ジハード大陸 (電子書籍)

「テロ最前線」のアフリカを行く

(電子書籍)

「今そこにあるテロ」の現場を歩き、事件の歴史的・社会的背景を探るとともにジハーディストたちの真の姿に迫った戦慄のルポ!

著者 服部 正法
ジャンル 一般書 >  社会 >  国際情勢
電子書籍
出版年月日 2018/07/27
ISBN 9784560453247
フォーマット 価格
電子書籍 -
単行本 定価2,420円(本体2,200円+税)

内容説明

4年、49カ国に及ぶテロ取材の集大成

アルシャバブ、アンサル・ディーン、ボコ・ハラムなど、アフリカ各地で勢力を伸ばすジハーディストたちの真の姿に肉迫した戦慄のルポ!

高野秀行氏(ノンフィクション作家)推薦!
イスラーム過激派が最も猛威をふるっているのは、中東でもヨーロッパでもない。アフリカ大陸だ。本書は徹底した現場取材からその全貌を解き明かそうとする労作である。

「ジハーディスト占領地への取材は困難を極めるし、テロ頻発地帯での取材は常に危険と隣り合わせだ。また、現場で見聞きするジハーディストの攻撃や暴力の残虐性はすさまじいもので、めまいを覚えたことも一度ならずあった。それでも私がジハーディスト取材を続けたのは、「ジャーナリズム(の役割)は歴史の初稿」と信じるからだった。目をそむけず逆に凝視し、歴史の初稿を書く責任を果たさねばならないと自分を鼓舞した。それは、このジハーディストの拡大がアフリカや中東にとどまる一介の一過性の現象ではなく、一時代を形成した「冷戦」のような、欧米や日本をも巻き込んだ世界的な課題だとの確信があったからである。」(「プロローグ」より)

ジハーディストの実像に迫る

イスラーム過激派がもっとも激しくテロ活動を展開しているのは、中東でもヨーロッパでもない。アフリカ大陸だ。たとえば、イスラム国(IS)が国家樹立を宣言した2014年にもっとも多くの人を殺戮したテロ組織はISではなく、ナイジェリアを中心に活動するボコ・ハラムである。西アフリカのマリでは2012年の一時期、アルカイダ系組織がフランスに匹敵する面積を支配下に置き、仏軍の介入を招く事態となった。アフリカはイスラーム過激派による「聖戦」の最前線なのだ。
本書は、毎日新聞ヨハネスブルク支局長としてジハーディストたちとそのネットワークを追い続けた著者による、四年に及ぶ取材の集大成である。アルカイダ系組織アルシャバブと軍が奇妙な共犯関係にあるケニア、無政府状態のソマリア、マリの砂漠、ボコ・ハラムが潜むナイジェリア北部のほか、あるテロリストを追う調査は北欧ノルウェーの田舎町にも及んだ。 被害の実態や事件の背景、歴史的経緯について詳しく言及しつつ、アフリカを舞台に暗躍するジハーディストたちの真の姿に肉迫した戦慄のルポ。高野秀行氏(ノンフィクション作家)推薦!

[目次]
プロローグ

第1部 アルシャバブ
 1 聖戦ネットワーク
 2 モール襲撃
 3 ホワイト・ウィドー
 4 荒廃の大地
 5 「おれたちは怪物じゃない」
 6 リクルートされる者たち

第2部 西アフリカのアルカイダ系組織
 7 占領されたサハラ
 8 首エミ長ールをめざす男
 9 仏軍介入
 10 トンブクトゥの古文書
 11 ジハードの資金源
 12 移民の奔流
 13 見えない敵
 14 IS対アルカイダ

第3部 ボコ・ハラム
 15 少女拉致
 16 拉致されたサヘル
 17 貧困と格差
 18 暴力という文化
 19 ISへの接近
 20 焦土となった村
 21 皆殺しの「首都」
 22 「武器」としての性暴力

エピローグ
あとがき
参考・引用文献

[著者略歴]
服部正法(はっとり・まさのり)
毎日新聞外信部副部長。1970年、愛知県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業(東洋史学専修)。NHKディレクター、テレビ番組制作会社契約社員を経て、99年、毎日新聞入社。奈良支局、大阪社会部、大津支局などを経て、2012年4月~16年3月、ヨハネスブルク支局長、アフリカ特派員として49カ国を担当する。2016年10月より現職。

*略歴は刊行時のものです

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