風の演劇

評伝別役実

日本の現代劇に新たな世界を構築、絶大な人気を誇る劇作家の半生を、日経編集委員がロングインタビューを交え、膨大な取材から描く。

著者 内田 洋一
ジャンル 一般書 >  演劇 >  演劇史・演劇技術・演劇論
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出版年月日 2018/08/22
ISBN 9784560096505
判型・ページ数 4-6・358ページ
定価 4,620円(本体4,200円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

【第24回AICT演劇評論賞受賞
日本の不条理劇を築いた劇作家の半生と作品

日本の現代劇に新たな世界を構築、絶大な人気を誇る劇作家の半生を、日経編集委員がロングインタビューを交え、膨大な取材から描く。

日本のベケットとも称賛され、はじめてわが国の不条理演劇を確立、発展させてきた偉大な劇作家の半生を、日本経済新聞編集委員である著者が、7年間にわたるロングインタビューや周辺取材をもとに、畏敬の念を込めて書き下ろした力作評伝。
別役実は満洲で生まれ、敗戦とともに実家のある高知へと引き揚げてきた。別役作品の多くに登場する電信柱とベンチ、そこに吹く風は、少年時代の原風景といってもいい。
評伝の魅力の一つが縁戚関係を辿ることにあるという点では、別役家と寺田寅彦や安岡章太郎が遠縁にあたるのも、文学好きには興味深いところ。
父を満洲で失った家族はその後、母方の実家を頼って静岡県清水市に移住。小学校の1年下には、のちに早稲田小劇場をともに創立する演出家の鈴木忠志がいたが、二人に面識はなかったという。
家族の移動はさらに続き、長野を経て東京へ。別役実は大学時代に演劇の魅力に開眼、以後孤高の道を歩み続けてきた。著者は豊富なエピソードを紹介しながら、演劇のみならず、童話や歌詞、エッセイなども含め、別役実の全身像に迫る。付録の全作品解説は、貴重な資料。

[目次]
はじめに
第一章 風の演劇
第二章 満洲に生まれて
第三章 引揚者家族
第四章 政治の季節
第五章 不条理劇発見
第六章 言葉の戦術
第七章 童話のように
第八章 喜劇の精神
第九章 死を笑う

あとがき

戯曲総覧
別役実略年譜
参考文献

[著者略歴]
内田洋一(うちだ よういち)
一九六〇年東京生まれ。
八三年早稲田大学政治経済学部政治学科卒後、日本経済新聞社入社。
八四年から文化部で舞台芸術を中心に美術、音楽などを幅広く取材、二〇〇四年から編集委員。
著書に『あの日突然、遺族になった 阪神大震災の十年』(白水社)、『風の天主堂』(日本経済新聞社)、『現代演劇の地図』『危機と劇場』(いずれも晩成書房)、編著書に『日本の演劇人 野田秀樹』(白水社)。

*略歴は刊行時のものです

定価4,620円
(本体4,200円+税)

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