お知らせ

71~80件 (全1265件)

 今月おすすめの本 - 2024.01.09

今月おすすめの本の注文書を更新いたしました。
恒例の前月のベストテン(今回は2023年12月)だけでなく、2023年の年間ベストテンも掲載しております。
ぜひご利用ください。

>注文書(PDF)

 新刊案内(2024年2月) - 2024.01.09

新刊案内(2024年2月刊)をアップしました。

>新刊案内・新刊委託指定書(PDF)

 台湾総統選挙 - 2024.01.07

東アジア情勢の未来を占う台湾総統選挙が1月13日に行われます。
台湾や中台関係をより深く理解するための6冊を選書いたしました。
貴店の棚作りにご活用ください。

>注文書(PDF)

 2/9青木順子『テーマで学ぶノルウェー語』刊行記念トークイベント - 2024.01.06

(ひるねこBOOKSブログより)

『テーマで学ぶノルウェー語 読む・聞く・書くの総合レッスン』刊行記念トークイベント

『テーマで学ぶノルウェー語 読む・聞く・書くの総合レッスン』(白水社)の刊行を記念し、著者の青木順子さんをお招きしてイベントを開催します。

「その他の外国語」に分類される外国語を学ぼうとすると様々な壁にはばまれます。
「初心者用のテキストしか存在しない」はそうした壁の一つでしょう。
そこで、もっと上を目指したい方に向けて、『テーマで学ぶノルウェー語 読む・聞く・書くの総合レッスン』(白水社)を1月末に刊行いたします!

トークショーでは著者の青木順子が、本書誕生までのストーリーをたっぷりと語ります!
何となく作ってみた企画書→シリーズもの以外は初で、類書もない中、暗中模索する執筆→介護が始まり「もうダメかも」と弱気になった日々…どうする、私??

しかーし、ノルウェー語愛が勝りました!
- ノルウェーを理解するために大事な18のテーマをノルウェー語&日本語のテキストで読解- 基本の文法練習問題という語学書の基本を押さえつつ、「ノルウェー愛クイズ」や「コラム」をプラスして遊び心のある語学書になっています。他にもたくさんのおまけがついて充実した1冊!
録音の様子を綴ったブログもご参照ください↓
https://www.norway-yumenet.com/archives/8231

ひるねこBOOKSさんが移転してから、私にとって初めてのトークショーです。
決して多くはないノルウェー語愛好者のみなさま。谷中に集結し、ノルウェー語愛を叫びましょう!ノルウェー夢ネットオリジナル「ノルウェーミニZINE」を参加者の皆さんにプレゼントいたします。

ご応募をお待ちしています。Velkommen!

※『テーマで学ぶノルウェー語 読む・聞く・書くの総合レッスン』の詳細は
https://hiruneko.thebase.in/items/81844713
イベント参加の方は当日お渡しとなります。
参加が難しい方は通販をご利用ください。

●日時:2024年2月9日(金)19:00~20:30(開場18:45)
●場所:ひるねこBOOKS
〈台東区谷中2-5-22-101〉地下鉄「根津」「千駄木」駅より徒歩約7分
●定員:10名
●参加費:
・チケットA 書籍付き 5,160円(書籍代3,960円+参加費1,200円)
・チケットB 書籍なし 1,500円
事前振込制となります。
※参加をご希望の方は、下記メールアドレスまで、
〈お名前、TEL、参加人数、チケット種類 A or B 〉をご連絡ください。
⇒hirunekobooks@gmail.com 
件名「2/9『テーマで学ぶノルウェー語』トークイベント参加希望」


☆プロフィール
青木順子
1968年生。ノルウェー国立ヴォルダカレッジ、オスロ大学に留学。帰国後、ノルウェーの情報提供を目的としたコミュニティー・サイト「ノルウェー夢ネット」https://www.norway-yumenet.comを開設。講演講師、通訳翻訳、ならびにブログやSNSを通じノルウェーの情報発信を行っている。著書に『ノルウェー語のしくみ〈新版〉』『ニューエクスプレスプラスノルウェー語』、『「その他の外国文学」の翻訳者』(インタビュー、白水社)など。訳書に『パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに』(G.ダーレ&S.ニーフース、共訳、ひさかたチャイルド)、『うちってやっぱりなんかへん?』(トーリル・コーヴェ、偕成社)、『わたしの糸』(トーリル・コーヴェ、西村書店)など。

関連書籍はこちら

 2023年・売上トップ10 - 2023.12.31


2023年 売上トップ10
※2022年10月以降の新刊を対象としています。

順位 書名
第1位 中世への旅 騎士と城[白水Uブックス]
ハインリヒ・プレティヒャ 著
平尾浩三 訳

城での生活、日々の仕事や娯楽など、騎士文化最盛期のヨーロッパの騎士たちの日常生活。書泉グランデさんの熱意に応え復刊、異例の大増刷が話題に。
第2位 中世への旅 都市と庶民[白水Uブックス]
ハインリヒ・プレティヒャ 著
関楠生 訳

『騎士と城』の大ヒットを受けて緊急Uブックス化。時代の担い手が騎士から市民へと交代した中世後期、都市に住むさまざまな職業の人々とその暮らしを描く。
第3位 中世への旅 農民戦争と傭兵[白水Uブックス]
ハインリヒ・プレティヒャ 著
関楠生 訳

こちらも緊急出版。中世から近代への大転換期、没落した騎士に代わり傭兵が活躍。ヴァレンシュタインら著名な傭兵隊長や農民戦争、三十年戦争を描く。
第4位 まいにちふれるフランス語手帳2023(リンクは2024年度版)
トリコロル・パリ 監修
ふらんす編集部 編

フランスにまつわるエッセイや単語集など満載で、学習にも最適。大好評を受けて、2024年版ではドイツ語、スペイン語、中国語も新たに仲間入り!
第5位 話の終わり[白水Uブックス]
リディア・デイヴィス 著
岸本佐知子 訳

「アメリカ文学の静かな巨人」デイヴィスの代表作にして無二の長編。かつての恋愛の記憶を綴る〈私〉の思考を硬質な筆致で描き出す。
第6位 経済学の壁 教科書の「前提」を問う
前田裕之 著

新古典派からマルクス経済学、行動経済学から神経経済学まで、「学派」の壁を超えたはじめての経済学入門! 新たな地図で経済学の海へ。
第7位 しくみが身につく手話1 入門編
前川和美、下谷奈津子、平英司 著

ろう者が日常で使う手話の入門書。付属DVDで動画を見ながら、「目でみることば」のしくみを身につけて、自分のことを手話で表してみましょう。
第8位 市民的抵抗 非暴力が社会を変える
エリカ・チェノウェス 著
小林綾子 訳

「ある国の人口の3.5%が非暴力で立ち上がれば、社会は変わる」。世界中で話題をさらったハーバード大教授による現代革命論。斎藤幸平さん推薦!
第9位 インド外交の流儀 先行き不透明な世界に向けた戦略
S・ジャイシャンカル 著
笠井亮平 訳

インド外交の役割から今後の展開に至るまで、現役の外相がその「手の内」を明かし、米中日を中心に変貌著しい国際関係の見取図を示す。
第10位 しくみが身につく手話2 初級編
前川和美、下谷奈津子、平英司 著

手話の入門を終えた人のための学習書。基本をおさらいし、手話ならではのCL 表現などを、詳しい解説と練習問題で身につけます。DVD付。


今年は特別企画として、白水社の社員が今年どんな本を読んだかご紹介いたします。
勝手に選んで、おまけも勝手につけたりつけなかったり。おひまなときにご笑覧ください。(回答到着次第、随時更新します。)

白水社社員の選ぶ「2023年わたしの3冊」(&おまけ)

◎語学書編集部・NK選
『沖縄怪異譚大全 いにしえからの都市伝説』小原猛、ボーダーインク
今帰仁にあるヤガンナ島には「セーナ」と呼ばれるマジムン=魔物がいるそうな。墓場として使われていたこの島に立ち入る者があると、男のセーマなら性器を、女のセーマなら膝まで垂れる乳房を、相手の口に突っ込んで窒息死させる。その手口が常軌を逸したところがなんとも恐ろしく思われます。けれど本当に恐ろしいのはセーマかどうか、わたしにはわかりません。戦後、島には米兵がやってきて墓の口を開き、骨壺を盗掘し、サバイバルゲームの舞台として使い、あたりにはBB弾がただ散らばっているようです。セーマはどこに行ったのでしょうか。
同じ著者と太田基之さんの漫画による『琉球怪談デラックス』もあわせてぜひ。

『海がきこえるⅡ アイがあるから』氷室冴子、徳間書店
昨年の『海がきこえる』に続き、続編のこちらも期待通り新装版に。この2冊を最初に読んだのは小学校5年生くらい。自分にとって、はじめての「子ども向けでない本」という思い入れがあります。高校生は修学旅行でハワイに行くのか!と度肝を抜かれました。
昨年から氷室冴子さんのエッセイ復刊が続きましたね。うれしい限りです。『ターン 三番目に好き』は時代を感じる設定のせいか世間の評価は低いようですが、自分としてはいまに共通する男女の価値観や心理描写にはっとさせられ、好きな作品です。復刊なりませんかね…?

『解体屋(こわしや)ゲン』原作:星野茂樹/作画:石井さだよし、電書バト
主人公は世界的な爆破解体技術をもつゲンさんこと朝倉厳。建設業の下請け業者として、さまざまな仕事に関わっていきます。苦しい経営のなかでも工夫と挑戦を忘れず、仲間と励まし合う登場人物たちに、こちらも仕事への意欲がメラメラとおこってくるお仕事マンガです。また、ゼネコンの談合、外国人労働者、環境問題といった建築関係以外にも、選挙やアルコール依存症、育休など、社会に暮らす誰しもに関わるテーマが描かれる社会派マンガとも。新社会人にぜひ読んでもらいたいです。

(2023年のベストアルバム3)
1 『Parade』思い出野郎Aチーム
もはや我が家の愛唱歌といっていいほど家族みんなで聞き倒した一枚。今作はミドルテンポが気持ちよく、踊りたくなるのは相変わらずですが、歌詞も抜群。切実で、だけどポジティブなメッセージソングにとにかく励まされます。2024年も「何もかも違う誰かと生きて」いくことを目指したいと思います。

2 『Happy』Marius Neset Quintet
ノルウェーのジャズサックス奏者、マリウス・ネセットの新譜。2017年の『Circle Of Chimes』以降、追いかけています。これまでオーケストラなど大編成をバックにしてきましたが、今回はクインテット!演奏技術ももちろんですが、やっぱり曲がすごくて、どこに連れていかれるのかまったくわからないドライブ感が最高です。

3 『098RADIO vol.1 Hosted by Awich』
Awichと沖縄出身のラッパーたちによるコンピ盤で、沖縄色が濃厚に感じられて今年のヘビーローテーションになりました。カジマヤーのお祝いを思わせる「Longiness」のMVは何度見ても飽きません。名店「赤とんぼ」の前で歌うCHICO CARLITOもすてき。フィジカルリリースがないのが残念。

◎営業・宣伝部・KK選
3冊だけというのは難しいので、自分の好きな分野から1冊ずつ選んでみました。
・カレーの本
『厨房で見る夢 在日ネパール人コックと家族の悲哀と希望』
ビゼイ・ゲワリ著/田中雅子監訳・編著(上智大学出版/ぎょうせい)
簡単に外国旅行に行けるような身分ではないので、日本に移住して飲食業に従事している方々へは敬意を抱いているつもりではあったが、この本のネパール人のみなさんの場合、内戦と貧困で国外で働かざるを得ず、しかも120万円という多額の手数料を借金して来日し、孤独と過重労働に耐え、自国にはないタンドール釜で火傷を負い、メンタルを壊したりしていて、もはや一皿のダルバートの尊さがとてつもないものに感じられる。
・サッカーの本
『高校サッカー 新時代を戦う監督たち』
土屋雅史著(東洋館出版社)
2種年代を見るポイントのひとつが指導者であることは間違いない。登場する6人の監督たちのキャリアは誰ひとり同じではないが、サッカーを究めようとする姿勢は共通している。このような人選と濃密なインタビューを可能にしたのは著者が本物だからだ。自分が2種観戦にはまっていたころ、本当によく現場でお見かけした。これからもサッカーのさまざまな側面を紹介してくれるのをたのしみにしている。
・ヒップホップの本
『カッコの多い手紙』
スリーク、イ・ラン著/吉良佳奈江訳(書肆侃侃房)
昨夏パク・ソルメさんにお会いしたときに韓国ヒップホップが好きだと口を滑らせたら「E SENSEの新しいアルバムが出ましたよ」と即座に返してくれたのは予想外で嬉しかったが、日本でSLEEQの本が出るなんていうのは予想をはるか斜め上方向に超えた出来事だ。とはいえこの本はヒップホップではなく猫とフェミニズムの本なのがよいところ。

◎営業・宣伝部・NY選
『おとうさん、いっしょに遊ぼ』(じゃんぽ~る西 祥伝社)
フランス人の妻と息子2人と暮らす漫画家・じゃんぽ~る西さんが描く日常コミックエッセイです。最高でした。私自身も幼子を育児中ということもあり、重なるエピソードも多く、胸にくるものがあります。
じゃんぽ~る西さんの本はほぼ読んできましたがどれも本当に好きで繰り返し読んでいます。弊社からも『フランス語っぽい日々』刊行中です。これも最高です。未読の方はぜひ!

『ドサ健ばくち地獄』(阿佐田哲也 角川文庫)
刊行から長い年月を経て、今なお読まれ続けているピカレスクロマンの傑作「麻雀放浪記」に登場する人気登場人物「ドサ健」を主人公に据えた悪漢小説です。昭和32年から33年にかけての物語であり、基本博打うちたちがギャンブルで身を滅ぼしていく内容です。
物語内で扱われる博打種目も麻雀、チンチロリン、手ホンビキなど多彩でおもしろいです。
阿佐田哲也の小説は大好きでほぼ読んできたつもりなのですが、なぜかこの小説は見落としていたため2023年に初めて読み、改めて阿佐田哲也最高だなとなりました。本名である色川武大名義の小説もおもしろいです。おすすめです。

『作家ってどうよ?』(鈴木光司・他 角川文庫)
鈴木光司、姫野カオルコ、花村萬月、馳星周。4人の人気作家が作家を志した理由や執筆方法などについて語るエッセイ集です。
姫野カオルコさんが作家はみなさんが思っているよりも地味な生活をしているとお話したかと思えば、馳星周さんはヒット作がでるたびに香港で金を買うという派手なエピソードを披露するなど、ひと口に作家といっても(当然ですが)生活が違いおもしろいなと思いました。
また、姫野カオルコさんはスウェーデンがお好きということで、スウェーデン語についても少し触れられております。電車で読んでいて思わず笑ってしまうエピソードでしたが、スウェーデン語学習者の方には共感できる内容(?)なのかもしれません。

◎営業・宣伝部・IT選
『ブルースと話し込む』ポール・オリヴァー著、日暮泰文訳、土曜社
ブルースという音楽は、十九世紀末から二十世紀頭の米南部に住むアフリカ系アメリカ人たち、奴隷から解放され市民として認められながらも差別され、過酷な労働と生活を強いられた人々の間で生まれた。仕事で疲れ果てた夕暮れ、家で、あるいは路上や農場のかたわらで、ふと言いようのない感情にとらわれて、彼らはギターを手に、歌をうたった。
本書はそんな有名無名のブルース・シンガーたちのインタビュー集で、彼らがどのように暮らし、働き、ブルースを歌ったかが綴られている。素朴に、自然に、会話の途中でもお構いなしに彼らは歌い出す。ブルースは音楽であると同時に、彼らの感情であり、彼らの境遇であり、彼ら自身を表現する言葉でもあった。
ウィリー・トーマスの語る次の言葉がなんだか印象深い。「おれらの音楽は神さまが心の中に植え付けてくれたものでさ」。

『ピカソになりきった男』ギイ・リブ著、鳥取絹子訳、キノブックス
2006年、ひとりの男が逮捕された。名前はギイ・リブ。贋作絵師だった。ピカソ、シャガール、マティス、モディリアーニ……、彼の描いた贋作は、いまだ偉大な画家たちのオリジナルとして証明書が与えられカタログの中に紛れ込んでいる。「ピカソが生きていたら、彼を雇ったであろう」、裁判のなかでひとりの美術評論家はそう証言した。
画家たちの人生をたどり、その技術を追い求め、画布の前では彼らになりきり、多くの鑑定家や画家の家族たちの目を騙し(ピカソの娘は父がこの絵を描いているのを見たとまで語った)、コレクターたちに感動を与えた奇妙な画家ギイ・リブの、波乱盤上の人生とともにアートマーケットの裏側に迫る自伝。

『内なる辺境、都市への回廊』安部公房著、中央公論社
安部公房は小説のイメージが強いが随筆も面白い。定住することなくさすらい、節操もなく何でも食べ、言うなれば類人猿界のアウトサイダーであるアウストラロピテクスたちがなぜ生き残り、現在の人類にまで変容したのか。国境によって区切られ、どこもかしこも〈誰かの〉土地であるこの社会で生きることは本当に自然のことなのか。軍服にまで反映される過剰なまでに牧歌的、民主的なアメリカというイメージ。迫害されつづけるユダヤ人たちの行きつく〈都会〉という辺境。当たり前のことにつまずき疑問を投げかけ、不意に景色が反転していく安部公房文学の川上を覗かせる一冊。

◎製作部・NA選
映画を追え ―フィルムコレクター歴訪の旅
山根貞男 著/草思社
戦前の日本映画は可燃性フィルムに起因する火災や戦争などにより、多数の作品が失われた。そうした「失われた映画たち」を調査・収集する公的機関とは別に、個人でフィルムを集める「フィルムコレクター」たちの元を、日本映画評論の重鎮・山根氏が約30年かけて訪ね歩いた記録。コレクターたちの収集の動機は三者三様で、中には映画に興味がなければ収集への愛着もなく、しかし重要な作品を多数持つ伝説のコレクターも(幻の朝鮮映画『アリラン』を求めて南北朝鮮双方が何度も訪ねてきたとか)。やがて取材の旅はロシアにまで及ぶ。作品云々も重要だが、何より著者自身が映画少年さながら楽しそうに取材の旅を続けているのが伝わり、それが本書の最大の魅力かもしれない。

ROCA  吉川ロカ ストーリーライブ
いしいひさいち 著/(笑)いしい商店
「がんばれ!!タブチくん!!」「ののちゃん」のいしいひさいち氏による、ファド歌手を目指す女子高生・吉川ロカのエピソードをまとめた4コマ集。おっちょこちょいであがり症なロカが、乱暴だが情に厚い友人やひとクセある事務所の人々との交流のなかで徐々に才能を開花させていく。4コマならではのリズムでテンポよく進んでいくが、最後数頁で驚愕の展開に。自費出版ながら大反響を呼んでいたのとファドという題材にも惹かれ、読み始めたところすっかり魅了されラストに唖然、「今年のベストはこれだ!」と叫びたい衝動に駆られた。 
 
宇宙人の部屋
小指 著/RODSIDERS
小社PR誌「白水社の本棚」でも連載中の小指さんが、かつて出版した『宇宙人の食卓』を加筆修正。アルコール依存症の彼氏に振り回される日々とその後のこと、自身も「共依存
」だったという気づきから自らの過去や人間関係と向き合い、もがきながら前へと進んでいく姿が描かれる。次から次へと深刻な事態が起き胸が締めつけられるものの時折ユーモアをにじませ、読後感はなぜか清々しい。新宿の片隅で「埴輪のじいさん」と暮らした日々をつづった傑作青春エッセイ等収録の『人生』など、他の著作もおすすめです。

★おまけ
■日めくりジャズ366 2024年版 
ジャズ録音日調査委員会 編/カンパニー社
『ハリー・スミスは語る』『ソ連メロディヤ・ジャズ盤の宇宙』などニッチな音楽本を世に送るカンパニー社刊行の、ジャズの日めくりカレンダー。シンプルに1日1枚レコードを紹介するものと思っていたら、その日付に録音された盤を紹介する作りで、そのこだわりに唸った。元日は有名なチャーリー・パーカーだが「ジャズ界きっての録音狂、ボリス・ローズがラジオ放送をエアチェックした秘蔵ブート音源」という、サブスクや動画サイトで検索しても到底見つからなそうな激レア盤で初っ端から慄く。素敵なデザインなので、まだ一度もめくり破ることなく保管している。

 「現代ビジネス/群像」に『少女、女、ほか』紹介 - 2023.12.30

「現代ビジネス/群像」2023.12.28の「年末年始に読んでほしい!読書のプロ・鴻巣友季子が熱烈におすすめする2023年の小説24作品」で『少女、女、ほか』(バーナディン・エヴァリスト著/渡辺佐智江訳)が紹介されました。

>紹介ページ

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 「現代ビジネス/群像」に『きつね』紹介 - 2023.12.30

「現代ビジネス/群像」2023.12.28の「翻訳家・鴻巣友季子が厳選!2023年のおすすめ小説24作品を大公開」で『きつね』(ドゥブラヴカ・ウグレシッチ著/奥彩子訳)が紹介されました。

>紹介ページ

関連書籍はこちら

 東京新聞12/26付夕刊に『大仏ホテルの幽霊』紹介 - 2023.12.27

東京新聞12月26日付夕刊「海外文学の森へ」で『大仏ホテルの幽霊』(カン・ファギル著/小山内園子訳)が紹介されました。
評者はすんみさんです。

関連書籍はこちら

 読売新聞12/24付に『少女、女、ほか』紹介 - 2023.12.25

読売新聞12/24付本よみうり堂の特集・辛島デイヴィッドさんの「読書委員が選ぶ2023年の3冊」に『少女、女、ほか』(バーナディン・エヴァリスト著/渡辺佐智江訳)が選出されました。

>読売新聞オンライン「本よみうり堂」読書委員が選ぶ「2023年の3冊」<上>

関連書籍はこちら

 毎日新聞12/23付に『ジェイムズ・ボールドウィンのアメリカ』紹介 - 2023.12.25

毎日新聞12/23付今週の本棚の特集・若島正さんの「2023年この3冊」に『ジェイムズ・ボールドウィンのアメリカ 「もう一度始める」ための手引き』(エディ・S・グロード・ジュニア著/秋元由紀訳)が選出されました。

>毎日新聞「今週の本棚」

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