ナチズムに囚われた子どもたち(上)

人種主義が踏みにじった欧州と家族

新刊

ナチ支配下のヨーロッパにおいて、ヒトラーの人種主義が子どもたちに課した過酷な処遇を、膨大な史料に基づいて包括的に論じる。

著者 リン・H・ニコラス
若林 美佐知
ジャンル 新刊
一般書 > 世界史 > 現代史
おすすめ
出版年月日 2018/03/16
ISBN 9784560096185
判型・ページ数 4-6・412ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり

内容説明

「ヒトラーの子どもたち」の教化と迫害

ナチ支配下のヨーロッパにおいて、ヒトラーの人種主義が子どもたちに課した過酷な処遇を、膨大な史料に基づいて包括的に論じる。

純粋な民族に属する身体的に完璧な人々によって支配され、人種的に受け入れ難く、経済的に役に立たない者は排除される――ヒトラーが実現を図った「理想郷」だ。「子どもは国民の最も貴重な宝」と『わが闘争』で宣言し、「ヒトラーの子どもたち」に教化する一方で、本書では、無数の子どもたちとその家族が迫害され、排除された惨状も明らかにする。人種至上主義に基づくナチ・ドイツの社会政策・占領政策、配下の欧州(ポーランド、フランスからロシア、ギリシアまで)の窮状を、回想録や日記など一次資料を駆使して包括的に論じた、「新たな第二次世界大戦史」といえる。
青少年組織の活動のため降伏直後のポーランドに来た、ドイツ乙女団の少女の回想が生々しい。相手の「敵意」を感じ、人種イデオロギーに縛られながらも、飢えている子どもたちに同情を禁じ得ない真情が、胸に響く。著者はこうした声に耳を傾けながら、戦争の脅威と人種至上主義が、子どもたちとその家族に課した過酷な処遇を詳らかにする。著者は『ヨーロッパの略奪』(白水社)で「全米批評家協会賞」を受賞した歴史家。地図・図版多数収録。

[原題]Cruel World : The Children of Europe in the Nazi Web

[著者略歴]
リン・H・ニコラス Lynn H. Nicholas
アメリカ合衆国コネチカット州ニュー・ロンドン生まれ、同国、イギリス、スペインで教育を受け、大学では歴史(ヨーロッパ近代史)を専攻し、オックスフォード大学から文学士の学位を得た。帰国後数年間、ワシントンのナショナル・ギャラリーに勤務。1994年出版のThe Rape of Europa. The Fate of Europe’ s Treasures in the Third Reich and the Second World War(高橋早苗訳『ヨーロッパの略奪 ナチス・ドイツ占領下における美術品の運命』白水社、2002年)は、ナチ・ドイツによる第二次世界大戦中の美術品略奪と連合国による奪還を扱い、 同年の全米批評家協会賞を受賞、1999年にフランスのレジオン・ドヌールを授与され、八か国語に翻訳された。2006年に同タイトルのドキュメンタリー映画が公開されている(日本未公開)。

4,800円+税

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