評伝 鶴屋南北(第一巻・第二巻)

(第一巻・第二巻セット/分売不可)

新刊

江戸歌舞伎の発展と成熟に多大な業績を残した狂言作者の生涯と作品を、第一人者が半生を賭し、同時代の人間模様と共に描く渾身の大作

著者 古井戸 秀夫
ジャンル 新刊
一般書 > 演劇 > 演劇史・演劇技術・演劇論
一般書 > 演劇 > 芸能
おすすめ
出版年月日 2018/08/10
ISBN 9784560096239
判型・ページ数 A5・1630ページ
定価 本体25,000円+税
在庫 在庫僅少

内容説明

第一人者が半生を賭して著す空前絶後の大作歌舞伎を歌舞伎たらしめた狂言作者の生涯

江戸歌舞伎の発展と成熟に多大な業績を残した狂言作者の生涯と作品を、第一人者が半生を賭し、同時代の人間模様と共に描く渾身の大作。

坪内逍遥が、日本のシェイクスピアに譬えた四世鶴屋南北、いわゆる大南北の生涯と作品を、同時代の役者や作者などの動向をふまえながら、第一人者が長年にわたる研究成果を基に書き下ろした畢生の大作。
中村座や市村座が立ち並ぶ芝居町の一角にある紺屋で産声をあげたとされる南北は作者部屋へと飛び込み、爾来75年に及ぶ生涯の50余年をその作者部屋で過ごしながら、押しも押されぬ狂言作者へと上り詰めた。
その自由自在な演劇構造──悪人が善人になり、善人は悪人に変わる。女だと思えば男、男が女にもなり、姫は遊女にもなった。歴史という名の時間も、人格も、男女の性までも自在に操られ、鮮やかな仕掛けで見物を引き込む筆づかいを見せた。
作品数は「九十数点に及ぶ」と著者は類推する。現在『鶴屋南北全集』には62作品が収録されているが、こぼれ落ちた写本も少なくはない。
一度は途絶えた南北再評価の動きは、大正の震災後、渥美清太郎を中心にするものだった。そしてそれ以降、日本の演劇は南北を求め続けている。五代目松本幸四郎をはじめとする役者を通して、南北の筆が探し求めて動いたものは何か。本書は南北を取り巻いて渦巻く「畸人」たちの群像ドラマでもある。

[目次]
 〈第一巻〉
はじめに

第一章 鶴屋南北の遺言
 春慶寺の墓碑
 照光院の石碑
 心行寺の墓

第二章 ふたつの出自
 紺屋の源さん
 南北孫太郎と鶴屋南北
 坂東うね次と旅芝居

第三章 金井三笑と桜田治助
 帳元金井半九郎と團十郎栢莚
 狂言作者金井三笑と團十郎三升
 初出勤から「鯨のだんまり」まで

第四章 大谷徳治と坂東善次
 勝俵蔵の「駄三つ」
 大谷徳次と「おかしみの狂言」
 半道役者坂東善次

第五章 三代目坂東彦三郎と並木五瓶
 彦三郎と市村座の退転
 桐座の仮芝居と「三芝居狂言座取締方議定証文」
 並木五瓶と「縁切り物」

第六章 尾上松助と怪談狂言
 『天竺徳兵衛』と夏芝居
 「小幡小平次」と「阿国御前」の男女の怪談

 〈第二巻〉
第七章 五代目松本幸四郎と生世話
 「いがみの権太」と「足駄の歯入れ権助」
 「引窓与兵衛」から「鬼薊清七」まで
 随念と秀鶴─実悪の系譜

第八章 五代目岩井半四郎と悪婆
 「三日月おせん」から「土手のお六」まで
 娘形と二人の姫

第九章 七代目市川團十郎と色悪
 「古学」と『鞘当』の復活
 「神道講釈」と民谷伊右衛門

第十章 三代目尾上菊五郎と「兼ル」役者
 「濡れ事」と「実事」
 「湯上がりの累」と『四谷怪談』のお岩

終章

[著者略歴]
古井戸秀夫(ふるいど ひでお)
一九五一年、東京生まれ
早稲田大学文学部演劇科卒業。早稲田大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学名誉教授
専攻 演劇学・舞踊学、歌舞伎研究
著書 『歌舞伎─問いかけの文学』『歌舞伎入門』『新版舞踊手帖』
編著 『歌舞伎登場人物』『新潮古典文学アルバム歌舞伎』ほか
その他、国立劇場歌舞伎公演・鶴屋南北作『誧競艶仲町』の監修、国立劇場舞踊公演・渥美清太郎作『菅原草紙』の捕綴など



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25,000円+税

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