ふらんす 2018年5月号

特集「Mai 68—―革命か、危機か?」

ジャンル 雑誌『ふらんす』
出版年月日 2018/04/22
判型・ページ数 A5・84ページ
定価 本体639円+税

内容説明

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■特集 Mai 68 —―革命か、危機か?

1968年5月、当時のドゴール体制のみならず、フランス社会全体を揺るがした、一連の学生と労働者の激しい抗議運動。事件、革命、危機など、さまざまに呼ばれる「Mai 68」を特集します。 

[インタビュー]鈴木道彦「政治の季節」  聞き手:澤田直

パリの学生運動に端を発し、やがてフランス全土に広がり1000万人もの学生・労働者を巻き込んで展開した「Mai 68(1968年5月)」。今からちょうど50年前のこの時期パリに滞在し、「事件」の経緯を近いところで目撃・観察・参加されたフランス文学者の鈴木道彦さんにお話を伺いました。

「壁は語る」Les Murs ont la Parole  編集部

1968年5月、パリの壁という壁は学生たちによるビラやポスターや落書き(グラフィティ)で覆い尽くされました。「想像力が権力を奪う」など、Mai 68を象徴する自発的で創造的なスローガンや詩のことばをご紹介します。

フランス映画と〈五月〉  四方田犬彦

ゴダール『中国女』公開、シネマテーク創設者アンリ・ラングロワの突然の館長解任、カンヌ映画祭中止……ヌーヴェルヴァーグの映画作家たちは〈68年5月〉をどう生きたのでしょうか。そして同じ時期、世界の監督たちは? また日本の高校生だったヨモタ青年は……。


【表紙連載】
レオナール・フジタ〈小さな職人たち〉 《印刷工》 今井敬子

2018年度の『ふらんす』の表紙は、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品が飾ります。彼の晩年の連作〈小さな職人たち Petits Métiers〉のなかから毎月1点を、ポーラ美術館学芸員の今井敬子さんがご紹介くださいます。今月は《印刷工 imprimerie》です。銅版画を刷り上げようとプレス機のハンドルを慎重に回す少年は、フジタ自身の分身でもあるようです。版画家フジタに焦点を当てます。


【巻頭エッセイ】

フランスと私 冬のカマルグ 畠山直哉 

各界で活躍中の方々に、月替わりで「フランスと私」をテーマに個人的な体験や思いを自由につづっていただくエッセイ。 今月は、写真家の畠山直哉さんです。独特の風景写真で世界的に活躍する畠山さんにとっての「フランス」とは?




【語学系記事】
ヨシとクニーのかっ飛ばし仏語放談〈26〉  福島祥行+國枝孝弘  (全レベル対象)

NHK講師としてもおなじみの、ヨシこと福島祥行さんとクニーこと國枝孝弘さんの、明快で痛快なフランス語放談もついに3年目に突入! 今月のテーマは「五月革命50周年」。ヨシ&クニーのおふたりも、今月の特集テーマについて縦横無尽に語り合います!



アプリでフランス語!〈2〉  久保田剛史  (全レベル対象)

もっと手軽にフランス語と接する機会を増やすには、スマートフォンやタブレットのフランス語学習アプリを利用してみるのはいかがでしょう。今月は、「スマホやタブレットで辞書を引く」。手軽で良質な辞書アプリを紹介します。  
久保田剛史・高橋信良著『徹底整理フランス語動詞のしくみ』

街角のフランス語を読んでみよう〈14〉  伊勢晃+谷口千賀子+ Benjamin Salagnon  (初級者対象)

看板やレストランのメニュー、商品のパッケージなど、街で目にするフランス語を読み解きながら、フランスの生活習慣や文化に触れていきます。今月は、パリからレンヌへと旅立ちます。



【CD 収録】J'aime la poésie ! le labo-phonétique appliqué〈2〉   Sublime   (初~上級者対象)

日本で長年シャンソンやオペラなどの発音指導を行なってきたフランス人歌手Sublimeさんと、毎月さまざまなフランスの名詩を朗読しながら、発音練習をします。今月は、アルフレッド・ミュッセの『新詩集』より「五月の夜」の一節を読みます。発音の課題は「 ô / o / a( o / ɔ / a)」です。
→YouTubeのチャンネル「Sublime Chanson Salon」では、発音ラボの動画レッスンを公開しています(https://www.youtube.com/channel/UCWTpBleiibuxrlIVoRWGSyg



【CD 収録】フランス語でインタビューを聞いてみよう 〈14〉  Sophie Kubota (中~上級者対象)

日本とフランスの架け橋として活躍する4名のフランス人へのインタビューを通じて、ナチュラルスピードの会話の聞き取りに慣れていきましょう。今月も、先月に引きつづき、日本近現代文学の専門家で、日仏会館・フランス国立日本研究所所長の坂井セシルCécile Sakaiさんにお話をうかがいます。最初に手がけた翻訳のエピソードなどを語ってくださいました。



仏検対策3級 3級はこわくない!〈2〉 林千宏  (初~中級者対象)

実用フランス語技能検定試験(仏検)の3級は、受験者がもっとも多い級。ここを突破できるかどうかは大きな分かれ目かもしれません。しかし、対策が万全であればけっして恐れる必要はありません! 本連載では仏検3級に合格するための学習ポイントや、実際の過去問などをご紹介します。今月のテーマは「動詞の活用、どう攻略する?」



ジャニックの紫陽花通信〈2〉  Janick Magne  (中~上級者対象)

日本で39年生活した後、久しぶりにイル=ド=フランスにもどったジャニックさん。日々驚いたり、改めて自分の国を再発見したり、あるいは日本を懐かしんだり。そんな「ジャニックの紫陽花の庭」から、毎月メールが届きます。今月のメールの「件名」は「花咲く頃」



Café-Traduction〈2〉  Chris Belouad  (中~上級者対象)

クリス先生の作文ラボが、趣向も新たに帰ってきました! 今年度は、ゼミ生4人を招いてのお茶会です。リラックスしてコーヒーでも飲みながら、作文についての質問・悩みなどを解決していきます。今月のテーマは「緊張する」。「テストの前は緊張した」を、フランス語にどう訳しますか?



ことばのあそびば シャラード&パズル〈74〉  杉村裕史 (初・中級者対象)

偶数月は、Marie-Emmanuelle 村松さんによるフランス語の文章で表された複数のヒントから答えを見つけだすあそび「シャラード charade」、奇数月は、杉村裕史さんによる好評のクロスワード・パズルです。正解者には抽選でプレゼント(図書カード1000円分)を進呈。どしどしご応募ください。



対訳で楽しむ ジョエル・ポムラ『赤ずきんちゃん』〈2〉  高橋信良  (中~上級者対象)

フランス演劇界の第一線で活躍する劇作家兼演出家ジョエル・ポムラの戯曲『赤ずきんちゃん』を6回にわたり読んでいきます。『赤ずきんちゃん』といえば、シャルル・ペローやグリム兄弟の作品が有名ですが、その他にも数多くのヴァージョンが存在します。その一つであるポムラ版は、赤ずきんをどのように描いたのでしょうか。今月は「一人で出かける条件」 
久保田剛史・高橋信良著『徹底整理フランス語動詞のしくみ』



C’est vrai ?〈62〉/フランス語っぽい日々〈62〉」Karyn Nishimura-Pouopée/じゃんぽ~る西  (全レベル対象)

大人気連載5年目突入! 妻はジャーナリスト、夫は漫画家。目下子育て中のふたりが送る日仏夫婦コラボ連載。フランス語にまつわる小粋なコラムに「ふむふむ」、フランス語習得に悩む(?)日本人の心の叫びを描いた漫画に「あるある」と頷きたくなること請け合い! 今月のコラムと漫画は、言葉なきコミュニケーションについて。生後4か月のお二人のお子さんと、じゃんぽ~るさんの97歳のお祖母さんとの初対面!





【文化系記事】

考える人のための事典・辞書〈2〉   平尾浩一

インターネット検索の時代において、百科事典と辞書の存在意義はどこにあるのでしょう? 国際的な議論の的となっているこの問題に多角的に切り込んでいきます。今月のテーマは「百科事典・新時代について」



メルロ=ポンティを読む〈2〉   加賀野井秀一

『メルロ=ポンティ哲学者事典』(全3巻+別巻)の監訳者であり、『メルロ=ポンティ 触発する思想』の著者でもある加賀野井秀一さんが、類い稀なる「触発力」を持つメルロ=ポンティの思想の魅力に迫ります。今月のテーマは「失楽園と始源へのノスタルジー」

Le Monde diplomatique で世界を読む〈14〉  ル・モンド・ディプロマティーク日本語版編集部

世界の諸問題について考察・発信する独立メディア、パリ発の月刊紙Le Monde diplomatiqueの記事から、毎月選りすぐりの1本を抄訳でお届けします。今月の記事はフランソワ・カレル(ジャーナリスト)による「アルプスの人々に見放される冬季オリンピック」(2018年2月号)。この記事の全訳は、ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版(www.diplo.jp/)に掲載されています。



マグリブ中毒者たちの告白 モロッコに魅せられて〈2〉   山崎春美&渡邊未帆

「マグリブ」と「マグレブ」の違いはなんでしょう? 伝説のパンクバンドのヴォーカリスト春美さんと大学で音楽学を講ずる未帆さんが、モロッコに魅せられたミュージシャンや作家に魅せられ、また自らもモロッコに魅せられながら、縦横無尽に語りあいます。今月は「ハサンⅡ世モスクを仰ぎ見て」。モロッコの国際ブックフェアの模様をお届けします。




今月の原書レクチュール〈86〉   鈴木和彦

福田桃子さん、鈴木和彦さん、笠間直穂子さん、新島進さんの4名が、毎月交代でフランス語で楽しむ読書の世界に誘います。今月は鈴木和彦さんで「モードで学ぶフランス語」。服飾デザイナー、モデル、スタイリストたちのジョーク集とも言えるユニークな一冊をとりあげます。 
→ Loïc Prigent のJ’adore la mode mais c’est tout ce que je déteste(「モードは大好きだけど大ッキライ」Points, 2017)



ぐるりマレショー物語〈2〉  倉方健作

パリの街をぐるりと囲むブルヴァール・デ・マレショーBoulevards des Maréchauxは、異なる名のついた19の大通りの総称です。それらの通りに名を残したmaréchalたち、つまり元帥たちは、いかなる人物なのでしょう。フランスで語り継がれる、あるいは知られざる、彼らの物語をたどっていきます。今月は「ミシェル・ネー」。『レ・ミゼラブル』にも登場する伝説の元帥をとりあげます。



パリ風俗事典〈170〉 右岸編(その36)  鹿島茂

カフェ、キャバレー、ミュージックホール、劇場など19世紀のパリを彩った文化を、われらが鹿島茂さんが網羅的に解説。ゾラ、バルザック、ユゴー、デュマ、スタンダールらの時代が生き生きと甦ります。「カフェ・ナポリタン Le Café Napolitain」「パヴィヨン・ド・アノーヴル(ハノーヴァー館) Le Pavillon de Hanovre」をとりあげます。


対訳シナリオ『ルイ14世の死』(監督:アルベルト・セラ)  中条志穂

最新公開作品を日仏対訳のシナリオ抜粋とともに紹介する、中条志穂さんによる『ふらんす』名物コーナー。今月は、ヴェルサイユ宮殿を建造し太陽王と呼ばれたルイ14 世の、最後の数週間をこの上なく親密なタッチで描きだした驚嘆すべき作品『ルイ14世の死』です。主演は、あのジャン=ピエール・レオ! 2018年5月26日(土)よりシアター・イメージ・フォーラムほか全国順次公開 
→[公式HP]http://moviola.jp/louis14/


Actualité アクチュアリテ 在仏執筆陣による情報記事

 POLITIQUE 政治  山口昌子 今月のテーマは「マリーヌ・ルペンの行方」

 FAITS DIVERS 社会  仁木久惠 今月のテーマは「パリ、物価の高い街」

 CINÉMA 映画  佐藤久理子 今月のテーマは「女性の権利を訴えたセザール賞授賞式」

 ART&SPECTACLE アート&スペクタクル  岡田Victoria朋子 今月のテーマは「オペラ《金閣寺》、大名展ほか」

 SCÈNE CULINAIRE 食  関口涼子 今月のテーマは「共産党のためのガストロノミ?」

 SPORTS スポーツ  芦立一義 今月のテーマは「ロラン・ギャロスも改修」



 *時事通信社ウェブサイト「時事ドットコム」に「アクチュアリテ」記事を配信しています。

  http://www.jiji.com/jc/v2?id=2017franceactu




書評 ジョゼフ・チャプスキ『収容所のプルースト』 柏倉康夫
書評 樋口陽一『抑止力としての憲法』 三浦信孝



パリジェンヌと行く東京の居酒屋  四谷・荒木町かつての花街の残香  坂崎重盛 



[往復書簡]拝啓 友川カズキ様  平松洋子

キャシー・クラレ来日 アルバム「プリマベーラ」 丸山有美


「さえら」

フランスやヨーロッパ関連の新刊、さまざまなイベント案内、読者プレゼントなど多彩な情報コーナーです。

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