Q1023 社会主義リアリズム

新刊

どのように社会主義リアリズムが作りだされ、機能したのか。文学や芸術の発展に及ぼした影響を考える。

著者 ミシェル・オクチュリエ
矢野 卓
ジャンル 新刊
一般書 > 文庫クセジュ > 芸術・趣味
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シリーズ 一般書 > 文庫クセジュ
出版年月日 2018/10/11
ISBN 9784560510230
判型・ページ数 新書・190ページ
定価 本体1,200円+税
在庫 在庫あり

内容説明

20世紀ロシア・ソヴィエト文化の盛衰史
社会主義リアリズムの歴史的意義とは

どのように社会主義リアリズムが作りだされ、機能したのか。文学や芸術の発展に及ぼした影響を考える。

社会主義リアリズムという言葉は、1932年初頭になって初めて出版物に登場する。この芸術理論は、共産党の革命運動を信奉した全世界の芸術家を熱狂させた。だがそれは、本質的にはスターリンの全体主義政治における、あらゆる芸術運動の抑圧を象徴していた。社会主義リアリズムの本質とは、時代に応じた厳格な要請にあったわけでなく、芸術を全体主義的な党=国家の権限下に置くことで、その目的に服従させるという、正統派的教義の地位にあった。
本書は、どのようにこの正統派的教義が創りだされ、どのようにその美学的内容は定義されていたのか。どのように機能し、文学と芸術の発展に影響を及ぼしたのか。どのような要因が、芸術を生みだすメカニズムを麻痺させてしまったのかを検証する。

[目次]
序論

第一章 「左翼」芸術のために
 I 革命的未来主義
 Ⅱ レフと構成主義

第二章 プロレタリア芸術のために
 Ⅰ プロレトクリト
 Ⅱ 「プロレタリア作家」と党
 Ⅲ 「プロレタリア文学の大道」

第三章 国家芸術に向かって
 Ⅰ ラップの解散とソヴィエト作家同盟
 Ⅱ 正統派たちと異端者たち
 Ⅲ リアリズムとイデオロギー

第四章 全体主義芸術
 I テロルとジダーノフ主義
 Ⅱ 芸術におけるスターリン様式
 Ⅲ 体制の危機
 Ⅳ 輸出された社会主義リアリズム

第五章 神話の終焉
 I 教義の再検討
 Ⅱ 神話崩壊の危機
 Ⅲ 神話の終焉

訳者あとがき
巻末参考文献
人名一覧

[原題]Le réalisme socialiste

[著者略歴]
ミシェル・オクチュリエ(1933-2017)
ロシア文学翻訳家、元パリ第4大学(ソルボンヌ)、高等師範学校教授。トルストイの研究者、翻訳者として知られており、ほかにもソルジェニーツィンやパステルナーク、バフチンなど、旧ソヴィエト時代の作家と批評家の作品の翻訳も数多く手がける。著書に、『レオン・トルストイ―ロシアの偉大な魂(Léon Tolstoï, La grande âme de la Russie)』(ガリマール、2010年)、『ロシア・フォルマリズム』(PUF、1994年)(桑野隆・赤塚若樹訳、白水社文庫クセジュ、1996年)がある。

[訳者略歴]
矢野 卓(やの たく)
1975年千葉県生まれ。トゥールーズ・ル・ミライユ(現・ジャン・ジョレス)大学文学部第二課程修了、ナント大学文学部第三課程修了。博士(文学)。専攻は比較文学とフランス20世紀文学。フランス語通訳者として、2012年からモーリタニア・イスラム共和国に赴任した。

*略歴は刊行時のものです

1,200円+税

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