第59回岸田國士戯曲賞発表

第59回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考会が2015年2月16日(月)、東京神田錦町・學士會館で行なわれ、選考の結果、山内ケンジ『トロワグロ』が受賞作と決まりました。正賞は時計、副賞は賞金20万円が贈られ、授賞式は4月27日(月)、午後6時より東京神楽坂・日本出版クラブ会館にて行なわれます。

第59回受賞作品

『トロワグロ』 山内ケンジ

[選考委員のコメント]

 人間を微細に見つめる姿勢が独自の演劇を生んでいる。最終的には人間の浅ましさを描くことになるのだが、人が“芝居する”必然を観客は知らされることになる。そういう意味で、きわめて演劇的な作品だ。(岩松 了)

 我々が日頃交わしている言葉に潜む危うさと日本人が隠しもつ卑小さを、粘着質な筆致で見事に描ききった山内ケンジ氏の「トロワグロ」が受賞しました。  ラストは蛇足とも感じましたが、随所に仕掛けられた悪意たっぷりの笑いも圧倒的でした。(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)

 

[受賞作、および受賞作家の略歴]

受賞者:山内ケンジ(やまうち・けんじ)

受賞作:『トロワグロ』(とろわぐろ)(上演台本)

初演:2014年11月19日〜12月9日(東京・下北沢ザ・スズナリ)

 

生年月日 1958年11月2日

出身地:東京都中野区

所属劇団名:城山羊の会(主宰、劇作家、演出家)

岸田國士戯曲賞 最終候補回数:2回目

他の主な作品;「身の引きしまる思い」、「効率の優先」(第58回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート作品)、「メガネ夫妻のイスタンブール旅行記」、「微笑の壁」、「新しい橋〜le pont neuf〜」、「葡萄と密会」

(写真撮影:尾鷲陽介)

 

[最終候補作品] (作者五十音順、敬称略)

桑原裕子『痕跡(あとあと)』(上演台本)

角ひろみ『囁谷シルバー男声合唱団』(上演台本)

田村孝裕『世界は噓で出来ている』(上演台本)

福原充則『つんざき行路、されるがまま』(上演台本)

古川日出男『冬眠する熊に添い寝してごらん』(新潮社刊)

ペヤンヌマキ『男たらし』(上演台本)

山内ケンジ『トロワグロ』(上演台本)

山本卓卓『うまれてないからまだしねない』(上演台本)

 

[選考委員]

岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、松尾スズキ、松田正隆、宮沢章夫(五十音順、敬称略)

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