内容説明
言語の変化は止めることができない
外国語大学での名講義を再現。ことばはなぜ変化するの? 言語学の基礎である比較言語学がわかると、外国語学習はもっと楽しくなる。
幻の講義をここに再現!
外国語学部の学生たちと“ことばの変化”について考える噂の講義を完全書籍化。どうして言語に先祖や親戚がいるのか。なぜ言語は変化し、どのように変わっていくのか。系統だけではなく、言語接触やピジン・クレオール、また政治的・人為的な政策などにも触れながら、ことばの移り変わりに光をあてる。さまざまな外国語の例をもとにした、にぎやかな比較言語学。外国語に関心をもつ読者にぜひ手にとってもらいたい。中間試験、コーヒーブレイク付き。『ことばは変わる』を増補、改題。
[目次]
はじめに >立ち読み
1 言語が変化する理由を想像する
コーヒーブレイク1
2 比較と対照はまったく異なる
コーヒーブレイク2
3 どうして言語に先祖や親戚がいるのか
コーヒーブレイク3
4 比較言語学の先駆者たち
コーヒーブレイク4
5 音の変化はいつでも複雑怪奇
コーヒーブレイク5
ここで中間試験です!
6 親戚以外の関係もある
コーヒーブレイク6
7 ピジン・クレオールは変化の最前線
コーヒーブレイク7
8 ことばの違いを地図上に表わす
コーヒーブレイク8
9 政治が言語に口を出す
コーヒーブレイク9
10 日本語の系統をめぐる危ない話
わたしは言語学者ではないのかもしれない(講義のあとの独り言)
おわりに
[著者略歴]
黒田 龍之助(くろだ りゅうのすけ)
1964年、東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院修了。スラヴ語学専攻。
主要著書
『ロシア語のかたち』『ロシア語のしくみ』『ニューエクスプレス ロシア語』『寝るまえ5分の外国語』『寄り道ふらふら外国語』『もっとにぎやかな外国語の世界[白水Uブックス]』(以上、白水社)、『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』『ロシア語の余白』『チェコ語の隙間』(以上、現代書館)、『初級ロシア語文法』『初級ウクライナ語文法』『ぼくたちの英語』『ぼくたちの外国語学部』(以上、三修社)、『ウクライナ語基礎1500語』『ベラルーシ語基礎1500語』(以上、大学書林)、『はじめての言語学』『世界の言語入門』(以上、講談社現代新書)、『大学生からの文章表現』(ちくま新書)、『外国語をはじめる前に』(ちくまプリマー新書)、『ポケットに外国語を』『その他の外国語エトセトラ』(ちくま文庫)、『語学はやり直せる!』(角川oneテーマ21)、『外国語を学ぶための言語学の考え方』(中公新書)
*略歴は刊行時のものです