《エクス・リブリス》とは、「蔵書票;〜の蔵書から」を意味します。独創的な世界の文学を厳選して贈るシリーズです。
❖ 最新刊 ❖
ティンカーズ
Tinkers
ポール・ハーディング
Paul Harding
小竹由美子訳
引退後、時計の修理屋を営むジョージ。死の床にある彼の脳裏を、行商人だった父との記憶、人生の幾多の場面が去来する。デビュー作にしてピュリツァー賞を受賞した、胸を打つ小さな大傑作。
❖ 好評既刊 ❖
河・岸
The Boat to Redemption
蘇童
Su Tong
飯塚容訳
文化大革命の時代、父と息子の13年間にわたる船上生活と、少女への恋と性の目覚めを、少年の視点から伝奇的に描く。中国の実力派作家による、哀愁とユーモアが横溢する傑作長篇!

地図になかった世界
The Known World
エドワード・P・ジョーンズ
Edward P. Jones
小澤英実訳
南北戦争以前、「黒人に所有された黒人奴隷」たちを描いた歴史長篇。日々の暮らしの喜怒哀楽を静かに語り、胸を打つ。ピュリツァー賞ほか主要文学賞を独占した話題作。柴田元幸氏推薦!

ブエノスアイレス食堂
Manual Del Caníbal
カルロス・バルマセーダ
Carlos Balmaceda
柳原孝敦訳
故郷喪失者のイタリア人移民の苦難の歴史と、アルゼンチン軍事政権下の悲劇が交錯し、双子の料理人が残した指南書の驚嘆の運命、多彩な絶品料理、猟奇的事件を濃密に物語る異色作!

デニーロ・ゲーム
De Niro's Game
ラウィ・ハージ
Rawi Hage
中野学而訳
内戦下のベイルートで、過酷な日常を生きる少年バッサームと、「デニーロ」と呼ばれる幼なじみのジョルジュ、二人の友情の行方は? 国際IMPACダブリン文学賞受賞作。

イルストラード
Ilustrado
ミゲル・シフーコ
Miguel Syjuco
中野学而訳
巨匠作家が死体で発見され、未完の小説が消えた!? 助手ミゲルは真相を求めてフィリピンに赴くが、捜査は難航する……。注目の新人による、多数の声をちりばめた迷宮的な長篇。

ヴァレンタインズ
Ut og stjæle hester
オラフ・オラフソン
Olaf Olafsson
岩本正恵訳
「一月」から「十二月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた、O・ヘンリー賞受賞作を含む12篇。現代アイスランド文学の旗手による、珠玉の第一短篇集。

兵士はどうやってグラモフォンを修理するか
Ut og stjæle hester
サーシャ・スタニシチ
Saša Stanišić
浅井晶子訳
1992年に勃発したボスニア紛争の前後、ひとりの少年の目を通して語られる小さな町とそこに暮らす人々の運命。実際に戦火を逃れて祖国を脱出し、ドイツ語で創作するボスニア出身の新星による傑作長編

馬を盗みに
Ut og stjæle hester
ペール・ペッテルソン
Per Petterson
西田英恵訳
「ぼくら、馬を盗みに行くんだ」1948年、スウェーデン国境に近いノルウェーの村で、父さんと過ごした15歳の夏。老境にさしかかった「わたし」の脳裏に少年時代の思い出がよみがえる。

昼の家、夜の家
DOM DZIENNY, DON NOCNY
オルガ・トカルチュク
Olga Tokarczuk
小椋彩訳
チェコとの国境地帯にある小さな町ノヴァ・ルダ。そこに移り住んだ語り手の紡ぐ夢、記憶、逸話、伝説……国境の揺れ動いてきた土地の記憶を伝える、新世代のポーランド人作家による傑作長編。

ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン
The Irresistible Inheritance of Wilberforce
ポール・トーディ
Paul Torday
小竹由美子訳
『イエメンで鮭釣りを』に続くトーディの第二作!ボルドーワインの虜となった若き実業家の転落を、ユーモラスかつ苦味に満ちた語りで、四つの「ヴィンテージ(醸造年)」を遡りながら描き出す。

そんな日の雨傘に
Ein Regenschirm für diesen Tag
ヴィルヘルム・ゲナツィーノ
Wilhelm Genazino
鈴木仁子訳
靴の試し履きの仕事で、街を歩いて観察する中年男の独り言。関係した女性たち、子ども時代の光景……居心地の悪さと恥ずかしさ、滑稽で哀切に満ちた人生を描く。

野生の探偵たち
Los detectives
salvajes
ロベルト・ボラーニョ
Roberto Bolaño
柳原孝敦、松本健二訳
謎の女流詩人を探してメキシコ北部の砂漠に向かった詩人志望の若者たち、その足跡を証言する複数の人物。時代と大陸を越えて二人の詩人=探偵のたどり着く先は? 作家初の長編にして最高傑作。

煙の樹
Tree of Smoke
デニス・ジョンソン
Denis Johnson
藤井光訳
ベトナム戦争下、元米軍大佐サンズとその甥スキップによる情報作戦の成否は?『ジーザス・サン』の作家が到達した、「戦争と人間」の極限。山形浩生氏推薦!《全米図書賞》受賞作品。

青い野を歩く
Walk the Blue Fields
クレア・キーガン
Claire Keegan
岩本正恵訳
名もなき人びとの恋愛、不倫、小さな決断を描いた世界は、「アイリッシュ・バラッド」の味わいと、哀しみ、ユーモアが漂う。アイルランドの新世代による、傑作短篇集。小池昌代氏推薦!

悲しみを聴く石
Syngué sabour
アティーク・ラヒーミー
Atiq RAHIMI関口涼子訳
戦場から植物状態となって戻った男。コーランの祈りを唱えながら看病を続ける妻。やがて女は、快復の兆しを見せない夫に向かって、誰にも告げたことのない罪深い秘密を語り始める……。

ミスター・ピップ
Mister Pip
ロイド・ジョーンズ
Lloyd Jones
大友りお訳
島の少女マティルダは、白人の先生に導かれ、ディケンズの『大いなる遺産』を読み、その世界に魅せられる。忍び寄る独立抗争の影……最高潮に息をのむ展開と結末が! 英連邦作家賞受賞作品。

通話
Llamadas telefónicas
ロベルト・ボラーニョ
Roberto Bolaño
松本健二訳
スペインに亡命中のアルゼンチン人作家と〈僕〉との奇妙な友情を描く「センシニ」をはじめ、心を揺さぶる14の人生の物語。ラテンアメリカの新たな巨匠による、初期の傑作短編集。

イエメンで鮭釣りを
Salmon Fishing in the Yemen
ポール・トーディ
Paul Torday
小竹由美子訳
砂漠の国に鮭を放つ!? イギリス政府も巻きこんだ奇想天外な計画「イエメン鮭プロジェクト」の顛末はいかに……処女作にしてイギリスで40万部を記録したベストセラー長編。

ジーザス・サン
Jesus' Son
デニス・ジョンソン
Denis Johnson
柴田元幸訳
緊急治療室でぶらぶらする俺、目にナイフが刺さった男。犯罪、麻薬、暴力……最果てでもがき、生きる、破滅的な人びと。悪夢なのか、覚めているのか? 乾いた語りが心を震わす短編。
『河・岸』本日発売です
第19回配本となります蘇童著/飯塚容訳『河・岸』がいよいよ発売となりました。タイトルは「かわぎし」と読みます。シリーズとしては初めて、白水社としても珍しい中国作品です。
蘇童は現代中国文壇を代表する実力派として高く評価されており、邦訳も『飛べない龍』(文芸社)『碧奴』(角川書店)が刊行されています。また本作もマン・アジアン文学賞をはじめ数々の文学賞を受賞しています。
「河」(水上)と「岸」(陸上)を対比させ、血統の正しさや性のタブーに挑み、圧倒的なスケールで迫ります。どうぞおたのしみください。
今回のカバー装画は小澤有希子さんに描きおろしていただきました。
すばらしい装画ですので、帯を取った状態の写真や制作の裏話をぜひ小澤さんのサイトでご覧ください。
89cm.net/小澤有希子ウェブサイト「白水社「河・岸」の装画を描かせていただきました」

■第19回配本『河・岸』■2012.02.15
次回よんともはゲストに坂川栄治さん
ガイブンファンには毎度おなじみ流浪のイベント、今回のゲストは様々な書籍の装幀も手がけているアート・ディレクターの坂川栄治さんです。
《第19回 読んでいいとも!ガイブンの輪》
豊崎由美×坂川栄治 トークショー
■日時:2012年2月25日(土)18時00分~(開場17時30分)
■場所:MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店 喫茶コーナー (東急百貨店本店7階)
□定員:50名
□参加費無料
※お申し込みはお電話 03-5456-2111 にて(ご来店の場合はメインレジカウンターにて)承ります。
詳細はこちら
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店・フェアイベント情報
「読んでいいとも!ガイブンの輪」(通称「よんとも」)は書評家の豊崎由美さんが「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」方式でゲストをお招きし、素敵な本屋さんを転々として海外文学について合う流浪番組、ではなくトークショーです。これまで、野崎歓さん→川上弘美さん→岸本佐知子さん→榎本俊二さん→本谷有希子さん→〔特別編・柴田元幸さん+若島正さん〕→宮沢章夫さん→前田司郎さん→〔特別編・大森望さん+岸本佐知子さん〕→石川直樹さん→鴻巣友季子さん→〔特別編・群像社×水声社×未知谷編集者〕→片岡義男さん→小池昌代さん→青柳いづみこさん→古屋美登里さん→影山徹さん→〔特別編・いしいしんじさん〕……と海外文学好きのお友達を紹介していただきました。今回は影山徹さんからのご紹介でアート・ディレクター・装丁家の坂川栄治さんをお招きいたします!!
◆プロフィール◆
豊崎由美(とよざき・ゆみ)
ライター、書評家。「GINZA」「本の雑誌」「TVBros.」「文藝」などで書評を多数連載。
主な著書に『そんなに読んで、どうするの?』『どれだけ読めば、気がすむの?』(共にアスペクト)、『正直書評。』(学習研究社)、『勝てる読書』(河出書房新社)『ニッポンの書評』(光文社新書)などがある。
公式HP『書評王の島』 http://d.hatena.ne.jp/bookreviewking
坂川栄治(さかがわ・えいじ)
1952年北海道生まれ。アート・ディレクター、装丁家、文章家、写真家。
雑誌『SWITCH』を創刊から4年間、アートディレクションをする。1987年坂川事務所設立。書籍の装丁だけでなく、広告・PR誌・CD・映画・空間デザインのディレクションをするなど幅広く活動する。1993年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。代表作に吉本ばなな『TUGUMI』(中央公論新社)、ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』(NHK出版)がある。今まで手掛けた装丁本は3000冊を超える。
著書に『写真生活』(晶文社)『遠別少年』(光文社文庫)『「光の家具」照明』(TOTO出版)『捨てられない手紙の書き方』(ビジネス社)がある。

■■最新情報■2012.02.09
よんとも・2011年年末特別篇がYouTubeで視聴できます
このサイトをご覧の熱心なガイブンファンの方はすでにご存知かもしれませんが……。
よんとも(「読んでいいとも!ガイブンの輪」)初の東京以外での開催となった京都ガケ書房さんでいしいしんじさんをお招きした年末特別篇のムービーがYouTubeにアップされています。
笑いも涙もガイブン情報もてんこ盛りの怒涛のノンストップ・トーク1時間35分!
どうぞおたのしみください。

■■最新情報■2012.02.09
「越境する作家たち」いしいしんじさん&都甲幸治さん選書とコメント
トークイベントもブックフェアも大好評だった、ジュンク堂書店池袋本店さんの「越境する作家たち」。
(イベント情報はこちら
)
今回トークイベントにご出演いただいたいしいしんじさんと都甲幸治さんには、ブックフェアにも選書とPOP用コメントでご協力いただきました。
お二人が推薦する「越境する作家たち」はこちらです。
ガイブンファンなら要チェックな作品ばかりが並びました!
いしいしんじさん
『われらが歌う時』
リチャード・パワーズ(新潮社)
肌の色の境界線を、うまれもった声と音楽センス、家族愛で蕩かせていく兄弟。時間と空間を越え、音楽はひとをつなぐ。
『転生夢現』
莫言(中央公論新社)
ロバ、牛、豚、犬、猿と転生しつつ、中国の変転する歴史を目撃する。「これまで読んだなかでいちばんおもしろい小説」としょっちゅういっています。
『野生の探偵たち』
ロベルト・ボラーニョ(白水社)
他の何にも似ていない、オリジナルの小説世界。冒頭の一行だけでふっとばされる。ページを開いて、その一行を、まずは読んでみてください。
都甲幸治さん
『ペインティッド・バード』
イェジー・コシンスキ(松籟社)
これほど残酷で美しい作品があるだろうか。ナチス支配下の東欧でユダヤ人と疑われた少年が一人生き抜く物語。
『野生の探偵たち』
あまりの面白さに驚いてしまう。自称詩人が世界をさまよい、決闘し、愛する。現代文学の最先端がここにある。
『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』
ジュノ・ディアス(新潮社)
デブでオタクのオスカーの初体験はなんと、ドミニカの絶世の美女とだった? 中南米文学と日本文化の激突作品。
『アメリカにいる、きみ』
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(河出書房新社)
胸がキュンとしたいならアディーチェで決まりだ。人を好きになる瞬間を掴むのがここまでうまい作家はいない。
『宇宙飛行士 オモン・ラー』
ヴィクトル・ペレーヴィン(群像社)
人力宇宙船で月までひとっ飛び? 過剰なおふざけと痛烈な皮肉で、ソ連や現代社会の闇をえぐり出す天才作家。

■第8回配本『野生の探偵たち』■2012.02.03
『地図になかった世界』感想ツイートまとめ
『地図になかった世界』の翻訳者である小澤英実さんが、本書の感想ツイートをまとめてくださっています。
togetter「エドワード・P・ジョーンズ『地図になかった世界』(白水社)の感想ツイートまとめ」
お読みになった方も、読んでみたいという方も、ぜひご感想をツイートしてください。

■第18回配本『地図になかった世界』■2012.02.03
《エクス・リブリス》
の特色
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欧米はもとより、ラテンアメリカ、ロシア、東欧、アジア、オセアニア、アフリカまで、まさに「世界の文学」を幅広く紹介していきます。
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頭角を現し、注目を集めている新人、気鋭から、隠れた名作家まで、今こそ読んで新しい、ユニークで意欲的な作品を厳選します。
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柴田元幸、岸本佐知子、岩本正恵、野崎歓、鈴木仁子、沼野恭子ら第一線の翻訳家をはじめ、藤井光(アメリカ文学)、渋谷豊(フランス文学)、松本健二(ラテンアメリカ文学)ら新進翻訳家を積極的に起用します。
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装丁家、緒方修一による、各作品にふさわしい清新なデザイン、瀟洒な造本、読みやすい本文レイアウトでお届けします。
推薦のことば
「期待の現代文学」
柴田元幸
世界のいろんな場所で、日々いろんないい小説が書かれ、出版されている。だから、「この本をぜひ出したい」という編集者がいて、「この本をぜひ訳したい」という翻訳者がいて、その情熱を共有する人間が周りに何人かいれば、とてもいい現代文学のシリーズが出来ると思うし、事実このシリーズ、かなりそうなりつつあります。

「太陽との距離」
古川日出男
世界には中心はない。ある偉大な作家がAという地域にいても、Aこそが核だ、とは断言できない。ある革新的な作品がBという国(の言語)で書かれていても、Bの国語こそが今後の文学の核となる言語だ、とは判断できない。だが地球上のどんな場所も、太陽とは等距離だ。それを理解した新しい“本”だけが、ここに世界文学として届けられるだろう。

「本を片手に旅するように」
桜庭一樹
飛行機に乗ったら世界が、「おぉ!」ぎゅんと狭くなるように。タイムマシンに乗ったら、「あれ?」過去がもうすぐ外に在るように。「エクス・リブリス」の本たちが思わぬ空間と時間に連れてってくれるとよい。あてもなく旅をするように、気楽に、刺激的に世界文学を読み続けることができたらそれだけで幸せです。
今後のラインナップ
カルロス・バルマセダ
柳原孝敦訳
『ブエノスアイレス食堂』
(アルゼンチン)
第17回配本・2011年10月上旬刊行予定
エドワード・P・ジョーンズ
小澤英実訳
『地図にない世界』
(アメリカ)
蘇童
飯塚容訳
『河岸』
(中国)
アルベルト・ルイ・サンチェス
斉藤文子訳
『空気の名前』
(メキシコ)
ジョー・ブレイナード
小林久美子訳
『ぼくは覚えている』
(アメリカ)
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