貧しい人たちに無料で食事を配る慈善協会Les Restos du Cœur。その協会のためにフランス語圏の歌手や有名人が行うチャリティーコンサートがLes Enfoirésで、そのCDが1位を獲得。今回も大御所P.ブリュエルやF.カブレル、C.ディオンなどが参加し、若手でもA.ベントや初登場のCh.ウィレムと人気の歌手が名前を連ねる。同じくLes Enfoirésに初参加したCh.マエは、ファーストアルバムMON PARADISの売り上げも好調。ミュージカルRoi Soleilでルイ14世の弟役を演じ人気を集めた彼は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。R.リュスも注目の新人歌手で、ギターの音色とその歌声、ユーモラスな歌詞が調和した彼の曲は、フランスの音楽の祭典Victoires de la musiqueでアルバム新人賞など2つの賞を受けるという金星をあげた。
本はフランスの政治・社会に関わる作品が上位についている。F.レオタールは大臣経験者でもあり、民主連合の党首を務めたこともある人物で、Ça va mal finirでサルコジ大統領を批判する。Le divorce françaisは、現在のフランスの諸問題の原因をエリートと大衆の不一致にあると論じたエッセイで、双方の問題を指摘しつつ、その和解を目指す。3位のUne vieはモーパッサンの『女の一生』と同タイトルだが、こちらはアウシュビッツを生き抜き、後に欧州議会の議長を務めた政治家、人道的立場を重んじることでも名高いS.ヴェイユの自叙伝。
映画ではBienvenue chez les Ch’tisが350万人以上の観客を集め大ヒット。フランス北部の方言やその土地の雰囲気をユーモアに描き、北部のマイナスイメージを打ち壊す。3位のMR 73は元刑事のO.マルシャル監督が刑事たちへのオマージュとして完成させた作品。2位には公開1週目のアドベンチャー映画『紀元前1万年』が入った。


