内容説明
主に19〜20世紀の300名超を立項解説。
ドゥルーズによるベルクソン論の初出文献!
ヘーゲル、マルクス、ニーチェ、ベルクソン、ハイデガー、サルトル……主に19〜20世紀に活躍した300名超の哲学者たちを立項解説。
[メルロ=ポンティ哲学者事典(全3巻+別巻1)第1回配本]
もれなく哲学がわかる、考える人の座右の「友」。
この事典は、モーリス・メルロ=ポンティ総監修のもと刊行された、『著名な哲学者たち(レ・フィロゾフ・セレーブル)』の全訳をもとにしつつ、それを今日的な視点から増補し、わが国の読者の需要に応えられるよう作成されています。
まず初めに、各巻のサブタイトルどおり包括された「各章」ごとに、メルロ=ポンティによる《総論》が提示されます。次に、時代・場所・学派・主義・傾向などをキーワードとする「見出し」ごとに、著名な哲学者たちの「列伝項目」が続いて、《哲学史要覧》の体裁となります。また、哲学史のなかにおいて画期的と思われる「哲学の巨人たち」は、くわしく紹介すべく、図版とともに《肖像》が描き出され(思潮のなかに挿入されて論じられ)ています。日本語版では情報をアップデートすべく、もれなく翻訳者・監訳者による訳註や《補記》も完備しました。
第1回配本の第三巻は、シェリング、ヘーゲル、コント、マルクス、ニーチェ、ブロンデル、クローチェ、アラン、ラッセル、フッサール、シェーラー、ハイデガー、サルトル……おもに19~20世紀に活躍した300名超の「セレブな哲学者たち」を収録。若きドゥルーズによるベルクソン論の初出文献でもあります。
今後の配本予定は以下のとおり。第2回=第二巻(大いなる合理主義・主観性の発見)、第3回=第一巻(東洋と哲学・哲学の創始者たち・キリスト教と哲学)、第4回=日本オリジナルの別巻(現代の哲学・年表・総索引)。
本書(第三巻)目次より
哲学史要覧:
[十八世紀][十九世紀][十九世紀末の形而上学][一九〇〇年前後の科学批判][ベルクソニスム][行為の弁証法][ヘーゲル学派とマルクス主義の再興][レアリスム][論理主義][現象学の方向][学派に属さない人々][哲学史家][アインシュタインと物理学][ゴールドシュタインと生物学][ソシュールと言語学][モースと人類学][フロイトと精神分析][コフカと心理学][哲学と文学][カール・バルトと神学]
肖像:
シェリング、ヘーゲル、コント、マルクス、ニーチェ、ベルクソン、ブロンデル、クローチェ、アラン、ラッセル、フッサール、シェーラー、ハイデガー、サルトル
編者紹介
1908年3月14日、フランス西部シャラント・マリティーム県のロシュフォール・シュル・メールに生まれる。リヨン大学講師からパリ大学教授を経て、1952年にコレージュ・ド・フランス教授に就任。フランスのアカデミズムの王道を進んだが、1961年5月3日、パリのサン・ミシェル通りの自宅自室にて心臓発作で急逝。享年53歳。計画中の著作の構想メモなどが残された。