エコノミクス・ルール

憂鬱な科学の功罪

労働価値説から限界革命、行動論から制度の経済学まで、あらゆる学説をモデルと捉え、経済学とは何かを明解に説いた社会科学方法論

著者 ダニ・ロドリック
柴山 桂太
大川 良文
ジャンル 一般書 > 社会 > 経済
おすすめ
出版年月日 2018/02/22
ISBN 9784560095980
判型・ページ数 4-6・210ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり

内容説明

経済学とは何か? 社会科学とは何か?
経済学の正しい使い方、間違った使い方


労働価値説から限界革命、行動論から制度の経済学まで、あらゆる学説をモデルと捉え、経済学とは何かを明解に説いた経済学入門の決定版。

トマス・カーライルはかつて経済学を「陰鬱な科学」と呼んだ。時代は大きく異なるとはいえ、現在でもこうした見方に頷く者は多いはずだ。実際、経済学者に対する世間の目は、思いのほか厳しい。
一言で言ってしまえば、社会で生起している複雑な事象を単純な理論に還元する「知識豊富な馬鹿者」である。数学や統計学には通じているが、経済予測はおろか、それ以外のことでも全く役に立たないというわけだ。
本書の著者、ダニ・ロドリックは世界的に話題になった『グローバリゼーション・パラドクス』をはじめ、正統派経済学を批判してきた急先鋒だ。その彼が経済学の可能性を論じたのが本書である。
執筆の背景には、経済学と言えば、市場・効率・利己的行動しか思いつかない平板な世論がある。たしかに経済学者はリーマンショックを予測できなかったかもしれないが、経済学には危機やバブルを解明し克服する学説も無数にある。いまこそこの学問の裾野の広さを学ぶべきときなのだ。
労働価値説から限界革命、行動論から制度の経済学まで、あらゆる学説をモデルと捉え、経済学とは何かを明解に説いた新たな社会科学方法論!

[目次]
謝辞
はじめに 経済学の正しい使い方、間違った使い方 >立ち読み
第一章 モデルは何をするのか
第二章 経済モデルの科学
第三章 モデルを舵取りする
第四章 モデルと理論
第五章 経済学者が間違える時
第六章 経済学と経済学批判
おわりに 二十の戒め
「孤」の経済学方法論——訳者あとがきに代えて

索引

[原題]Economics Rules :The Rights And Wrongs Of The Dismal Science

[著者略歴]
ダニ・ロドリック (Dani Rodrik)
1957年、トルコ・イスタンブールに生まれる。米ハーバード大学を卒業後、プリンストン大学でMPA、Ph.D.をそれぞれ取得。プリンストン高等研究所(IAS School of Social Science)教授などを経て、現在、ハーバード大学ケネディ・スクール教授。専門は国際経済学、経済成長論、政治経済学。『グローバリゼーション・パラドクス』は12カ国語に翻訳され、世界中で話題に。本書のほか、1997年に刊行されたHas Globalization Gone Too Far? (IIE) は、米ビジネス・ウィーク誌で「1990年代における最も重要な経済書」と称賛される。One Economics, Many Recipes: Globalization, Institutions, and Economic Growth (Princeton 2007), The New Global Economy and Developing Countries: Making Openness Work (Overseas Development Council, Washington DC, 1999) など。

[訳者略歴]
柴山桂太(しばやま・けいた)
1974年生まれ。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。滋賀大学経済学部准教授を経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門は政治経済思想。著書に『静かなる大恐慌』(集英社新書)、『グローバル恐慌の真相』(集英社新書、中野剛志と共著)ほか。訳書にシェーン『〈起業〉という幻想』(白水社、谷口功一・中野剛志と共訳)、ロドリック『グローバリゼーション・パラドクス』(白水社、大川良文との共訳)がある。

[訳者略歴]
大川良文(おおかわ・よしふみ)
1971年生まれ。神戸大学経済学部卒業。神戸大学大学院経済学研究科国際経済博士課程修了。滋賀大学経済学部准教授を経て、現在、京都産業大学経済学部教授。専門は国際経済学。論文に“Innovation, Imitation, and Intellectual Property Rights with International Capital Movement” Review of International Economics など。訳書にロドリック『グローバリゼーション・パラドクス』(白水社、柴山桂太と共訳)がある。

*略歴は刊行時のものです

1,800円+税

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