歩道橋の魔術師

台湾で今もっとも旬な若手による、ノスタルジックな連作短篇集。

著者 呉明益
天野 健太郎
ジャンル 一般書 > 海外文学 > 小説
おすすめ
シリーズ 一般書 > エクス・リブリス
出版年月日 2015/04/23
ISBN 9784560090398
判型・ページ数 4-6・212ページ
定価 本体2,100円+税
在庫 在庫あり

内容説明

台湾で今もっとも旬な若手による、ノスタルジックな連作短篇集

1979年、台北。物売りが立つ歩道橋には、子供たちに不思議なマジックを披露する「魔術師」がいた――。今はなき「中華商場」と人々のささやかなエピソードを紡ぐ、ノスタルジックな連作短篇集。

幼年時代の懐かしい匂いに満ちた9つの物語

1979年、台北。西門町と台北駅の間、幹線道路にそって壁のように立ち並ぶ「中華商場」。物売りが立つ商場の歩道橋には、子供たちに不思議なマジックを披露する「魔術師」がいた——。現代台湾文学を牽引し、国外での評価も高まりつつある、今もっとも旬な若手による連作短篇集。
現在の「ぼく」「わたし」がふとしたきっかけで旧友と出会い、「中華商場」で育った幼年期を思い出し、語り合ううち、「魔術師」をめぐる記憶が次第に甦る。歩道橋で靴を売っていた少年、親と喧嘩して商場から3か月姿を消した少年、石獅子に呪われ、火事となった家で唯一生き残った少女と鍵屋の息子の初恋……。人生と現実のはざまで、商場の子供たちは逃げ場所やよりどころを魔術師に求める。彼はその謎めいた「魔術」で、子供たちに不思議な出来事を体験させることになる。
日本の読者には「昭和」を思い出させるような台湾らしい生活感と懐かしさが全篇に漂う。語り手の静かな回想が呼び込む、リアルな日常と地続きで起こる幻想的な出来事。精緻な描写力と構成によって、子供時代のささやかなエピソードがノスタルジックな寓話に変わる瞬間を描く、9つのストーリー。

[目次]
歩道橋の魔術師
九十九階
石獅子は覚えている
ギラギラと太陽が照りつける道にゾウがいた
ギター弾きの恋
金魚
鳥を飼う
唐(とう)さんの仕立屋
光は流れる水のように
レインツリーの魔術師

 訳者あとがき

[原題]天橋上的魔術師

[著者略歴]
呉明益(ご・めいえき)
1971年、台湾・台北生まれ。小説家、エッセイスト。国立東華大学中国文学部教授。輔仁大学マスメディア学部卒業、国立中央大学中国文学部で博士号取得。短篇集『本日公休』(1997年)でデビュー。写真、イラストも手がけた自然エッセイ『迷蝶誌』(2000年)、『家離水邊那麼近』(2007年)、長篇小説『睡眠的航線』(2007年)、短篇集『天橋上的魔術師』(2012年)、写真評論・エッセイ集『浮光』(2014年)などバラエティに富む作品を発表する。2003年、2007年、2011年、2012年、2014年に『中国時報』「開巻十大好書」選出、2004年雑誌『文訊』新世紀セレクション選出、2007年香港『亜洲週刊』年間十大小説選出、2008年、2012年台北国際ブックフェア賞(小説部門)など受賞多数。長篇小説『複眼人』(2011年)は英語版が刊行され、高い評価を得た。今年は最新長篇小説『單車失竊記』が刊行される。

[訳者略歴]
天野健太郎(あまの・けんたろう)
1971年愛知県三河生まれ。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学院へ留学。帰国後は中国語翻訳、会議通訳者。聞文堂LLC代表、台湾書籍を日本語で紹介するサイト「もっと台湾」主宰、俳人。訳書に龍應台『台湾海峡一九四九』(白水社)、陳柔縉『日本統治時代の台湾』(PHP研究所)など。

*略歴は刊行時のものです

2,100円+税

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