力の追求(上)

ヨーロッパ史1815-1914

新刊

「下からの社会史」を標榜する英国の近現代史家が、時代の香りを伝える細部を活写し、人物と逸話を物語る、新たな通史の決定版!

著者 リチャード・J・エヴァンズ
井出 匠
大内 宏一
小原 淳
前川 陽祐
南 祐三
ジャンル 新刊
一般書 > 世界史 > 現代史
おすすめ
シリーズ 一般書 > シリーズ近現代ヨーロッパ200年史 全4巻
出版年月日 2018/05/25
ISBN 9784560096307
判型・ページ数 A5・422ページ
定価 本体5,600円+税
在庫 在庫あり

内容説明

「パノラマ」的な叙述、新たな通史の決定版!
時代の香りを伝え、人物と逸話を物語る決定版

「下からの社会史」を標榜する英国の近現代史家が、時代の香りを伝える細部を活写し、人物と逸話を物語る、新たな通史の決定版![カラー口絵8頁]

本書の特徴として、第一に、ヨーロッパ中心史観に陥ることなく、世界規模での歴史の展開に目配りしており、ヨーロッパ史を「グローバル・ヒストリー」のなかで論じることに成功している。第二に、政治史中心の時系列的な叙述と、社会史、経済史、文化史の構造的な叙述がバランスよく並立されており、抑揚に富む近代史の経緯を多面的に理解できる。第三に、無名の人物を多数取り上げることで、19世紀の実像を多様な次元で提示しようとしている。女性や労働者層に関する叙述も充実し、20世紀に巨大なうねりとなるかれらの思想や運動が、19世紀にいかに生み出され、成長していったのかが明解に語られる。「下からの社会史」の歴史家エヴァンズの本領発揮であり、民衆やマイノリティに光を当てた分析は精彩に富む。
わが国では、19世紀ヨーロッパ史の本格的な紹介はしばらく途絶えていた。欧米では、近代の歴史的意味を問い直す研究は確実に厚みを増しており、その最先端を日本の読者に伝えたい。第2回・第3回配本。カラー口絵・地図多数収録。

[原題]The Pursuit of Power:Europe1815-1914

[著者略歴]
リチャード・J・エヴァンズ
ケンブリッジ大学で近代史欽定講座担任教授を務めた高名なドイツ近現代史家。2012 年にはその学術的功績のゆえにナイトに叙された。編著の抄訳『ヴィルヘルム時代のドイツ――「下から」の社会史』(望田幸男・若原憲和訳、晃洋書房、1988 年)と、D・ブラックボーン及びG・イリーの論文を合わせて共著という形を取った『イギリス社会史派のドイツ史論』(望田幸男・川越修・工藤章男・小林聡人訳、晃洋書房、1992年)、それに単著の『歴史学の擁護――ポストモダニズムとの対話』(今関恒夫・林以知郎監訳、佐々木龍馬・與田純訳、晃洋書房、1999年)の邦訳書がある。
著者が最初に取り組んだ研究対象はドイツのフェミニズムだったが、その後、「下からの社会史」を標榜するイギリスの若い世代の歴史家たちのリーダーとなって、次々と編著・共編著・単著を刊行。それらが扱っているテーマは、「家族」・「農民」・「失業者」・「地下世界(犯罪者)」・「都市ハンブルクとコレラ」・「ブルジョワジー」・「死刑」などであり、主として19世紀末から第一次世界大戦前のヴィルヘルム期のドイツに重点を置く。しかし、1998年にケンブリッジ大学に移ってからは第一次世界大戦後、特にナチ期を主たる研究対象とするようになった。その最大の成果が、2003年から2008年にかけてペンギン・ブックスから刊行された大著『第三帝国』の三部作であり、高い評価を受けている。

[訳者略歴]
井出匠(いで・たくみ)/1976年生まれ/東欧近現代史/立教大学文学部特任准教授
主要業績:
・「マチツァ・スロヴェンスカーの理念と実践―スロヴァキア国民形成運動におけるその位置づけ―」『東欧史研究』第29号、2007年
・「19世紀末・20世紀初頭のスロヴァキア・ナショナリズム運動における反ユダヤ主義―スロヴァキア人の「敵」としてのユダヤ人―」『ユダヤ・イスラエル研究』25号、2011年
・「20世紀初頭の北部ハンガリーにおける政治意識の「国民化」―ルジョムベロクにおけるスロヴァキア国民主義運動の例を中心に―」『歴史学研究』931号、2015年

[訳者略歴]
大内宏一(おおうち・こういち)/1946年生まれ/ドイツ近代史/早稲田大学名誉教授
主要業績:
・『ビスマルク―ドイツ帝国の建国者―』山川出版社、2013年 
・『ビスマルク時代のドイツ自由主義』彩流社、2014年
・シュターデルマン『1848年ドイツ革命史』創文社、1978年
・ガル『ビスマルク―白色革命家―』創文社、1988年

[訳者略歴]
小原淳(おばら・じゅん)/1975年生まれ/ドイツ近現代史/早稲田大学教授
主要業績:
『フォルクと帝国創設―19世紀ドイツにおけるトゥルネン運動の史的考察―』彩流社、2011年
・スタインバーグ『ビスマルク』白水社、2013年
・スパーバー『マルクス―ある19世紀人の生涯―』白水社、2015年
・クラーク『夢遊病者たち―第一次世界大戦はいかにして始まったか―』みすず書房、2017年

[訳者略歴]
前川陽祐(まえがわ・ようすけ)/1978年生まれ/ドイツ近現代史/早稲田大学文学学術院非常勤講師
主要業績:
・「『ロシア』(1913年・1917年)からみるオットー・ヘッチュのロシア論―ドイツ保守派による親露主義の一例として―」井内敏夫編『ロシア・東欧における国家と国民の相貌』晃洋書房、2017年
・「『パリ講和後の世界政治の勢力配分』からみるオットー・ヘッチュの国際政治論とロシア論」大内宏一編『ヨーロッパ史のなかの思想』彩流社、2016年
・「オットー・ヘッチュによる対ロカルノ政策論―「現実的協力」のための一論理としての「ロカルノの条約理念」―」『史観』第168冊、2013年

[訳者略歴]
南祐三(みなみゆうぞう)/1979年生まれ/ 西洋史( フランス近現代史 )/富山大学人文学部准教授
主要業績:
・『ナチス・ドイツとフランス右翼―パリの週刊紙『ジュ・スイ・パルトゥ』によるコラボラシオン―』彩流社、2015年
・「19世紀末から20世紀初頭におけるフランス右翼ナショナリズムとドイツ」『西洋史論叢』38号、2016年
・「ドイツ軍占領下のフランス(1940~44年)における権力と民衆―ヴィシー政府によるナチ・ドイツへの労働力提供―」『史学研究』296号、2017年

5,600円+税

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