしくみ ―2007.05.10

 ヘルシンキ経由でヨーロッパへ出かけることが多い。フィンランド航空のホームページには「日本・ヨーロッパ最速最短」というキャッチコピーがあるが、フィンランドは日本から直行便で飛べる、最も近いヨーロッパなのである。

 乗り継ぎの関係で、ヘルシンキに泊まることもしばしば。町は清潔で、デザインは洒落ている。本屋に入ると装禎の美しさが目を引く。経由だけではもったいないくらい。これでことばが分かったら、さらに楽しいはず。
でも、フィンランド語ってどんな言語なんだろう。参考書はそれほど多くないし、テレビやラジオでも教えてくれない。中途半端に調べてしまうと、母音調和現象があるとか、格が十五もあるといった、オソロシイ情報ばかりが目につく。さあ、そんなことを忘れて、『フィンランド語のしくみ』を開きましょう。

 文字と発音はとってもシンプル。テンテンやマルを上につける文字が少しあるだけで、基本はローマ字読み。これで町の看板も読める(ただし、ヘルシンキにはスウェーデン語もたくさんあるけど)。
じゃあその先は? 実はこのフィンランド語、ヨーロッパの大多数の言語とはグループが異なり、そのため違いも大きい。でも大丈夫、ゆっくりと進んでいけば、必ずしくみが見えてくる。言語学の知識も、余計な心配も無用である。

 この本の帯に「まずは寝ころんで、コレ読んで」とあるので、実際に寝そべって開くと、付属のミニCDのせいでちょっと持ちにくいかもしれない。そういうときはCDをプレーヤーにセットして、実際の音を聴きながら寝そべりましょう。

 現地へ出かけたくなったら、この本といっしょにフィンランドへ行きましょう。「しくみ」シリーズは部屋で読むのもいいけれど、飛行機内で読んで、さらに現地で読めば、もっと楽しくなること請け合いだ。

 ついでだが、ピエニ・カウッパ著『ゴー! ゴー! フィンランド』(ブルース・インターアクションズ)もフィンランド気分を高めてくれる写真満載の本。サイズも「しくみ」に近いので、こちらもいっしょにカバンへ忍ばせましょう。

フィンランド語のしくみ
フィンランド語のしくみ

吉田欣吾著
税込価格1,680円 (本体価格1,600円)

 はじめての外国語なのにスラスラ読める!  文法用語や表に頼らない、とっても楽しい入門書です。名前しか知らなかった“言葉”が、あなたのお気に入りになるかもしれません。

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