内容説明
NHK・Eテレ「100分de名著」で話題!
オルテガは、現代が歴史上の一大転換期であることを見抜き、その危機の克服をめざして警鐘を鳴らし続けた。本書は、現代を大衆の時代と断定し、20世紀の本質を衝いた名著である。解説=久野収
『大衆の反逆』は、十九世紀の支配的思想としてのリベラリズムの頽廃そのものを正面から問題にする。そしてこの頽廃が、ヨーロッパの近代人をどのように変質させ、現代人としての「大衆」人間という人類の新種をどのように生み出していったかの思想的いきさつを生き生きと追究している。(解説より)