内容説明
直説法と接続法は、どこが違うのか
叙法とは、直説法・条件法・接続法・命令法など「述べかた」のことです。「述べかた」が変わると、なにが変わるのでしょうか。日本人学習者は、Il faut que je parte.のような接続法を使うよりも、Il faut partir.のように不定法を使ったほうが簡単だ、と思いがちです。しかし、フランス語母語話者の子どもたちが先に覚える言いかたは、接続法のほうなのです。とかく難しいと思われがちな「叙法」について、わかりやすくときほぐします。
[著者略歴]
渡邊淳也(わたなべ じゅんや)
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科退学。博士(言語学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授。専門はフランス語学、対照言語学。著書に『明快フランス語文法』『フランス語の時制とモダリティ』『コルシカ語基本文法』(以上、早美出版社)、『フランス語学概論』『フランス語学小事典』(以上共著、駿河台出版社) など。
*略歴は刊行時のものです