U1132 サミュエル・ベケット

ゴドーとは何者なのか。ベケットの半生とその時代を辿りつつ、代表作と「道化」の誕生から終末までを読み解くベケット入門。

著者 高橋 康也
ジャンル 一般書 >  白水Uブックス >  演劇
おすすめ
シリーズ 一般書 > 白水Uブックス
出版年月日 2017/10/24
ISBN 9784560721322
判型・ページ数 新書・222ページ
定価 1,540円(本体1,400円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

第一人者によるベケット入門

「ぼくは『道化』に視点を定めて、ベケットの世界を見つめようとした。
恐ろしさと滑稽さがいわくいいがたく一つに重なっている。
そこにベケット文学の要諦があると信じたからだった」
(本書より)

いつの時代にも、新しい読者を獲得し続ける稀有な作家、サミュエル・ベケット。ゴドーとは何者なのか。ベケットの半生とその時代を辿りつつ、〈道化〉の誕生から終末までを代表作を中心に読み解く。
祖国喪失や使用言語の問題、第二次世界大戦時に参加した抵抗運動の影響について、チャップリンの道化やデカルトとの違いなど、要点を押さえられている。『ゴドーを待ちながら』の着想と小説三部作(『モロイ』『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』)との関連も詳述され、ベケットの全体像がよくわかる。
著者によるベケット追悼文と吉岡実の関連エッセイを併録。解説・宇野邦一。

[著者略歴]
高橋康也(たかはし・やすなり)
1932年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
英文学専攻。東京大学名誉教授。国際シェイクスピア学会副会長、日本英文学会会長、日本シェイクスピア協会会長を歴任し、日英文化交流への貢献を称えられて、英国よりCBE勲章を受章。シェイクスピアおよびベケット研究の第一人者。2002年没。
主要著書:『ノンセンス大全』(晶文社)、『道化の文学』(中央公論新社)、『まちがいの狂言』(白水社)、『ベケット大全』(共編著、白水社)、『橋がかり』(岩波書店)ほか。
主要訳書:ベケット『ゴドーを待ちながら』(共訳)、『勝負の終わり/クラップの最後のテープ』、『しあわせな日々/芝居』、『マロウンは死ぬ』、『ベケット戯曲全集』全三巻(共訳)、『消尽したもの』(共訳)、『ワット』、『ジョイス論/プルースト論』(共訳)
ノウルソン『ベケット伝』上・下(共訳、以上白水社)
キャロル『不思議の国のアリス』(共訳・河出文庫)
ワーグナー『ニーベルングの指環』(共訳・新書館)ほか。

*略歴は刊行時のものです

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