ふらんす 2018年3月号

特集「没後100年 ドビュッシーの世紀」

ジャンル 雑誌『ふらんす』
出版年月日 2018/02/22
判型・ページ数 A5・84ページ
定価 本体639円+税

内容説明

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>2018年度のお知らせ

■特集 没後100年 ドビュッシーの世紀

1918年3月にこの世を去った、不世出の大作曲家ドビュッシー。その後のクラシック音楽に新たな地平を開いた、偉大なる芸術家の足跡をたどります。

[対談]交錯する魂─ドビュッシーとプルースト  青柳いづみこ×吉川一義 

ドビュッシーの研究家にして名演奏家の、ピアニストで文筆家の青柳いづみこさんと、現在岩波文庫でプルースト『失われた時を求めて』(全13巻)の翻訳を刊行中の仏文学者吉川一義さんが、ドビュッシーとプルーストという2つの偉大なる才能の、知られざる数々の共通項について大いに語り合われました。

ドビュッシー、全集にすると? いまあてられる新たな光  小沼純一  

没後100年を記念して、これまで知られていた作品とともに、あらたに発見されたもの、作曲者自身や弟子や友人・知人の手による編曲、未完の作品を補作したものなどが加わり、ドビュッシー全集(CD33枚!)がリリースされました。ドビュッシ―本人の録音も収められてます。これを機に、どのようなあらたな光が当てられたのでしょうか。

ドビュッシー 最後の1年〈最終回〉  青柳いづみこ

2018年3月に没後100年を迎える、フランス近代を代表する作曲家ドビュッシー。そのドビュッシーの研究家にして名演奏家の青柳いづみこさんが、ドビュッシー最後の1年をたどりながら、彼がなしとげたこと、なしとげられなかったことの意味を考えていきます。今月のテーマは「終焉」。1年間続いた本連載、いよいよドビュッシー最期の時を迎えます。
→青柳いづみこ公式HP:http://ondine-i.net/




【表紙連載】

レオナール・フジタ〈小さな職人たち〉〈12〉 《天才》 今井敬子

2017年度の『ふらんす』の表紙は、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品が飾ります。彼の晩年の連作〈小さな職人たち Petits Métiers〉のなかから毎月1点を、ポーラ美術館学芸員の今井敬子さんがご紹介くださいます。今月は《天才 génie》です。顔や手に絵具をつけながら大作に挑む、やんちゃそうな男児。さて、この「天才」、フジタはどんな人物を意識していたのでしょうか。


【巻頭エッセイ】

フランスと私 余白の声 鈴木道彦 

各界で活躍中の方々に、月替わりで「フランスと私」をテーマに個人的な体験や思いを自由につづっていただくエッセイ。 今月は、プルースト『失われた時を求めて』の個人全訳でも知られる仏文学者の鈴木道彦さんです。文学研究者である氏が、どのようにフランスで過ごし、その後、日本の植民地問題において自身の「アンガージュマン」を果たして来たのか。貴重な体験の数々を語ってくださいました。




【語学系記事】
ヨシとクニーのかっ飛ばし仏語放談〈24〉 福島祥行+國枝孝弘  (全レベル対象)

NHK講師としてもおなじみの、ヨシこと福島祥行さんとクニーこと國枝孝弘さんの、明快で痛快なフランス語放談もついに2年目に突入! 今月のテーマは「フランス語圏とフランコフォニ―」。francophonie(フランコフォニ―)という、もともと「フランス語話者の集まり」を意味する言葉をめぐり、その定義や歴史的な変遷を追います。



街角のフランス語を読んでみよう〈12〉 伊勢晃+谷口千賀子+ Benjamin SALAGNON  (初級者対象)

看板やレストランのメニュー、商品のパッケージなど、街で目にするフランス語を読み解きながら、フランスの生活習慣や文化に触れていきます。



【CD 収録】フランス語でインタビューを聞いてみよう ~日本で暮らすフランコフォンたち~〈12〉  Sophie KUBOTA +久保田剛史  (中級者対象)

日本で働く6 名のフランス人へのインタビューを通じて、ナチュラルスピードの会話の聞き取りに慣れましょう。今月は、先月に引きつづき「ふらんす」愛読者の方にはおなじみ、連載「LE LABO-PHONÉTIQUE(発音ラボ)」のスブリームSublimeさんにお話をうかがいます。



友だちだよね? フランス語と英語のちがうところ〈最終回〉  姫田麻利子+ Steve MARSHALL  (初・中級者対象)

似ているけどちがう、そんな英語とフランス語の微妙な差をさぐっていきます。今月のテーマは「anyをフランス語で言うと?」。"Donʼt you have any news from your brother?", "Any students would know that.", "I didnʼt have any problems."......さて、フランス語でどう訳しますか? 英語のanyに対応するフランス語を整理します。

【CD 収録】LE LABO-PHONÉTIQUE〈最終回〉 Sublime +小西英則  (初~上級者対象)

日本で長年シャンソンやオペラなどの発音指導を行ってきた、フランス人歌手Sublimeさんのユニークで効果的な指導方法をご披露します。今月のテーマは「Allez, chantons !)」。最終回は総仕上げ、歌にチャレンジです! →YouTubeのチャンネル「Sublime Chanson Salon」では、発音ラボの動画レッスンを公開しています(https://www.youtube.com/channel/UCWTpBleiibuxrlIVoRWGSyg



仏検対策4~2級 初級から中級へのステップアップ〈最終回〉 久保田剛史  (初・中級者対象)

実用フランス語技能検定試験(仏検)の4級・3級・準2級・2級について、共通するテーマにおけるそれぞれのレベルでの学習ポイントや練習問題をご紹介します。今月のテーマは「長文問題について(2級レベル)」。長文の空欄に入るべき語句を、選択肢から適切に選ぶには?
 →久保田剛史・高橋信良著『徹底整理フランス語動詞のしくみ』



ことばのあそびば シャラード&パズル〈72〉  杉村裕史 (初・中級者対象)

偶数月は、Marie-Emmanuelle 村松さんによるフランス語の文章で表された複数のヒントから答えを見つけだすあそび「シャラード charade」、奇数月は、杉村裕史さんによる好評のクロスワード・パズルです。正解者には抽選でプレゼント(図書カード1000円分)を進呈。どしどしご応募ください。



対訳で楽しむ カリブ海アンティル諸島の民話と伝説〈6〉 松井裕史  (中~上級者対象)

怪談で知られるあの小泉八雲ことラフカディオ・ハーンも2年ほど滞在し取材したという、フランス領アンティル諸島に伝わる民話や伝説を6回(半年)にわたり読んでいきます。第4回目は「熱帯のクジラ」。半年間全6回でお送りするこのコーナー。最後は、荒唐無稽な笑い話です。



C’est vrai ?〈60〉/フランス語っぽい日々〈60〉」Karyn NISHIMURA-POUPÉE/じゃんぽ~る西  (全レベル対象)

大人気連載5年目突入! 妻はジャーナリスト、夫は漫画家。目下子育て中のふたりが送る日仏夫婦コラボ連載。フランス語にまつわる小粋なコラムに「ふむふむ」、フランス語習得に悩む(?)日本人の心の叫びを描いた漫画に「あるある」と頷きたくなること請け合い! 今月のコラムと漫画は、「意味の方向転換」について。日本語でも「やばい」がポジティブな意味を持つように、フランス語でも、本来否定的な意味の言葉が肯定的に使われることが少なくないようです。





【文化系記事】

寝るまえ5分のパスカル『パンセ』入門〈最終回〉   山上浩嗣

未完の断章、パスカルの『パンセ』から、毎月テーマに沿いながら山上浩嗣さんがシビれるような珠玉の名句をご紹介。横断的で多様な読解が可能な『パンセ』の楽しみ方を伝授します。今月のテーマは「一週間と全生涯」。一週間と全生涯と無限……パスカルにとっての時間について、またそこから導かれる有名な「賭け」の議論について考察します。

→山上浩嗣『パスカル「パンセ」を楽しむ 名句案内40章』(講談社学術文庫)

 アントワーヌ・コンパニョン著、山上浩嗣・宮下志朗訳『寝るまえ5分のモンテーニュ 「エセー」入門』(白水社)



天使だけが翼を持つ 鳥たちのフランス文学〈最終回〉   福田桃子

さまざまな作家や詩人に愛され、謳われた鳥たちに焦点を当てて、フランス文学の森を散策しましょう。岡部杏子さんと福田桃子さんが毎月交替でお届けします。今月のテーマは「セキレイ bergeronnette」。尾を上下に振る仕種が特徴的な、すらりとした美しい鳥セキレイをとりあげます。



Le Monde diplomatique で世界を読む〈12〉  ル・モンド・ディプロマティーク日本語版編集部

世界の諸問題について考察・発信する独立メディア、パリ発の月刊紙Le Monde diplomatiqueの記事から、毎月選りすぐりの1本を抄訳でお届けします。今月の記事はフランツ・シュルタイス(社会学者)による「アートマーケットの舞台裏」(2017年12月号)。この記事の全訳は、ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版(www.diplo.jp/)に掲載されています。



もうひとつのニューカレドニア〈最終回〉   星埜守之

世界遺産の珊瑚礁や多くのダイビングスポット、美しいビーチに臨むリゾートホテル……「一度は訪れてみたい南海の楽園」ニューカレドニア。この土地にまつわる文学作品を手掛かりの一端としながら、観光地にとどまらないニューカレドニアの存在感や「今」を辿ります。今月のテーマは「ヌメア合意〈後〉へ」。この合意の期限が切れる今年2018年、ニューカレドニアでは独立をめぐる住民投票が控えています。20年前、ニューカレドニアの独立派と反独立派、そしてフランス政府の間で交わされた「合意」とはどのような内容だったのでしょう。



ケアの社会 フランス看護・介護事情〈最終回〉   原山哲

「ケアの社会 une société du « care »」を構想するフランスの哲学者ファビエンヌ・ブルジェールの思想に拠りながら、フランスにおける看護・介護の理論と実践をみていきます。今月のテーマは「それぞれのメティエから、プロフェッションの空間へ」。超高齢社会での看護・介護の高度な実践のためには、どういった職業、役割、またその連携が必要なのでしょうか。



今月の原書レクチュール〈84〉   新島進

福田桃子さん、鈴木和彦さん、笠間直穂子さん、新島進さんの4名が、毎月交代でフランス語で楽しむ読書の世界に誘います。今月は新島進さんで「ソーセージ牛乳、新聞……犬」。クレモンティーヌ・メロワの「メモ」巡るユニークな作品をとりあげます。 → Clémentine Mélois, Sinon j’oublie  https://www.grasset.fr/sinon-joublie-9782246862031




パリのボヘミアン〈最終回〉   小倉孝誠

きわめてパリ的、そして19世紀的な文化現象としてのボヘミアン。作家・詩人・画家・音楽家……ボヘミアン芸術家たちの栄光と悲惨の輪郭を素描していきます。今月のテーマは「越境の1920年代」。パリのカルチエ・ラタンを発祥地として19 世紀前半に始まり、世紀末には他のヨーロッパ諸都市にまで広がったボヘミアン文化は、ベルエポックの時代にはどのような形で継承されていったのでしょうか。

→小倉孝誠『ゾラと近代フランス』(白水社)




パリ風俗事典〈168〉 右岸編(その34)  鹿島茂

カフェ、キャバレー、ミュージックホール、劇場など19世紀のパリを彩った文化を、われらが鹿島茂さんが網羅的に解説。ゾラ、バルザック、ユゴー、デュマ、スタンダールらの時代が生き生きと甦ります。引き続き、「カフェ・ド・ラ・ペ Le Café de la Paix」 と「グラン・トテル Le Grand Hôtel」 をとりあげます。アンドレ・ジッド、ピエール・ルイス、ポール・ヴァレリー、プルースト、ディアギレフ……時代を飾る著名人たちが行き交った、この二大カフェの黄金期をみていきます。

対訳シナリオ『ハッピーエンド』(監督:ミヒャエル・ハネケ)  中条志穂

最新公開作品を日仏対訳のシナリオ抜粋とともに紹介する、中条志穂さんによる『ふらんす』名物コーナー。今月は、『白いリボン』『愛、アムール』と、過去にカンヌ国際映画祭のパルムドールを二度受賞したミヒャエル・ハネケ監督の最新作。昨年亡くなったエマニュエル・リヴァ主演の、老夫婦の愛情と悲哀を描いた『愛、アムール』に続き、ジャン=ルイ・トランティニャンとイザベル・ユペールが再び父と娘を演じ、歪んだ家族の物語を淡々と、しかし残酷に描いた衝撃作です。2018年3月3日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開 
→公式HP : http://www.longride.jp/happyend/



 
Actualité アクチュアリテ 在仏執筆陣による情報記事

 POLITIQUE 政治  山口昌子 今月のテーマは「マクロンの1人勝ち?」

 FAITS DIVERS 社会  仁木久惠 今月のテーマは「フランスの鉄道が抱える問題」

 CINÉMA 映画  佐藤久理子 今月のテーマは「ゴンクール受賞作家の小説を映画化」

 ART&SPECTACLE アート&スペクタクル  岡田Victoria朋子 今月のテーマは「ジュネーヴ・オペラ改装工事/ミンコフスキ指揮《ペリアスとメリザンド》」

 SCÈNE CULINAIRE 食  関口涼子 今月のテーマは「ヴェジタリアン、ヴィーガンの台頭」

 SPORTS スポーツ  芦立一義 今月のテーマは「メダル獲得数の記録更新なるか」



 *時事通信社ウェブサイト「時事ドットコム」に「アクチュアリテ」記事を配信しています。

  http://www.jiji.com/jc/v2?id=2017franceactu




書評 パストゥール『悲運のアンギャン公爵』 倉方健作
書評 伊藤洋司 『映画時評集成 2004-2016』 中条省平



でたらめ解釈 おかしな歌詞  星野源「恋」 豊崎由美 



[往復書簡]拝啓 友川カズキ様  平松洋子


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