インド独立の志士「朝子」 (単行本)

インド独立運動に身を投じたアシャ(朝子)とその家族の数奇な運命を通して日印関係史に新たな視角をもたらしたノンフィクション。

著者 笠井 亮平
ジャンル 一般書 > 世界史 > 現代史
おすすめ
出版年月日 2016/03/24
ISBN 9784560084953
判型・ページ数 4-6・270ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 2,300円+税
電子書籍 -

内容説明

日本で生まれ育ったインド人女性の数奇な運命

1945年5月、チャンドラ・ボースと、その側近だった父サハーイの影響を受け、インド国民軍婦人部隊に入隊した「朝子」ことアシャ。
日本で生まれ育ち、若くしてインド独立運動に身を投じた彼女とその家族の数奇な運命を通して、気鋭の研究者が日印関係史に新たな視角をもたらした傑作ノンフィクション。


「わたしの心を強くとらえて離さなかったことのひとつに、激動の時代を異国の地で生き抜いたインド人、とくに女性の強さがある。
サハーイとサティという類い稀な両親のもとに生まれ育ったアシャは、日本とインドという二つの国のはざまにあって、時に勇敢に、時に苦悩しながら、祖国の解放と自由という夢をたくましく追っていった。そして彼女はインド独立後もその姿勢を失うことはなかった。」(「あとがき」より)


アシャ(日本名「朝子」)という女性のことを知る者はそう多くないだろう。アシャは1928年、神戸を拠点にインド独立運動を展開していた父サハーイと母サティの間に長女として生まれた。サハーイは、日本におけるインド独立運動のなかでは「中村屋のボース」ことR・B・ボースに次ぐ存在で、「自由インド仮政府」の閣僚を務めた人物でもある。
神戸の小学校を卒業後、昭和高女(昭和女子大学の前身)在学中に来日したチャンドラ・ボースに感化されてインド独立運動に身を捧げることを誓ったアシャは、インド国民軍(INA)に入隊することを決意。1945年5月、バンコクにあったINA婦人部隊に配属されるも、日本の敗戦により活動は終了してしまう。その翌年、シンガポールで父と合流したのち、アシャは生まれて初めて祖国インドの地を踏んだ――。
本書は、本人と関係者へのインタビューのほか、未公開の日記や回顧録など貴重な資料を駆使し、一独立運動家の目で見た戦前・戦後の日印関係を再構成。日本で生まれ育ち、若くしてインド独立運動に身を投じたアシャとその家族の数奇な運命を通して、気鋭の研究者が日印関係史に新たな視角をもたらした傑作である。


[目次]
 プロローグ――出征

第一章 父と母の物語――インド独立運動家の両親のもとに生まれて
第二章 上京――昭和高女への進学
第三章 転機――チャンドラ・ボース登場
第四章 南へ――女学生「朝子」から兵士「アシャ」へ
第五章 入隊――インド国民軍婦人部隊とアシャ
第六章 絶望と混乱――インド国民軍の終焉
第七章 祖国の地――インド独立とビハール州での新生活

 エピローグ――「アシャ」と「朝子」のあいだで

 あとがき/注/参考文献/人名索引/事項索引


[著者略歴]
笠井亮平(かさい・りょうへい)
1976年、愛知県生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科にて修士号取得後、在中国、在インド、在パキスタンの日本大使館で外務省専門調査員を歴任。現在は岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員として南アジア・中国情勢に関する研究を行っているほか、早稲田大学大学院(2015年~)および日本経済大学(2014年~)で非常勤講師を務めている。共著に『軍事大国化するインド』(亜紀書房)、『インド民主主義の発展と現実』(勁草書房)、『台頭するインド・中国』(千倉書房)など。翻訳者としても活動しており、訳書に『ネオ・チャイナ』(白水社)がある。

*略歴は刊行時のものです

 

2,300円+税

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